ahamo→irumo(月額550円)に変更し、楽天モバイル圏外時に自動でドコモ網を使うデュアルSIM運用にしてみた

長年契約していたドコモの長期回線の料金プランをahamoから月額の安いirumoに切り替え、都心部では大容量の通信がしやすい楽天モバイル網、楽天モバイルが圏外になる郊外ではirumoのドコモ網に自動で切り替えるデュアルSIM構成にしてみました。


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ドコモ→ahamo→irumoに変更した理由

今回irumoに変更したのは、16年以上長期契約しているドコモの回線。長年連絡用にメインで使っている電話番号で、普段持ち歩いているiPhone 15で使っています。

従来は5Gギガホなどの大容量プランを契約していましたが、ライフスタイルの変化と共に公共交通機関で移動中にデータを使う事が極端に減ったことから、2021年にahamoが導入された際にプラン変更。

20GBで2,970円というahamoの料金プランは従来の大容量プランと比べてコストパフォーマンスが高く満足していましたが、実際のデータ使用量を振り返ると月によってばらつきが大きく、多く使っている月でも20GB未満。そのため月々20GB固定の容量で課金される料金は使用形態に合っておらず、月ごとの使用量に応じて柔軟に金額を抑えられる料金プランが最適だと考えました。

またデータを多く使う月は東京などの都心部に出ている場合が多く、近年のドコモの回線網の人口密集地での通信品質の低下を考慮すると最もデータ使うシーンで通信品質が悪いという事になります。

ただ一方で休日は車で郊外まで足を運んで山間地でGoogleマップを頼りに移動・連絡する事も多いため、少ないデータ容量であれドコモ網の回線は手放せません(特に北海道へ転居してからは道の駅巡りなどで楽天モバイルは圏外な事も多く、通信はドコモ網頼みになりがちです)。

そこでメインの連絡用回線は2023年に登場した極小容量プランのirumoにプラン変更し、iPhoneのデュアルSIM機能を使ってデータの使用量に応じて使った分だけ柔軟に金額を合わせられる楽天モバイルのような回線を組み合わせるのがベストだという結論になりました。

irumoは最安プランが月額550円で、月々のデータ容量は0.5GB、5G非対応、通信速度は3Mbps、容量超過時は128kbpsというドコモ本家の中では制約が多いものの、山間地で電話・Googleマップ・LINEを使うには十分。月額料金が安いため、他社の回線と組み合わせるにも最適です。

今回はahamo単体からirumo+楽天モバイルの構成に変更する事で、月々の料金を抑えつつデータ使用量の増減にも柔軟に対応できる組み合わせを目指してみました。

ahamo→irumoへの変更

まず、ahamoからirumoへ変更について解説していきます。

ahamo→irumoの変更は月末がおすすめ

ahamo、irumoともにドコモの料金プランのひとつとなっているため、ahamoを既に契約している場合irumoへの変更はオンラインから可能です。

ahamoからirumoにプラン変更を行うと、当月の料金の請求はahamoの分のみ、月間の通信量はahamoで使用した分はリセットされirumoの容量になるため、ahamo→irumoの変更を行うのであればなるべく月末近くがおすすめ

今回はahamoの20GBを18GBほど使った後、月末にirumoへ変更してみる事にしました。

ahamo→irumo変更の流れ

ahamoからirumoへの変更はirumo公式サイト上で可能です。

まずirumo公式サイトから「お申し込み」をクリック。

今回はギガホ・ギガライト・ahamo・eximo・irumoからのプラン変更のため「ドコモ」にチェックを入れて進みます。

続いてdアカウントを持っているを選択して次へ。

ahamoで使っているdアカウントでログインします。

注意事項を確認して進みます。

続いてMy docomo上の画面に移るので、こちらの確認事項にも目を通します。

変更先プランを選択。irumoには3GB・6GB・9GB・0.5GBのプランがありますが、今回は料金を下げて他社のデータ通信を使うため一番下の0.5GBを選択します。

またデフォルトで5分通話無料オプション(月額880円)が選択されているため、使わない場合はこれを解除します。

最後に変更内容の確認。今回は2024年3月31日に変更手続きを行なったため2024年3月分の料金は2,970円となり、2024年4月分以降の料金は月額550円になります。この画面から進むと手続きが完了し、月間のデータ使用量がirumoのものにリセットされます。

今回は別途データ通信用の回線は契約するものの、ドコモ単体で見れば月額2,970円→550円となり月間2,420円、年間29,040円の料金の削減になりました。

irumoへの変更後はdアカウント設定の再認証が必要

irumoへのプラン変更直後、My docomoなどdアカウント認証でログインするサイトへアクセスすると「パスキー認証が失敗またはキャンセルされました」というメッセージが表示されログインできない現象が発生する場合、dアカウント設定アプリの再認証が必要です。

スマートフォンアプリ上のdアカウント設定アプリでモバイルデータ通信をオンにして認証するため、ahamoからirumoへ変更した際は月を跨ぐ前に認証を済ませておくのがおすすめです。

irumo+楽天モバイルのデュアルSIM構成に

今回はahamo→irumoにドコモの料金プランを変更したので、iPhoneのデュアルSIM機能を使ってirumoは基本的に電話の待ち受けのみ、データ通信は楽天モバイルのeSIMという構成にしてみました。

楽天モバイルの料金プランは段階制となっており、3GBまでは1,078円、3GB〜20GBは2,178円、20GB超過後は3,278円という3段構え。月々のデータ使用量にばらつきが大きい用途には非常に適したプランとなっており、あまり使わない月は1,078円というリーズナブルな料金で、旅行先や出張先で大容量のデータをパソコンでやり取りして20GBを超過した場合でも3,278円の定額に収まるのでデータ使用量を気にする事なく手間のないワンプランで完結させられる使い勝手の良いサービスです。

ただ楽天モバイルは2020年にサービスを開始した後発の新規通信キャリアのため、通信エリアには不安が残るのが弱点。そこをカバーするのが今回組み合わせたirumoで、楽天モバイルが繋がらない山間部などでGoogleマップやLINEを使いたい場合は幅広いドコモ回線が使えるirumoを使い、普段都心部では柔軟な料金プランで大容量にも対応できる楽天モバイルを使うといった構成。

データ使用量別の2つの回線の料金の合計は以下のようになります(括弧内はirumoの容量)。

  • 〜3GB(+500MB):1,628円
  • 3GB〜20GB(+500MB):2,728円
  • 20GB以上(+500MB):3,828円

ahamo単体の場合は20GBで2,970円のため、同じデータ使用量であればirumo+楽天モバイルの方が安くなる事が分かります。

またahamoは大盛りオプションを追加する事で100GBを4,950円で使えますが、irumo+楽天モバイルの場合は100GB使っても3,828円。こちらの場合も2回線の組み合わせの方が安く、また100GBを超過しての大容量の通信もいざという時は可能という安心感があります。

通話に関してもahamoの5分まで通話が無料という料金形態はちょっとした電話をかけるのに重宝していたのですが、irumoへ変更した場合も楽天モバイルがあればRakuten Linkアプリで国内通話がかけ放題。更にRakuten LinkにはWindows/Macで使えるPC版もあるため、PCで通話できるのも便利です。

発信元は楽天の番号にはなってしまうものの、電話を発信する場合は知人友人ではなく問い合わせなどがほとんどで、知っている人への音声通話はLINEやDiscordなどのアプリを使うことがほとんどなので、発信元の電話番号が変わる点は今の使い方の場合はあまり気にならなさそうです。

「モバイルデータ通信の切替を許可」で快適に自動切り替え

iPhoneはモバイルデータ通信の設定から「モバイルデータ通信の切り替えを許可」の設定をオンにしておくことで、楽天モバイルが圏外の際にドコモ(irumo)に自動接続する事ができます。

楽天モバイルは都心部のカバー率は一通りできている印象な一方で、郊外はまだ圏外も見かける状態。実際に道の駅などで楽天モバイルが圏外になった際、この「モバイルデータ通信の切替を許可」をオフの状態では当然全く通信できませんでしたが、設定をオンにした状態で楽天モバイルが圏外のエリアに入ると自動でドコモ網で通信ができ、意識することなく快適に使う事ができました。

楽天モバイル圏外での利用が多い場合は、必要に応じてirumo側を3GBプランへ変更するのもおすすめ。irumoは0.5GBプランの場合は通常の通信速度が3Mbps(5G利用不可)かつ容量超過時は128kbpsとなりますが、3GB以上のプランであれば3Mbps制限の制限が無く容量超過時も300kbpsとなるため、容量だけでなく速度面での快適性もアップします。

3GB以上のプランであればhome 5Gドコモ光との組み合わせで月額1,100円引き、dカードで支払いの場合は月額187円引きとなり、これらの割引料時には3GBプランが月額2,167円→880円とかなりお得になるため、固定回線やdカードと組み合わせられる方であれば3GBプランはおすすめです。

楽天モバイル圏外でもRakuten Linkをirumo経由で使って無料通話が可能

楽天モバイルはRakuten Linkを使った無料通話が可能ですが、インターネットさえ繋がっていれば楽天回線が圏外の時にもRakuten Linkアプリは電話番号からの発信が可能。デュアルSIMで組み合わせたirumoのドコモ網が繋がればRakuten Linkの無料通話で発信ができるので、デュアルSIM運用において覚えておいて損はないポイントです。

irumo+楽天は弱点の少ないおすすめの組み合わせ

irumoは現行のドコモの料金プランの中でもかなり割安。

最安プランで月額550円と単体で安く持てるのはもちろんのこと、長期契約しているメインのドコモ回線からMNP転出して他社に移るのに抵抗がある方でも、今回のようにirumoで基本料金を抑えてドコモ回線を手放さずにキープしつつ、楽天モバイルのようなプランを束ねて「良いとこ取り」の構成を作る事ができるのは魅力的な使い方だと感じます。

近年の都心部のドコモ網の繋がりにくさ楽天モバイルがカバーし、楽天モバイルの郊外のエリア不足はドコモ網のirumoがカバー、料金的にもドコモの上位プランのahamoを契約するよりirumo+楽天モバイルの組み合わせの方が安く、通話料金もRakuten Linkで無料になるといった格好で、お互いの長所がお互いの短所を補い合う組み合わせです。

特にiPhoneのデュアルSIMにおける自動切り替え設定との相性は良く、都心部ではリーズナブルに大容量通信ができる楽天モバイル網、郊外ではエリアの広いドコモ網といった切り替えを全自動かつ安価に実現できるのは実際に使っていて快適かつコスパも良く満足。

都心部と郊外どちらもカバーできるおすすめの方法なので、是非参考にしてみてください。

追記:1ヶ月使った上での感想や各回線のデータ使用量の内訳は「1ヶ月間irumo+楽天モバイルのデュアルSIM運用してみた通信量の内訳を振り返る」の記事にて紹介しているので、実際にどれだけ楽天モバイル圏外でドコモ網に繋がったか等が気になる方は参考にしてみてください。


楽天モバイルは現在MNPで14,000ポイント贈呈中、新規でも7,000ポイント貰えるキャンペーンを実施中。月3GBまでであれば半年間の料金以上にポイントが還元され実質無料で持てるので、楽天モバイルが気になっている方は是非活用してみてください。

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キリカ

ガジェットショットを作った人。本業はUI/UXデザイナー。趣味は理想のデスク環境作り、愛車「エリーゼ」「ジュリエッタ」でのドライブ、車旅を動画・写真に残す事。