CA対応&速度無制限「Pocket WiFi 305ZT」レビュー

今月より転送量制限が無くなるCA対応Pocket WiFi使い放題キャンペーンを実施しているPocket WiFi 305ZTを手に入れたのでレビューします。


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Pocket WiFi 305ZTはイー・モバイルとウィルコムが合併後にワイモバイルとして発売した初のZTE製モバイルWiFiルーター。3ヶ月前にPocket WiFi 303HWが発売されたばかりですが、通信面での改良がいくつか施されています。

1. キャリアアグリゲーション対応

モバイルWiFiルーターとしては国内で初めてCA(キャリアアグリゲーション)に対応。今までAXGPの下り通信速度は最大110Mbpsでしたが、305ZTは二つの電波を束ねて受信することが可能なので、最大通信速度は1.5倍の165Mbpsとなります。ただし、キャリアアグリゲーション対応エリアは現状では東名阪のごく一部に限られるので、この速度を体感できる環境はまだまだ少ないです。

3. ソフトバンクグループ内ルーター初、SoftBank 4G LTEに対応

今までソフトバンクグループ内で展開されていたルーターは、高速通信規格としてはSoftBank 4G(AXGP 2.5GHz)とEMOBILE LTE(FDD-LTE 1.8GHz)にしか対応いなかったのですが、305ZTは上記二つの高速通信規格に加えてSoftBank 4G LTE(FDD-LTE 2.1GHz)にも対応。3つの高速通信規格をエリアによって使い分けるので、今まで以上に快適な高速通信が可能となっています。なお、ルーター側でこの三つの電波を手動で選択するのは不可能。

キャンペーンにより二年間7GB制限が実質解禁

ワイモバイルや他の主要キャリアは、高速通信規格での快適な通信を維持するため回線ごとに「月○GB以上通信すると翌月まで速度を抑える」といった対策を施しています。通信速度を元に戻すためには追加料金を支払わなければなりません。

ただし、305ZTに関しては先日CA対応Pocket WiFi使い放題キャンペーンを開始したため、二年間はこの追加料金がキャンペーンにより無料になり実質的に通信し放題になります。また、3日1GB制限も適用されない事が確認できています。

GL10Pとの比較

305zt gl10p
既に持っているHuawei製のGL10Pと並べてみました。やはり性能が上がっているせいか、筐体のサイズもかなり大きくなっています。

バッテリー容量も大きめかと思いきや、このサイズで2700mAh(GL10Pは2400mAh)。ヘビーユーザーが使うと持ってギリギリ一日といった感じだと思います。305ZTはバッテリー残量が0%~100%で10%刻みの11段階で確認できるので
以前よりもバッテリー残量をより細かく把握することができます。

操作方法は従来機種のGL10Pや303HWと同じタッチパネル操作ですが、Huawei製のGL10Pや303HWの方が動作が機敏です。

速度

305zt speedtest
大阪の京橋周辺でスピードテストした時の速度です。ルーターによっては性能が高くてもぜんぜん速度が出ないものもありますが、305ZTは速度もしっかり出ています。


月間の転送量制限のかかったものがほとんどな中で、キャンペーンにより2年間は7GB制限が実質解禁されている305ZTは転送量を気にするユーザーには嬉しい機種。本体一括購入の場合月々の料金は2,241円(分割購入の場合は3,991円)で通信し放題で、今月月額割引が復活したワイモバイルのスマートフォンとWi-Fiセット割を組むと更に安く持つことが可能。モバイルPCやタブレットを多用する方や通信速度にこだわる方にはおすすめのルーターです。

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りんね

スマートフォンやポータブルオーディオプレーヤー等のガジェットが好きなスクールアイドル。主に海外製の端末を好んで使う。今の愛機はHuawei Mate 9 Pro、P9、Huawei Watch、MateBook、AK320、PEN-F。