ポータブルモニターメーカーのGeChicから発売されている15インチFullHDモデル「On-Lap 1503H」をレビュー用に頂いています。
今回頂いたOn-Lap1503HはGeChicの最新のポータブルモニター。バッテリーは搭載していませんが、15インチというサイズでありながら1.1cmの薄さ、798gの軽さを実現した持ち運びやすいモデルです。15インチモデルの中には1366×768の解像度の低価格モデルである「1503A」、今回レビューするFullHD(1920×1080)モデルの「1503H」、更にタッチパネルを搭載した最上位モデルの「1503I」がラインナップされています。
1503Hは15インチFullHD解像度、薄型軽量、タッチパネル無しという構成。早速外観からチェックしていきます。
ボタン・入出力端子などインターフェイスを確認
ボタン・端子類は左側面に集約されており、卓上での取り回しが分かりやすくなっています。
側面の端子はMicro-HDMI、VGA、USB type C(本体電源用)、イヤホンジャックを搭載。Micro-HDMI-HDMIケーブルとUSB type A→USB type C電源ケーブルは標準で付属するため別途購入は不要。ポータブルでありながら本体側にイヤホンジャックを搭載しているのはゲーム機やスティックPCで使う際に重宝するポイントです。
付属のケーブルはフルサイズのHDMI端子に接続可能なほか、USB type Aポート2端子から電源を取る事が可能。
ボタンは左側面上部5つ搭載されています。最下部の上下ボタンはメニューを開く前の状態ではボリュームの上下として動作するため、とっさの音量変更にも対応できるのは好印象。
OSDが表示され、入力端子の切り替え・明るさ・コントラスト・シャープネスなどを画面上で調整可能。
角度調整が可能なスタンドを内蔵
背面にはマグネットで吸着する折りたたみ式のスタンドを搭載。強力なマグネットと摩擦の強いゴムの素材のおかげで非常に安定感があり、傾きも複数の段階で調整可能です。
拡張端子はスティックPC、別売ケーブルなどが利用可能
背面にはゴムで塞がれた拡張端子が搭載されており、キャップを外す事で別売のアクセサリを搭載可能。電源とHDMI入力を背面端子だけで完結させてケーブルの取り回しを改善する専用スマートケーブルや、背面に直接スティックPCを接続してタブレットとして使えるスティックPC用リアドックアダプタが販売されています。
今回は便利そうな専用スマートケーブル(購入時点では2,358円)を買ってみました。背面の拡張端子にネジで固定でき、付属のケーブル同様HDMIと電源に接続可能。モバイルモニター側の接続が1端子で済み、背面になるため、ケーブルの取り回しが改善するためオススメのオプション品です。
P20 ProのPCモードでPCレスブログ環境を試す
先日ドコモから発売されたファーウェイ製スマートフォンP20 Proには「PCモード」という外部モニターに接続してPCライクに使えるという機能が搭載されているので、これとOn-Lap 1503Hを組み合わせる事で、PCレスでブログを書く環境を作ってみました。
PCモードではスマートフォン本体がトラックパッド(マウス)として使えるため、別途マウスは不要。ただスマートフォン画面上の文字入力は使えるものの、大きな画面を見ながらスマホで文字入力はぎこちないので、Bluetooth折りたたみキーボードを用意。上下に並べる事でノートパソコンのような構成にしてみました。
P20 Pro本体とOn-Lap 1503Hの接続は汎用のUSB type C – HDMIのアダプタ問題なく動作します。今回はMacBook用に持っていたUSB-C Digital AV Multiport アダプタを使ってみましたが、問題なく使えました。
最近のスマートフォンは処理性能に余裕がある事もあり、On-Lap 1503HでPCモードを使ったブログ更新は思いの外快適。PCモードではAndroidタブレット用UIになるためタッチパネル操作が出来たらなと思うシーンは少しあったものの、やはり15インチの大画面で作業できるのは同じスマートフォンでも生産性が上がります。
P20 Proはカメラ性能も良いので、P20 Proでブログ用の写真を撮影、そのまま同期や転送などせずスマートフォン上でブログへの投稿まで完結させるスタイルもアリだと思いました。
大型カーナビとしての可能性
上記のPCモードでふと思いつき、Googleマップのカーナビ機能を全画面で動かしてみました。On-Lap 1503Hには内蔵スピーカーが搭載されているため、スマートフォンのカーナビ音声がそのまま再生可能。
今回は限られた時間でのレビューのため実際の車載までは試せませんでしたが、以前掲載した12.9インチiPad Proをマグネットで車載してみたの記事のように、大画面カーナビとして使ってみるのも面白そうです。iPad Proよりもただしスピーカーの音量が走行中に使うのに十分か、タッチパネル無しでの操作方法などは課題かもしれません。
MacBookの補助モニターとして
改めて、最もオーソドックスな使い方を試してみました。12インチMacBookと並べると15インチモニターはかなり大きく、作業領域が一気に増えて生産性が底上げされます。ディスプレイ自体はIPSのアンチグレアなのでグレア系の映像美を求める物では無いですが、IPSらしく視野角が広く、更にアンチグレアのため映り込みが少ないため、外でアクティブに使うにはぴったりの仕様です。
また、On-Lap 1503HはHDMI接続のため、USB接続のポータブルモニターと比べて遅延が少なく軽快に動くのが特徴。USBケーブル一本で繋がり電源と映像両方を兼ねるポータブルモニターや、iPadをUSBケーブルで接続して外付けモニターにするアプリなどはありますが、それらと比べると軽快に使えるのはメリット。12インチMacBookは性能がそれほど高くないマシンのため、少ない負荷で画面を増やせるのは非常にありがたいポイントです。
On-Lap 1503Hにおすすめの薄型バッグ
On-Lap 1503Hは薄型軽量ながら、やはり15インチのサイズは大きく、バッグを選びます。今回はY-Streetの15インチPC用の薄型軽量バッグに入れてみたところ、サイズ感はぴったりでした。一緒にMacBookを入れても問題なかったので、コンパクトな荷物で出先でマルチモニタを展開したい方にはおすすめのアイテムです。
軽量モデルで出先で画面を増やしたい方にオススメ
今回初めて「ポータブルモニター」というジャンルの製品をレビューさせて頂きましたが、本来据え置きであるモニターというアイテムが持ち運べる事によって使い道が一気に広がるので、中々全部は試し切れませんでした。先述したカーナビ利用のほか、スティックPCやFire TV Stick、Apple TVなどを接続したメディアプレイヤーとしての利用、PS4やSwitchなどを接続したゲーム機としての利用など、「モニターを持ち出す」事が可能になると色々と試せそうです。
On-Lapのラインナップは低解像度のエントリーモデル「1503A」が23,080円、今回レビューした「1503H」が36,314円、タッチパネルを搭載した「1503I」が55,782円。15インチのサイズがあるとエントリーモデルの1366×768は解像度不足感があると思うので、個人的には中間モデルの本機がオススメです。購入は以下のリンクから。
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