オランダの規制当局が特定のキャリアに縛られず、任意のキャリアに接続可能なSIMカードの開発を許可したことが明らかになりました。
先日日本通信がSoftBankとKDDIに相互接続を申し入れ、SoftBankもLTE回線のMVNOを解禁しましたが、こうしたマルチキャリアSIMの技術が日本でも法的に解禁される事によって複数のキャリアを跨いだSIMカードの提供が可能になれば、日本でもマルチキャリアなサービスが提供される環境が整うことになり、今後のサービス展開に期待が高まります。
なお、以前WILLCOMはドコモの3Gと自社のPHSを併用できるスマートフォン、イーモバイルは自社サービスのエリア補完のためにドコモの3Gネットワークにローミング接続できるサービスを提供しており、SoftBankグループとなった最近ではLTEスマートフォンのGL07SからSoftBankの3Gにローミング接続したり、SoftBankのiPhoneからイーモバイルLTEの基地局を利用したSoftBank 4G LTEネットワークに接続したりと、キャリアを跨いだサービスは日本国内でも所々で展開されています。今回の1枚のSIMカードで複数のキャリアを跨ぐ事が可能になれば、ローミングや複数のSIMカードの採用などを行う必要がなくなり、より便利なサービスの展開に繋がるのではないでしょうか。