【レビュー】ZTE Blade V6を1週間使ってみて。2万円台のコスパの良さに隠された理由を探る

格安スマホのZTE Blade V6を1週間ほど使ってみたので詳細なレビューを。


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ZTE Blade V6はZTEから26,800円という低価格で販売されているSIMフリースマートフォン。今回モバレコ・スマセレクトのキャンペーンでU-mobileのSIMカードとセットで購入しました。外観のフォトレビュー・セットアップ編は以下の記事から。

素材を変える事でiPhoneと比べて非常に軽量に

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ZTE Blade V6を初めて手に持った時に感じたのが、やはり圧倒的にiPhone 6sより軽いということ。iPhone 6s自体iPhone 6から重量を増しているものの、それを加味してもBlade V6の軽快感は圧倒的。というのもコンコンと叩いてみるとわかりますが、Blade V6の背面はiPhoneのような金属ではなくプラスチックに塗装して金属感を出したもので、金属なのはフレームのみ。アンテナの電波を通すためにiPhoneにある白いDラインがBlade V6には無いのはそういったカラクリとなっています。

この素材の選定は上手いなぁといった感じで、2万円台にしてiPhoneに強い影響を受けたデザイン・金属感を出しつつも、iPhoneで不評だったアンテナ用のラインも克服。更にiPhoneでは出っ張っていたカメラも1300万画素とiPhoneを上回る画素数ながらきちんと筐体に収めており、2万円台の低価格で販売するモデルとしては非常に良く考えられていると思いました。

カメラ性能は価格相応なものの、HDR対応は高評価

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1300万画素のカメラを搭載しているZTE Blade V6ですが、画質という意味では2万円台のスマホで許せる最低ライン。彩度が非常に薄く、特にご飯を撮るには向かないカメラです。一方でソフトウェアを見てみると純正カメラアプリにHDRが搭載されており、これが意外としっかり明暗差を埋めてくれるものとなっています。カメラのレビューに関しては別記事で紹介しているので、以下のリンクから。

デュアルSIMスロットは癖あり

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Blade V6はデュアルSIM仕様となっており、片方はmicroSD共用のnanoSIMスロット。しかもmicroSIMスロットとnanoSIMスロットは同じトレイの表裏にそれぞれ搭載されており、最初は非常に戸惑います。慣れてしまえば問題ありませんが、少し分かりにくいSIMトレイなので注意が必要です。

バックキーをGalaxyのように右側に設定可能

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下部のタッチセンサーキーは中央のホームの左右に点が印字されており、ガワを見ると一見どちらがバックキーなのかわからない機種です。不親切なデザインだなと思っていた矢先、設定アプリを見てみるとどうやら左右のキーを入れ替えられる仕様となっているようです。オンスクリーンのキーをカスタマイズできる機種は増えてきましたが、ZTEはハードのタッチキーを搭載しつつもカスタマイズできるという中々見ない方法を取っています。右手で使う際にバックキーが近いと便利なので、早速Galaxyのように右側バックキーに設定。片手操作が非常に捗るようになりました。

ホーム画面から通知を下フリックで出すことができる

https://vine.co/v/iKX0PtYWOpa
片手操作に貢献する機能としてもう一つ、ホームアプリに通知を下フリックで出す機能が搭載されています。サードパーティのホームアプリによくあるジェスチャーですが、純正ホームでこういった機能を搭載してくるのは良いカスタマイズだと思います。

ガラケーのようなスケジュール電源ON/OFF機能も

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ガラケー時代には搭載しているメーカーも多かった指定時間に電源をオン・オフする機能。Blade V6はスマートフォンには珍しくこれを搭載しており、夜間は電源を切って朝起きる時間にオンにするといった使い方が可能となっています。

アプリごとの詳細な権限管理が可能


アプリの権限管理ユーティリティがプリインストールされており、アプリごとに詳細に権限の管理が可能となっています。特定のアプリに特定の操作権限を与えたくない場合は無効にすることが可能。ただ、この機能に関しては自分は良い活用法が見出せませんでした。

テザリングに帯域制限が可能

ZTE Blade V6はテザリング機能に帯域制限が可能となっており、PCやタブレットなどからうっかり一気に容量を使い切らないように制限することが可能。ただ、転送速度を制限しても気付かなければ大容量通信してしまいそうなので、Android標準機能を使って通信総容量で制限したほうが良いかもしれません。

ベンチマーク

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AnTuTuベンチマーク 6.0のベンチマーク結果は30971と、格安スマホとしては上々。プロセッサはMediaTekの1.3GHzクアッドコアのMT6735を搭載しています。3Dのゲームはややもたつくかなといったところですが、Snapdragon 410を搭載しているHTC Desire 626よりも良い数字を出しており、価格と処理性能を並べた場合のパフォーマンスは非常に優秀となっています。

コスパが良い反面ソフト側はほぼ素のAndroid

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ZTE Blade V6はSnapDragon 410よりも高いパフォーマンスのMediaTekプロセッサを搭載しつつ、ガワはiPhone風。それで26,800円なので、純粋にハードウェアとしてみた場合のコストパフォーマンスは非常に高い部類に入る機種となっています。一方でソフト側を見ると独自ホームアプリと権限管理、キーの入れ替え、スケジュールON/OFF程度しか追加機能が無く、ほぼ素のAndroidそのまま。ASUSやファーウェイ、HTC等のカスタマイズに力を入れている競合他社と比べるとソフトウェアの開発費がほとんどかかっていなさそうな端末となっており、価格差にはこういった要因も大きいのではないかなと感じる機種でした。

追記:希望販売価格が2016年3月18日より19,800円に値下げされました。


メーカーのプリインストールアプリが不要で、Google Playからダウンロードしたアプリだけを使いたい、見た目は(iPhone風な)金属感のあるものがいい、価格は出来るだけ安く抑えたい、といったニーズであればコストパフォーマンスは非常に高い一台で、オススメできる機種となっています。カラバリは今回紹介したシルバーに加え、グレーもラインナップされています。購入は以下のリンクから。

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キリカ

ガジェットショットを作った人。本業はUI/UXデザイナー。趣味は理想のデスク環境作り、愛車「エリーゼ」「ジュリエッタ」でのドライブ、車旅を動画・写真に残す事。