中国旅行時には要注意。金盾の検閲下で利用できるサービス・利用できないサービスまとめ(2015年12月版)

中国滞在時に現地のWiFi回線で利用できたサービス・ブロックされて利用できなかったサービスをまとめておきます。


china mobille on iphone 6s 1

中国のインターネットが検閲されており、特定のWebサービス・Webサイトにアクセスできないのは先日紹介したとおり。今回中国に滞在中に繋がったサービスと繋がらなかったサービスをメモがてら公開しておきます。

利用できるサービス

Slack
SMARTalk
Skype
iTunes Store/App Store
iCloud(フォトストリーム)
Pocket
Teamviewer
2ch.sc
Hotmail
Swarm
Speedify
Bing(中国版にリダイレクト)
Yahoo.co.jp
Vine
Pocket
Feedly
Amazon.co.jp

利用できないサービス

Google検索
Google Play
Gmail
Googleフォト
Googleマップ
LINE
Facebook
Twitter
Instagram
Dropbox
Evernote


意外にも2chにアクセスできたのは驚きましたが、相変わらずGoogle系のサービスは全滅しているためAndroidユーザーは要注意。昨年は現地で購入したHTC One (E8)にGoogle Playをインストールする方法を紹介しましたが、現地で販売されている端末はGoogle Playの代わりに現地のマーケットアプリがインストールされています。現地の回線ではアプリのインストールもできず、GmailやGoogleフォトなどのサービスは一切利用できません。また、Googleマップに関してはローミング経由でアクセスしても位置情報がずれてしまい、iPhoneプリインストールのAppleマップを使う必要がありました。

iOSとWindows Phoneに関してはサードパーティーのマーケットが導入できないためか、App StoreやWindows Storeはそのまま利用可能。AppleのiCloudフォトストリームも問題なく利用できました。ただしMicrosoftのBingは中国版にリダイレクトされます。

SNS系に関してはTwitter・Facebook・Instagramなど主要のサービスがアクセス不能。LINEも繋がらないため、LINE/Facebookメッセンジャー/Twitterあたりを主要の連絡手段にしている方は要注意です。

DropboxとEvernoteも接続できないため、これらのWebサービスに依存している方は事前に同期しておく事をおすすめします。特にEvernoteに関しては事前にオフラインノートブックとして保存しておかなければ何も参照できなくなってしまうため、スマートフォン版で設定をオンにしておくことがおすすめです。

なお、これらの検閲によるブロックは香港のSIMカードでローミングしたり、VPNを通すことで回避可能。ただしちょうど1年ほど前にL2TP/IPSecがプロトコル規制されてしまったため注意が必要です。今回ASUSのWiFiルーターのVPN機能で試してみたところ、PPTPは問題なく利用できました。対策に関しての情報は以下の記事から。


日本から中国旅行に出かける際に不意打ちで最も多くの人が困るのがLINEで連絡が取れなくなる事とGoogle検索ができなくなる事、Googleマップが使えなくなる事ではないでしょうか。中国に行く際は日本のキャリアの高額な海外ローミングを利用するのでなければ、SIMフリー端末で香港のSIMカードを使う、VPNサービスをあらかじめ導入しておくなど下準備をしておくことをおすすめします。

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キリカ

ガジェットショットを作った人。本業はUI/UXデザイナー。趣味は理想のデスク環境作り、愛車「エリーゼ」「ジュリエッタ」でのドライブ、車旅を動画・写真に残す事。