ドコモ回線を利用してMVNO事業者としてSIMカードを販売している日本通信が、ドコモとソフトバンク2つの回線を利用できるデュアルネットワーク用のルーターを開発している事がプレスリリースによって明らかになりました。
日本通信のプレスリリースによると、開発状況は以下のとおり。
当社は、日本でのデュアル・ネットワーク提供を実現するために2種類のデュアル・ネットワーク用ルーターを開発しています。ひとつは単一の通信モジュールで主回線の接続が切れた場合バックアップ回線に切り替えるタイプ、もうひとつは二つの通信モジュールで主回線の接続が切れそうなことを感知した段階で予防的にバックアップ回線に切り替わるタイプのルーターです。前者については提供可能となり、後者についても今年中に製品化の準備が完了します。ハードウェアと技術面の準備が整ったことから、ソフトバンクに対し、当社がドコモと実現しているレイヤー2接続を申し入れ、複数のキャリア回線を確保します。
既にドコモ回線とソフトバンク回線を利用し、片方の回線が切れた場合は予備の回線に切り替わる挙動のルーターは提供可能な状況。また、接続が切れそうな事を感知して事前に予備ネットワーク側に切り替わる挙動のルーターも今年中に製品化の準備が完了する見込みのようです。
肝心のソフトバンクへの回線の相互接続申し入れは現在「申し入れ」の段階で、2年以上前から申し入れの段階から進展が無いようです。デュアルネットワークを利用したルーターは非常に面白いと思うので、是非とも製品化してほしいところです。