日本と同一モデルを採用している香港版のiPhone 6・iPhone 6 Plusですが、香港で販売されているSIMフリー版はCDMA2000ネットワークに接続できないため、日本のauの3Gが利用できないようです。詳細は以下のとおり。
日本で販売されているiPhone 6はモデルA1586、iPhone 6 PlusはモデルA1524となっており、これは香港のApple StoreやアメリカのSprintから販売されているものと同じモデル。Apple公式サイトの技術仕様ページを見ると、モデルA1586・モデルA1524は単一モデルであり、GSM版・CDMA版の区分がありません。
しかし同ページの香港版や英国版を見ると、モデルA1586・モデルA1524にはそれぞれGSM版とCDMA版が存在する事がわかります。
GSM版はCDMA版からそのままCDMA2000ネットワークへの対応を削ったもので、その他の通信性能は同じです。
香港や欧州で販売されるモデルはGSM版のため、SIMフリー版と言えど日本国内で使用する場合はauの3Gネットワークが利用できないものと見られます。以前iPhone 5の香港版でauのiPhone 5のSIMで検証した際はアンテナピクトが表示されず、通話の発着信ができず、データ通信は可能なものの接続が安定しませんでした。そのため自分はCDMA2000に対応したVerizon版のiPhone 5を輸入して使っていたという経緯があります。
iPhoneの「3Gに接続できないキャリアでの単独LTE接続に難あり、もしくは接続不可」という仕様はY!mobileのLTEデータSIMで検証した際にiOS 8で改善している事が判明したため香港版のiPhone 6/iPhone 6 Plusを輸入した場合でもLTEのみで接続できる可能性はありますが、通話は不可能と見られます。
香港版や欧州版を輸入してauで使おうと考えている方は注意が必要です。日本でauで使えるSIMフリーのiPhone 6/iPhone 6 Plusが欲しければ日本のApple Online Storeで購入するのが最も確実ですね。