昨日発表されたXperia X Compactですが、Xperia XZやXperia X Performanceと同じSnapdragon 820ではなく下位のSnapdragon 650を搭載しています。今回はXperia X Compactと同じプロセッサを搭載しているXperia Xでその性能をチェックしていきます。
今回利用するのはExpansysさんよりお借りしているグローバル版のXperia X Dual F5122。昨日発表されたXperia X Compactと同じSnapdragon 650を搭載しており、RAMも3GB。Xperia X Compactの派生元のモデルということもあり、処理性能的に非常に近いモデルとなっています。
AnTuTuベンチマーク結果は75,420
Xperia XでAnTuTuベンチマーク6.2.1を走らせたところ。スコアは75,420となっています。この数字がどの程度のものなのか、他の歴代Xperiaのコンパクトモデルと比較してみます。
Xperia Z3 Compactと比較
コンパクトモデルとしては二世代前のXperia Z3 Compactと比較したところ。Xperia Z3 CompactはSnapdragon 801プロセッサと2GBのRAMを搭載した2014年の機種ですが、Xperia Xと比較するとXperia Xの合計スコアが約1.5倍ほどとなっており、唯一劣る点はUX画像処理の項目。2年前の小型プレミアム機と比べると十分に進化している事がわかります。
Xperia Z5 Compactと比較
一世代前のXperia Z5 Compactと比較。Xperia Z5 Compactは当時のフラッグシップと同じSnapdragon 810を搭載しつつも、RAMは2GBにとどまる性能。合計スコアでは僅差で負けています。全体的にCPU、RAMなどでは上回っているものの、3Dなどのグラフィック性能を中心に劣っています。
Xperia X Compactには乗り換えるべきか?
現行フラッグシップモデルと同じプロセッサを搭載してきた歴代のXperia Zシリーズのコンパクトモデルと比較するとスペック戦争の第一線から退いてしまった印象はありますが、数字として比較してみると決してスペックとして悪いものではない事がわかります。特にメモリに関しては今回コンパクトモデルとしては初めて2GBから3GBに増量されており、メモリが足りないと嘆いていたユーザーにとっては嬉しいスペックアップも含まれています。
Xperia Z3 Compactを使い続けてきたユーザーにとっては、カメラの大幅な進化などを見ても、削られた防水機能が必須でなければ乗り換え候補として問題無さそうです。一方Xperia Z5 Compactからの乗り換えであればスペック的な向上は3GBのRAMと進化したカメラあたりが目玉となりますが、Snapdragon 810の発熱問題が気になる場合でも選択肢に入りそうです。
まだ投入されるキャリアの情報を含めて国内版の情報があまり出ていないませんが、コンパクトモデル愛好ユーザーは目が離せないモデル。個人的にはXperia Z3 Compactの後に出たXperia Z5 Compactに関してはレビューで書いたとおりフレームの持った感触が角張りすぎてコンパクトモデルとしての魅力が感じられず見送ったため、今回のXperia X Compactには期待してやみません。
Xperia X Compactの購入はドコモオンラインショップから。