一見普通の腕時計に見えるものの、バンド部分にFeliCa、通知、ヘルスケア機能を詰め込んだ「wena wrist」がソニーの新規事業創出プログラムから登場しました。
wenaはwear electronics naturallyの略で、「人々にもっと自然に、違和感なく、ウェアラブルデバイスを身に着けて欲しい」というコンセプトで活動しています。wena wristはスマートウォッチの機能を厳選し、腕時計のベルト側に集約する事で腕時計本体側は違和感の無い通常の腕時計に仕上げた端末。
プロモーション動画は以下から。
一つ目の機能は電子マネーで、FeliCaを内蔵する事で楽天Edy、iD、QuickPayなどのおサイフケータイのサービスが利用できるというもの。iPhoneアプリから残高がチャージできるので、別途フィーチャーフォンやAndroidスマートフォンをおサイフケータイ用に持つ必要なく、電子マネーによる買い物ができるようになります。
二つ目は通知機能。バイブレータとLEDを搭載しており、アプリ側から通知の種類ごとに専用パターンやLEDの色を指定する事ができます。
三つ目はログ機能。1日の歩数などを別途他のウェアラブルデバイスをつける事なく、まとめて集計する事ができるようになっています。
wena wristはこれらの機能と駆動に必要なバッテリー等を全てバンド側に搭載する事によって、スマートウォッチ機能の部分を完全にバンドで完結させています。現在wena wristはソニーのクラウドファンディングサービス「First Flight」で支援を募集しており、最も安いモデルでは39,800円から支援可能。製品は2016年3月以降に届けられる予定です。
iPhoneからおサイフケータイを利用できるデバイスはこれまでもありましたが、wena wristのように腕時計型でiPhoneと通信でき、見た目が従来型の腕時計のように整っているものはかなり良さそうです。現在は対応していないものの、交通系電子マネーとして普及しているSuicaに対応すれば腕時計だけで電車に乗れるようになるので、こういった製品を購入した場合は改札に合わせて腕時計を右腕につける事が普通になるかもしれません。