ROG Phone IIレビュー。最高峰の処理性能・ソフト・拡張ハードと三拍子揃ったLRトリガー付きゲーミングスマホ

ROG Phone IIレビュー。最高峰の処理性能・ソフト・拡張ハードと三拍子揃ったLRトリガー付きゲーミングスマホ

ASUS製品のファンコミュニティ「A部」の貸し出し企画にて、ゲーミングスマートフォン「ROG Phone II」をお借りする事ができたので、実際にゲームをプレイして実力を試してみました。


ROG Phone IIはASUSのROGブランドから販売されている高性能なゲーミングスマートフォン。ROGは「Republic of Gamers」の略で、直訳するとゲーマー共和国。元々PC系のゲーミング製品に強いASUSが展開しているゲーマー向け製品のブランドで、ROG Phone IIはそのROGから投入されたAndroid搭載高性能ゲーミングスマホ「ROG Phone」シリーズ最新の二世代目モデルとなっています。

ROG Phone IIは処理性能としてはGalaxy Note10+などのフラッグシップスマートフォンに搭載されているSnapdragon 855を上回る性能のSnapdragon 855 Plusを世界初搭載し現時点で入手可能な最も性能の高いスマホで、更にその高い処理性能を支える冷却性能、左右の肩を押すとLRトリガーとして使えるAirTrigger II、ゲーム中の通知ブロックや画面録画などゲームプレイに便利な機能が揃ったGame Genie、超なめらかな120Hzの有機ELディスプレイ、ゲーム中に手で覆わない位置のステレオスピーカー、充電しながらプレイしても邪魔にならない2方向のUSB端子、強力な外付け空冷ファン・専用ゲームパッド・2画面化ドックなどゲーム体験を強化する拡張ハードウェアなど、ゲーミングスマホとして考えうるありとあらゆる機能をハードウェア・ソフトウェアの枠を超えて網羅している贅沢な機種となっています。

普段からスマホゲームはよくプレイしているので、正直かなりワクワクする機種。今回実際に年末年始を挟んでゆっくり試す事ができたので、レビューしていきます。

パッケージ・外観

こちらがROG Phone IIの箱。パッケージの段階でSFライクなスペースコロニーのような造形で、かなり趣味全開なゲーミングデバイス感を醸し出しています。

六角柱の中身を取り出すと、近未来ゲームに出てくるカプセル系のアイテムのような形で側面にROG Phone II本体や付属品が埋め込まれています。

こちらがパッケージの中身一覧。純正ケースも付属します。

ROG Phone II本体がこちら。初代ROG Phoneからゲーミングデバイス感のあるデザインテイストは引き継ぎつつも、より洗練された背面パネルとなっています。なお、真ん中の「Auraライト」はユーザーの好みに合わせて色や点灯パターンを細かく設定可能。

REPUBLIC OF GAMERSのブランドロゴがプリントされており、今回お借りしたカラーの「ブラックグレア」は光沢感のある背面で曲面のツヤにとても高級感があります。なお、もう1つのカラーは「マットブラック」となっており、どちらもゲーミング機器らしいカラバリです。

カラバリは容量別に分かれており、512GBモデルがブラックグレア、1TBモデルがマットブラックとなっています。

カメラは超広角レンズ搭載のデュアルカメラ。外枠やLEDフラッシュの造形が通常のスマホでは有り得ないエッジの効いたシェイプにデザインされており、ゲーミングデバイスならではの世界観に作り込まれています。

下部は3.5mmヘッドホンジャックとUSB type C端子を搭載。下部中央ではなく横に少しズレているのが特徴。

左側面はデュアルSIM対応のSIMスロットに加え、2つ目のUSB type Cが接続可能な「サイドマウントコネクター」端子を搭載。

サイドマウントコネクター端子はゴムパッキンで保護されており、使うときに取り外す仕組みになっています。

右側面はボリューム・電源ボタンに加え、左右の肩にはうっすらエンボス加工された模様の部分にAir Trigger IIというLRトリガーになるセンサーが搭載されています。

ボタンの造形もよく見ると平行四辺形にデザインされており、細部までゲーミングデバイスらしいデザインに仕上げられています。

上部は端子類がなくすっきりしており、下部の中央を避けたUSB type C端子と合わせて、横持ちした際に左右でしっかりグリップできる筐体デザインになっています。細部にこだわりを感じるデザインです。

表側は狭額縁かつ上下均等なベゼルとなっており、インカメラの切り込みなどが無く、横持ちした際に左右均等で画面が「ノッチ」でブロックされない画面となっています。またスピーカーが画面を挟んで両サイドに付いており、横持ちした際に手が被さらないステレオスピーカーとなっている点も非常にゲーマー配慮で高評価。

付属のAero CaseはROG Phone IIの特徴的なデザインにマッチする外観で、放熱する面積を確保しつつもしっかり四隅はカバー、更に縦持ちした際に左右幅を膨らませないようサイドが開いており、ROG純正品ならではの使いやすさを考えて設計されている事が伺えます。

続いて、ROG Phone IIの最大の魅力の一つであるスペックもチェックしていきます。

スペック・ベンチマーク

プロセッサ Qualcomm Snapdragon 855 Plus
RAM 12GB LPDDR4X
内蔵ストレージ 512GB/1TB
画面サイズ 6.59インチ
画面解像度 2,340×1,080ドット (フルHD+)
画面種別 120Hz対応有機EL
メインカメラ 4,800万画素+広角1,300万画素デュアルカメラ
インカメラ 2,400万画素
SIMスロット nano SIM×2
FDD-LTE B1, B2, B3, B4, B5, B7, B8, B13, B18, B19, B20, B26, B28, B29, B32, B66
TD-LTE B34, B38, B39, B40, B41, B46
バッテリー容量 6,000mAh
本体サイズ 170.9mm×77.6mm×9.4mm
重量 240g

ROG Phone IIは世界初、Qualcomm Snapdragon 855 Plusを採用したスマートフォン。Snapdragon 855と比べるとグラフィック性能が約15%向上しているとの事で、ゲームに特化したスマートフォンとしてはこの15%はかなり差が出てくるところかと思います。RAMは潤沢な12GBを確保しており、現在主流の8GB搭載の市販パソコンの1.5倍の大容量。スマートフォンとしてはダントツの処理性能となっています。

内蔵ストレージは512GBと1TBから選択可能。Android向けのハイクオリティなゲームはデータ容量を何GBも使う上、プレイしながら画面録画するとすぐに数十GB消費するのでこの大容量はゲーマーにとって大変ありがたいところ。microSDではなく内蔵ストレージであれば読み書きも速いというのもポイントです。

画面サイズ・解像度は6.59インチの2,340×1,080ドット(フルHD+)となっていますが、こちらも絶妙。6.59インチほどの大画面があるとゲーム上の表示の視認性が高く、また指で隠れる面積が相対的に少なくなりますが、快適に操作できる域からは出ない良いサイズ感。また、解像度もFullHD+というのもゲーム用スマホとしては良いバランス。先日レビューしたP30 Proなどカメラ重視の端末で大画面FullHD+を搭載されてしまうと撮影した写真のディテール確認に性能不足を感じてしまいますが、逆にROG Phone IIのようなゲーミングスマホであれば解像度が高すぎてもグラフィックのパフォーマンスの足を引っ張ってしまうため、FullHD+はゲーミングスマホとしては性能と視認性のバランスが取れています。

カメラは4,800万画素のメインカメラに超広角の1,300万画素が組み合わせられており、ゲーム特化端末ながらしっかりトレンドの超広角を押さえているのは普段使いのスマホとして考えると嬉しい点。画質に関してもASUSはメインストリームのZenFoneシリーズで培ったカメラ技術があるからかゲーム特化でカメラ画質は二の次といった事が無く、ZenFoneの普段使い性能にそのままゲーム特化機能が上乗せされたような格好となっているのがスマートフォンとゲーミングデバイスの両方を手がけてきたASUS製らしい魅力となっています。

バッテリー容量は6,000mAhと、スマホとしては規格外の大容量。これだけ容量があればかなり長い時間ゲームをプレイし続けられるだけでなく、画面配信しながらプレイといった性能を酷使するプレイスタイルでも途中で電池が切れる事は少なくなりそうです。バッテリー容量がこれだけあるにも関わらず、重量がiPhone 11 Pro Maxの226gと14gしか違わない240gに収まっているのはむしろ軽いのではないかと思います。

処理性能を計測するアプリのAnTuTuベンチマークの結果はこのとおり。先日レビューしたGalaxy Foldの45万点を大きく上回る50万点を記録しており、かなり驚異的。処理性能で選ぶならこの機種で間違い無いでしょう。

内蔵のAirTrigger IIで物理LRトリガーが使える

個人的にROG Phone IIの機能の中で一番の目玉だと感じるのがこの「AirTrigger II」。横持ちした際に左右の肩の部分を押し込む事で、LRトリガーとして使える機能です。ゲームパッド無しにゲームをプレイするのであれば、ゲームタイトルにもよりますが最も強力な武器なのではないかと思います。

AirTrigger IIを使えば左右の人差し指でトリガーを押す動作を画面上の任意のボタンの上にマッピングでき、更にタップとスライド両方の動作が利用可能。通常のタッチパネルを使ったスマホゲームでは右手・左手それぞれの親指1本ずつでの操作しかできませんが、そこに更に人差し指2本分の操作を追加する事ができ、普通のタッチパネル操作ではありえない動きがROG Phone IIなら特別な周辺機器無しに実現できます。

例えば上記の動画のようなプレイシーン(音が出ます)。PUBG、荒野行動、Fortnite、サイバーハンターなどのバトルロワイヤル系ゲームでは、左手をキャラクターの移動、右手を視点の移動に使い、通常であれば左右どちらかの操作を諦めて攻撃する必要があります。

しかしAirTrigger IIを使えば動画のように(左親指で)移動しながら(右親指で)相手に照準を合わせて(人差し指で)攻撃し続ける事が可能。敵の攻撃を避けながら敵を攻撃する事ができるので、棒立ちの撃ち合いと比べて勝率はグンと上がります。さらにLRどちらかにスコープを割り振る事で一瞬で中距離から動きながら相手を仕留めたりと、戦闘のバリエーションが大幅に広がるのも嬉しいところ。

AirTrigger IIは勝率アップに使える実用的なイチオシ機能です。

120Hz有機ELディスプレイ対応ゲームは限定的

ROG Phone IIを検討している方であれば気になっている方も多いポイントかと思いますが、120Hzの有機ELディスプレイは通常の60Hzのスマートフォンと比べると圧倒的に滑らかに動いて気持ちが良い機能ではあるものの、まだ対応タイトル数は少ないというのが実情。

例えば「デレステ」ではGame Genie上で確認すると120fpsと表示されてはいるのですが、実際に120fps出ているのはメニュー画面などの2Dの部分のみ。3Dのライブ画面は60fpsどまりとなっています。

ちなみにガシャ部分は120fps対応。ものすごくヌルヌル封筒が動くので、楽しくて無限にガシャを回したくなりますね。

Minecraftは数少ない120fps対応タイトルの一つです。

120Hzディスプレイはハードウェアとしては非常に気持ちが良く、応答速度の速いタッチパネルと相まってかなり気持ちが良いので、今後より多くのゲーム側の120fps対応が進めばポテンシャルが発揮されるのではないかと思います。ただ、現時点ではこれを活かせるゲームは少ないというのが実情。ゲーム以外の画面は120fpsで快適なので完全に無駄というわけではないですが、やはりゲームがメインのスマホなため、対応が待ち遠しいところです。

AeroActive Cooler IIで物理的に空冷可能

下部の端子には物理的な冷却ファン「AeroActive Cooler II」が接続可能。ROG Phone II自体3Dベイパーチェンバーなどの高度な冷却機構を搭載しているためそのままでも冷却性能は優れていますが、更にそこから冷却できるのがこの拡張デバイス。

使ってみた正直な感想としては真ん中で指が引っかかってプレイの邪魔だと感じましたが、端末の温度が上がりやすい夏場や、画面配信・画面録画しながらのプレイ、充電しながらのプレイなど、端末温度が上がりやすい環境で使うには重宝しそうです。USB type C端子と3.5mmヘッドホンジャックを下部に搭載しているので、ヘッドホンをつけながらのプレイもできるのもゲーム機としてはしっかりニーズをカバーしています。

ゲーム以外のアプリでも使えるので、普通のスマホであれば夏場は温度上昇で強制終了しがちな4K動画撮影などにも活用できそうです。なお、ROG Phone IIはしっかり4K60fpsの動画撮影に対応しています。

2画面、ゲームパッド、ワイヤレス映像出力など拡張多数

同梱されているAeroActive Cooler IIの他にも、別売のアクセサリとして2画面化できるTwinView Dock II、専用ゲームパッドのKunai Core Gamepad、60GHzの無線通信を使って画面映像をワイヤレスで出力できるWiGig Display Dockなど、純正の拡張ハードウェアが豊富に用意されています。今回の貸し出し企画では本体のみだったのが残念ですが、ROG Phone IIを買うのであればまずはKunai Core Gamepad、次点でTwinView Dock IIは押さえたいところ。TwinView Dock IIは対応タイトルでは2画面同時表示のゲームがプレイ可能で、例えばAsphalt 9では上画面で通常のレース画面、下画面でコース図の画面を別々に表示する事ができます。また、非対応タイトルでも上下別のアプリを動かす事ができるので、ソーシャルゲームの同時進行などにも使えそうです。

徹底的なゲーマー目線で作られた最高峰のゲームスマホ

ROG Phone IIは単に処理性能を高めた「高性能スマホ」なだけでなく、ハードウェア・ソフトウェア共に実際にゲームをプレイするゲーマーの目線で作り込まれているスマートフォンだと感じました。AirTrigger IIは間違いなくゲームを有利に進められ、更に下部にUSB type Cケーブルを繋いで充電できる事からプレイしながらの充電も全く邪魔にならないのは他のスマホには無いメリット。しかも冷却性能が徹底しているおかげで、ゲームで負荷をかけながらUSB充電しても動作が遅くなるという事もありませんでした。

弱点を挙げるとすれば、今時珍しく防水非対応な点。最近は本格的な3Dゲームだけでなく、ルーチンワークをこなしたいソーシャルゲーム要素が入ったゲームも多く、お風呂に浸かっている間にサクサクっとそういったルーチンを消化したいというユーザーは居るのではないかと思います。冷却性能などが重視された形かとは思いますが、あったら便利だったなと思うポイントでした。

ROG Phone IIは「ゲーム特化」というキワモノ端末であると思いきや、普通にスマートフォンとしても使いやすい機種に仕上がっているため、こういった性能を求めている方には今使っているスマートフォンからの乗り換えでも特に大きなデメリットもなくおすすめできる一台です。

ひかりTVショッピングで3万円還元も獲得可能

今回ROG Phone IIをお借りしたA部の貸し出し企画の一環で、ひかりTVショッピングでこのROG Phone IIを購入し、クーポンコード「ROGHIKA3」を入力するとぷららポイント30,000円相当が進呈されるキャンペーンが実施されています。

価格は512GBモデルが116,050円、1TBモデルが138,050円なので、それぞれ実質86050円、実質10,8050円で購入可能。購入を検討している方は是非ご検討ください。なお、上記クーポンコードの有効期限は2020/3/31までとなっています。なお、上記クーポンを利用しない場合はAmazonのほうがやや割安。512GBモデルが105,596円、1TBモデルが125,614円となっています。

キリカ

キリカ

ガジェットショットを作った人。最近まで学生生活の傍ブログを書いていましたが、今はデザイナーとして働いています。休日は愛車の「エリーゼ」「ジュリエッタ」に乗ってドライブに出かけたり、写真を撮ったり楽しんでいます。