毎年新型iPhone発売前に話題になるNTTドコモからの発売ですが、SankeiBizのインタビューに対し坪内和人副社長から「導入する態勢は整った。」とのコメントがありました。
iPhone販売「態勢は整った。いつ出すかが問題」 NTTドコモ副社長 (1/2ページ) – SankeiBiz(サンケイビズ)
ラインアップの豊富さを売りにしてきたドコモが今期「ドコモのツートップ」戦略にて2機種に絞り、高いスペックで他社からのMNPによる乗り換えを狙ったGALAXY S4はそれほど売れなかったものの、防水機能や持ちやすさなどに重点を置いて従来のガラケーからの乗り換えを狙ったXperia Aが大成功。これに続き冬はスリートップ戦略となる見通しで、スマートフォンにおいて需要な要素である電池持ちに関してはSHARPのAQUOS Phoneが採用しているIGZOディスプレイが新たな武器として着目されているようです。
このようにドコモは機種を絞る事によってiPhoneに対抗できる端末が揃ったため「iPhoneを導入する態勢は整った」との事ですが、「状況は変わっていない。(10日にアイフォーン発売を発表するのは)難しい。ただ、アップルにとって国内最大の携帯電話事業者に扱わせないのは経済合理性がないし、ドコモにとっても顧客が求める端末を売らないわけにはいかない。条件の問題だ」とコメントしており、今年の新型iPhone発表にてドコモが取り扱うというわけではなさそうです。
現状でiPhoneを取り扱っている国内のSoftBankとKDDIはiPhoneに大きく片寄った販売形態となっており、それを避けたいドコモがツートップ戦略にて機種を絞る事によって準備を整えた事は納得がいきますが、それに伴いMEDIAS Wなどのユニークな機種を展開してきたNECや、ELUGAシリーズの片手操作に最適化したカスタマイズを施してきたPanasonicの2社の“ガラケー時代のツートップ”のメーカーが犠牲になってしまった事は非常に残念です。
とはいえ、当時SoftBankがiPhoneを国内で独占販売していた時代にKDDIがiPhone 4Sを導入した際も関係者はノーコメントを貫いていた事もあり、「iPhone 5S」と噂されている新機種の発表からは目が離せない所ですね。