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複数キャリアのLTE回線を束ねて最強のモバイル回線を構築できる「Dispatch」を試してみた

kirica

Connectify Dispatchは、複数のネットワーク接続を一台で束ねる事で、高速接続できるソフトウェアです。これを使う事によって複数のモバイル回線を使い、より快適なモバイルインターネット環境を構築する事ができるとの事なので、実際に試してみました。

Connectify Dispatchの仕組み

30mbps

Connectify DispatchはPCに繋いだ複数のネットワークを1つの回線として利用でき、最適な回線を自動で選択してくれます。トラフィックを複数の回線に分散して処理するので、実質それぞれの回線速度を足し算した通信速度が得られる仕組み。また、転送量を節約したい回線をバックアップ回線として指定しておけば、他の回線が不安定な場合のみにフォールバックするよう指定する事もできます。PCからインターネットに接続可能な回線であれば基本的に利用できるので、公衆無線LANをメインに使用しつつ、不安定な場合やWiFiスポットの間を移動中のみモバイル回線を使用する、などの使い方も可能。

例えば5Mbpsの公衆無線LAN、15Mbpsのルーター、10Mbpsのスマートフォンのテザリングを同時に接続した場合、実質30Mbps程度の接続速度が実現できます。

実際に使ってみた

IMG_0067USBケーブルでスマートフォンとルーターをPCに有線接続し、USBテザリングをONに。

スマートフォンや、ルーターは特に、USB接続に対応していない物も多いのでDispatchで使いたい場合は注意が必要です。

無論、何台も繋ぐ場合は近年使用頻度が大幅に減りつつあるUSBハブが必要になります。最近はBluetoothなどの無線アクセサリも普及し、USBポートが少なめのパソコンも多いため、盲点だったりします。

また、microUSBケーブルは通信対応のものが必要。私は普段充電専用のケーブルを使っていたため、どちらもDispatchのために買ってくる必要がありました。

dispatch-screen

複数の回線を接続した状態でDispatchを開始すると、自動的に最適な回線を選んでくれます。また回線ごとに主回線・予備回線・使用しない回線の設定が可能で、右側のPrimaryと書かれている部分をクリックすると変更できます。

また、モバイル回線の転送量制限も設定でき、どれくらい通信したかパーセンテージで表示する事もできます。

上記のスクリーンショットではそれぞれ最高15Mbps、12Mbps、7Mbps、4Mbpsの回線を利用して、最大31Mbpsまでの速度が出ています。

複数キャリアを跨いだWiFiルーター化も可能

IMG_0184パッケージにバンドルされている同社のConnectify Hotspot PROを連携して利用すると、PCをWiFiアクセスポイント化する事ができ、複数の回線を束ねた環境でスマートフォンやタブレットを利用する事もできます。Dispatch+Hotspot PROを稼働させたまま鞄に入れておけば、手動で切り替える事なく自動的にエリア内かつ最速の回線を常に利用する事も可能。

やろうと思えば、4社のLTE回線のうち常に最速のキャリアに切り替える最強ルーターなんかも作れてしまいます。移動中にエリアを跨ぐ事が多い自動車内での利用時には重宝しそうです。

また、LTEの7GB制限が気になる方はWiMAXルーターを契約し、転送量無制限回線に主な通信を流しつつエリア補完に他社回線を使う事も可能。

夢は広がりますが、流石に鞄の中で大きなノートパソコンを常時稼働させておくのは辛いので、Windows 7 PhoneことF-07Cなどの超小型Windows機をモバイルバッテリーと組み合わせれば活躍するかもしれませんね。



IMG_0182Connectify Dispatchは同社のテザリングアプリ「Hotspot PRO」と抱き合わせで3ヶ月$10、もしくは買い切りの永久ライセンスが$59で販売されており、前者の場合月額300円程度とお手頃価格で使えます。購入は公式ページのConnectify Storeから可能で、支払い方法はクレジットカードもしくはPaypalに対応。

現在の所Windows版のみの販売ですが、Android版・Mac版・Linux版のDispatchの発売開始時期についてメール案内が登録できるようになっています。

Android版が発表された場合の複数のネットワークに接続する方法が気になる所ですが、Windows機より遥かに持ち運びやすい事は間違いなく、目が離せませんね。

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