SIMフリーiPhone 5レビュー(3) ドコモSIMをnano SIM化して利用してみた

公開：2012.10.10最終更新日：2021.05.24

iPhone 5はnano SIMが採用されており、現状ドコモで発行されているUIMカード（SIMカード）とminiUIMカード（micro SIMカード）は利用できません。そこで、nano SIMカッターを用いてSIMカードをカットする必要があります。

SIMフリーiPhone 5レビュー目次

※キャリアから発行されているSIMカードを非正規の形状にカットする行為は動作保証が取られておらず、想定外の動作が起こった場合でも自己責任となります。

nano SIMカッター

今回EXPANSYSさんにお貸し頂いたnano SIMカッターは銀色のmicro SIMアダプタが付属しており、通常サイズのSIMカードもmicro SIMカードもnano SIMサイズにカットする事ができるようになっています。

【BlueSea】iPhone4/4SのMicroSIMカードをiPhone5のNanoSIMに簡単カット！ NanoSIMカッター【BlueSea社製日本語使用説明書付き】

カットしてみた

SIMカッターに体重をかけてカットすると、金属部分までざくっとカットされます。

カットされたSIM。端子部分まで切り込んでいるのがよくわかります。

iPhone 5本体に挿入

カットしたSIMカードをiPhone 5に挿入。SIMトレイはiPhoneに付属するSIMピンを穴に押し入れる事で開きます。

アクティベーション

SIMカードを挿入すると電波表示とともに「3G」の文字が。キャリア名はまだ表示されていません。

しかしモバイルデータ通信経由でアクティベーションを試みようとすると、SIMフリーiPhone 5にはドコモのAPN情報が内蔵されていないため失敗します。アクティベーションはWiFiネットワーク経由で行う必要があるようです。

せっかくなのでauのiPhoneのテザリングを介してアクティベーション。iOS同士でテザリング接続するとWiFiマークではなくリングが重なり合うインターネット共有マークが表示されます。

アクティベーション完了。これで通話とSMSまでは利用できるようになりました。

APNを設定

設定アプリから一般＞モバイルデータ通信＞モバイルデータ通信ネットワークを開き、APN情報を入力します。

ドコモのXi契約で利用する場合APN欄に「mopera.net」と入力すればそのまま利用でき、インターネット共有も同様の設定を行い、「インターネット共有」をONにすれば利用可能です。日本通信のb-mobileなどのMVNOのSIMを利用する場合それぞれの契約時のAPN設定を入力してください。

これでSIMフリーiPhone 5をドコモで利用する手順が完了です。

LTE項目は設定が未対応

左がKDDI、中央がSIMフリー、右がSoftBankのiPhone 5の設定画面です。iPhone 5はLTE対応キャリアでは「LTEをオンにする」という項目が表示されますが、それ以外のキャリアでは従来の「3Gをオンにする」が表示され、LTEは利用できません。ドコモのXiは規格的にはiPhone 5のLTEと互換性があるものと見られていますが、iPhone 5側の設定が対応していないため利用できないようです。

キャリアメール・緊急地震速報を設定する

SIMフリーiPhone 5をドコモSIMで利用した場合、KDDIやSoftBankのiPhoneと違いキャリアメールや緊急地震速報が利用できません。@docomo.ne.jpアドレスを使う場合iモード.netの契約とImMailerなどの受信アプリの導入、緊急地震速報を受信したい場合ゆれくるコールなどのアプリを追加で導入し、不足している機能を補う事ができます。ImMailerの導入についてはSIMフリーiPhone 5レビュー? docomo.ne.jpアドレスの送受信で解説します。

続いて、SIMフリーiPhone 5を国内版のau版iPhoneのSIMカードで使うケースを検証してみました。

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