実は今回のiPhone 5、国内のイーモバイルLTEで利用されている1.7GHz帯の周波数にも対応しています。先日ソフトバンクがiPhone 5のネットワーク強化のためイーアクセスを買収した理由がこれであり、ハードウェア的に互換性がある事はほぼ間違いないため、検証してみました。
SIMフリーiPhone 5レビュー目次
SIMフリーiPhone 5レビュー(1) 同梱品をチェック、国内版との違いは?
SIMフリーiPhone 5レビュー(2) SIMフリー版と国内版の仕様の違い
SIMフリーiPhone 5レビュー(3) ドコモSIMをnano SIM化して利用してみた
SIMフリーiPhone 5レビュー(4) auのSIMカードが使えるか検証してみた
SIMフリーiPhone 5レビュー(5) SoftBankのSIMカードが使えるか検証してみた
SIMフリーiPhone 5レビュー(6) イーモバイルLTEのSIMカードが使えるか検証してみた
SIMフリーiPhone 5レビュー(7) SIMフリーiPhone 5で使う最適なSIMを検証してみた
SIMフリーiPhone 5レビュー(8) docomo.ne.jpアドレスの送受信
※キャリアから発行されているSIMカードを非正規の形状にカットする行為は動作保証が取られておらず、想定外の動作が起こった場合でも自己責任となります。
ドコモ同様、SIMカットが必須
イーモバイルからはドコモ同様nano SIMカード対応機が発売されていないため、必然的にSIMカードをnano SIMサイズにカットする必要があります。今回利用したのはGL-01PのイーモバイルLTE契約のSIMカードですが、一度カットするとGL-01PなどタイプのSIMスロットの機種に戻した場合、nano SIMアダプタなどを利用しても抜けなくなる可能性が非常に高いため注意が必要です。
JPN EMOBILEとしてネットワークは認識
イーモバイルLTEエリアにて設定アプリから「キャリア」を開き、キャリアの自動選択をオフにすると「JPN EMOBILE」「JP DOCOMO」「SoftBank」「KDDI」の4種類のネットワークが表示されました。この時点で、iPhone 5はイーモバイルLTEネットワークとハードウェア的に互換性がある事がわかります。
APNを設定
イーモバイルLTEのAPNは「em.std」。ユーザー・パスワードはともに「em」です。ドコモSIMと同じ流れで設定。
LTE対応キャリアに入っていないため接続不可
SIMフリーiPhone 5レビュー? ドコモSIMをnano SIM化して利用してみたで検証したように、iPhone 5はLTE非対応キャリアでは「LTEをオンにする」項目が表示されません。そのため、イーモバイルLTEのネットワークを認識していても、接続する事ができないようです。また、イーモバイルが利用している1.7GHz帯の3GネットワークはiPhone 5に対応していないため、LTEから3Gへのフォールバックも不可能。結果的に惜しくも「圏外」表示になってしまうようです。
イー・アクセス買収後のソフトバンクがAppleとの交渉を済ませ、イーモバイルLTEがApple公認のLTEキャリアになった場合OSのアップデートにより対応する可能性は十分にあるのではないでしょうか。
続いて、実際にSIMフリーiPhone 5を使う上ではどのSIMカードが良いかの検証です。