以前書いた「複数キャリアのLTE回線を束ねて最強のモバイル回線を構築できる「Dispatch」を試してみた」ですが、同社が新たなサービス「Switchboard」を提供開始しました。
Switchboardは以前Kickstarterでファンドを募集したもののまとまった金額が集まらず、同社のサーバーを経由するのではなく、自分でサーバーを用意するアプリケーションとして形態を変えてリリースされました。
Dispatchは複数のモバイル回線をパソコンに接続する事でトラフィックを分散し高速化を図る仕組みでしたが、その性質上、アップロード速度は改善できませんでした。
そこで開発されたSwitchboardはアップロードのトラフィックをまとめて束ねるサーバーを仲介する事によって、上り・下り両方の速度を高速化する事に成功しています。
ただし今回クラウドファンディングによって仲介サーバーを自社で提供する事が難しかったため、サーバーは自分で用意する形態のソフトウェアになったという経緯です。
また、今回はWindowsだけでなくMacにも対応。サーバーを用意しておけば、出先のMacBookからも利用する事ができます。
今回のα版は9,388円で永久ライセンスが販売されており、今の期間に購入すれば今後のアップデートを全て無料で受ける事ができ、サービスが継続している限り無料で使い続ける事ができます。
今回実際に使ってみた所、α版という事もあり安定性や機能面は今後に期待といった所ですが、複数の回線で分散処理している事もあり、出先で複数の回線が利用できるシーンでは快適に使えるのではないかと思いました。
Connectify Switchboard – The World’s Fastest and Easiest VPN
また、自分でサーバー機を常時つけておくのが難しい場合、業者のサーバールームで高速回線が常に利用出来るお名前.com デスクトップクラウドなどのWindowsサーバーのサービスを契約するのも快適な利用方法ではないでしょうか。