ヘアライン加工が最高に美しい。日本未発売モデル「Huawei Mate 9 Pro」外観レビュー

去年の12月13日に発表されたファーウェイの最新スマートフォン、Huawei Mate 9 Proが到着したので外観レビューを行います。


Huawei Mate 9 Pro(以下Mate 9 Pro)は日本でも発売されているHuawei Mate 9(以下Mate 9)の上位モデル。上位モデルといっても搭載されているSoCやカメラモジュールに違いは無いのですが、ディスプレイサイズやRAM、ROMのサイズが異なっていたり、指紋認証センサーが前に付いていたりと細かな点で差別化が行われています。

Mate 9や従来のファーウェイ端末は指紋認証センサーが背面の上部に搭載されていましたが、Mate 9 Proはファーウェイスマートフォンとして初めて前面にセンサーを搭載。背面のセンサーも人差し指を置く場所にあり抵抗なくロック解除はできたものの、テーブル等に置きながら解除する際は不便でした。しかしMate 9 Proはセンサーを前面に配置することにより、あらゆる場面で自然にロック解除ができるようになっています。

また、ディスプレイの両端がラウンド状に設計されているのもMate 9 Proのみ。一見Galaxy Note 7やGalaxy S7 edgeを彷彿とさせるようなデザインなのですが、Galaxyシリーズと比較するとそれほど湾曲はしていないので、手の向かい側に位置するディスプレイ上側をタッチしようとしたら先に手のひら部分がタッチパネルに反応してしまうという、いわゆる「誤爆」が起きにくい点は高評価。一方でラウンドエッジディスプレイならではのユーザーインターフェースが用意されていない点に関しては面白みが無く少し残念だと感じました。

ディスプレイ消灯時に常に時刻や電池残量、日付等を表示しておける地味に便利な機能はMate 9 Proにしか搭載されていません。これもGalaxyシリーズに搭載されている機能を後追いしたようなものですが、現時点でMate 9 ProにはGalaxyのように表示する情報やデザインを編集する設定は付いていません。

底面にはMate 9と同じくUSB Type-Cを搭載。ファーウェイ独自の充電技術「Super Charge」に対応しているため、4000mAhの大容量バッテリーを驚くほど速く充電することが可能。またMate 9と違ってイヤホンジャックが底面にあるのでイヤホンを挿しながらカバンやポケットに入れやすくなっています。

背面上部にはMate 9と同様に第2世代ライカ監修カメラモジュールを搭載。従来のモジュールは最大約1200万画素でしたが、今回はモノクロセンサーが約2000万画素に達するため、よりディテールの描写に優れた写真を撮影できます。カラーセンサーは従来通りの画素数なのですが、カラー写真も約2000万画素での撮影が可能です。

日本国内でのデュアルSIMデュアルスタンバイに対応している点もMate 9と共通しているのですが、Mate 9 ProはmicroSDカードスロットが存在しないので保存容量を増やすことはできません。ただし内蔵ストレージが約128GBと極めて大容量なので、基本的な使い方では容量に困ることはないと思われます。

ヘアライン加工があしらわれた背面もMate 9 Proの大きな特徴のひとつ。ムーンライトシルバーのMate 9(写真左)と並べると加工に違いがあるものの、質感の高さを身に沁みて感じます。その質感の高さは去年の4月に発表されたHuawei P9 Plus(写真右)と非常に似通っています。

日本でも取り扱いがあるファーウェイ製スマートフォンと並べて大きさを比較。Mate9(写真左)とHuawei P9(写真右)のちょうど中間的な大きさなのですが、個人的にはこの大きさが片手で操作でき且つ視認性の高さを考慮した上でのベストサイズだと感じます。

グローバルではヘイズゴールドと、写真で掲載しているチタニウムグレーの全2色を展開中。チタニウムグレーは現在も供給が遅れているようで、入手するのに苦労しました。

Mate9と比較して更に質感が高く、また片手でも容易に操作できる絶妙なサイズ感を極めたファーウェイのハイエンドスマホ、Mate 9 Pro。
一台で何でもこなしたい、毎日の生活をグレードアップさせたいという方にはHuawei Mate 9 Proをおすすめします。

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りんね

スマートフォンやポータブルオーディオプレーヤー等のガジェットが好きなスクールアイドル。主に海外製の端末を好んで使う。今の愛機はHuawei Mate 9 Pro、P9、Huawei Watch、MateBook、AK320、PEN-F。