Windows 11のARM版などの仮想マシンをAppleシリコンのMac上で動かせるVMWare Fusion Proが個人利用に限定して無料で利用できるようになっています。
今回5月13日より無料で利用できるようになっているのはmacOSで利用できるVMWare Fusion Pro 13。Broadcomによる買収に伴うラインナップの整理で機能限定版のVMWare Fusion Playerの提供が終了され、VMWare Fusion Pro 13が個人利用に限り無料で利用できるようになりました。
ダウンロードにはBroadcomのサポートページのアカウントが必要で、登録は無料となっています。
インストール後はWindowsをウィザード内でダウンロードしてセットアップすることができるようになっているため、別途Microsoftのサイトからダウンロードするなどの作業は不要となっています。なお、ARM版Windows 11 ProはMicrosoft Storeなどで販売されている通常のWindows 11 Proのプロダクトキーでアクティベーションが可能です。
Appleシリコン上のVMWare FusionのIntel Macと比較した制約としては、バージョン13.5時点ではウィンドウ・フルスクリーンの2モードのみ利用可能で、Windowsアプリケーションを単独のアプリとしてmacOS上で表示するユニティモードには非対応となっています。
ライトユーザーには嬉しい無料版の仮想化ソフト
いち早くARM版WindowsをmacOSで動かせるようにしていた同様の仮想化ソフトのParallels Desktop for Mac(公式サイト)はサブスクリプションと買い切りが用意されてはいるものの、買い切りのStandard EditionはmacOSのメジャーアップデートに合わせてリリースされる新バージョンへのアップデートが提供されていないため、いずれの買い方でも実質的に定期的な課金が発生する形となっていました。
そのため今回VMware Fusion Proが無料で個人利用できるようになったのはライトユーザーには朗報。個人的にもParallelsを過去に何度か購入していたものの使用頻度は少なめで気付いたら新バージョンの有償アップデート通知が来てしまっていたところだったので、久しぶりにVMWare Fusionに戻ろうと思います。