Sprint買収のシナジー効果がようやく発揮され始めました。日経新聞によるとソフトバンクは子会社の米Sprintを利用し、iPhone 6/iPhone 6 Plus購入者についてはスマ放題をアメリカ滞在時でもそのまま利用できるようになります。
同社が7月に導入した国内向けの新しい料金プランは月額2700円で通話し放題。このプランに加入していれば米国から日本への通話が無料になる。米国内での通話も一定の条件を満たすと追加料金がかからず、インターネットも容量の上限内で使い放題になる。(日本経済新聞)
ソフトバンクのスマ放題は国内への通話が無料になる通話定額プラン。SoftBankスマートフォンにおいては従来のホワイトプランは11月までの受付をもって終了し、スマ放題に完全移行する形となっています。今回ソフトバンクはアメリカに持っているSprint網を利用し、日本のスマ放題に加入しているiPhone 6/iPhone 6 Plusユーザー限定で、アメリカへ行っている間も日本のパケット定額と通話定額を利用し、パケット通信と日本への通話が可能となっています。
Sprintの展開している3GネットワークはCDMA2000規格。国内ではauのみが利用している規格ですが、今回発売予定のiPhone 6/iPhone 6 Plusに関してはドコモ・au・ソフトバンク・Apple Store販売のSIMフリー版どれも同じモデルが販売され、CDMA2000対応のものが販売される見込み。これに関しては昨年度のiPhone 5s/iPhone 5cも同様なので、iPhone 6/iPhone 6 Plusを購入したユーザーがSIMカードを差し替えてiPhone 5s/iPhone 5cでアメリカで利用した場合はどうなるのか気になるところ。
また、SprintはSprint SparkとしてBand 25/26のFDD-LTEに加え、SoftBank 4Gと同じBand 41のTD-LTEのトライバンドLTEを展開中。勿論ソフトバンク版のiPhone 6/iPhone 6 Plusはこれらのバンドに対応しており、ソフトバンクのスマ放題のパケット定額そのままでアメリカでのトライバンドLTEの恩恵が受けられるとなると熱いですね。
ソフトバンクからの正式なプレスリリースがまだなので詳細は分かりませんが、渡米する機会が多いユーザーにとってはソフトバンクに乗り換える、もしくはソフトバンクのホワイトプランを通話定額のスマ放題に切り替えるには十分すぎるメリットなのではないでしょうか。恐るべきシナジー効果。
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