昨年紹介したスマートフォン向けゲームをPCでもセーブデータを共有してプレイできるAndAppから、マウスコンピューターとコラボした推奨モデルのPCが登場しました。
AndAppとは?
AndAppとは、スマートフォン向けのゲームがPCでも楽しめるというサービス。「グランブルーファンタジー」や「アイドルマスター シンデレラガールズ」などのスマートフォン向けタイトルをスマートフォンとセーブデータを共有しながらPCでもプレイする事ができます。公式のサービス紹介動画は以下のとおり。
PCの画面上で動かすため並行して複数のゲームをプレイしたり、攻略情報を調べながら進めたり、他の作業や動画鑑賞の合間に遊んだりといったスマートフォンとは違ったスタイルでゲームを楽しむ事ができるのが特徴。
また、収録タイトルの一つである「ファイナルファンタジーレコードキーパー」ではPCからはキーボード操作が可能になったりと、PCで操作するAndAppならではの便利機能も順次追加しており、スマートフォン単体でのプレイ+αのゲーム体験ができるサービスとなっています。
そして今回紹介するのは、そのAndAppを快適にプレイする事ができる公式推奨モデルのデスクトップPCと、ノートPC。今回マウスコンピューターとのコラボで実現したこれらのモデルはAndAppが公式に必要なスペックに合わせて提供しており、AndAppでスマホ向けゲームをプレイする用にPCを買おうと思った場合、公式のお墨付きモデルがラインナップされていて迷わず選ぶ事ができるのはPC初心者に嬉しいところ。
早速ですが、それぞれのモデルのスペックや特徴、外観などをチェックし、実際にAndAppを動かしてみた使用感などをまとめていきます。まずはノートPCから。
ノートPC「m-Book F536EN」
ノートPCはm-Book F536ENというモデル。ノート型としては大画面に分類される15.6型ディスプレイを搭載しており、大きな画面で複数のゲームを並行プレイするにはぴったりのサイズ感となっています。詳細なスペックは以下のとおり。
OS | Windows 10 Home 64ビット |
---|---|
CPU | インテル Core i3-7100U |
RAM | 4GBx1(最大16GBx2) |
内蔵ストレージ | HDD 500GB SATA II 5400rpm |
外部ストレージ | SDメモリーカード(SDXC、SDHC 含む) マルチメディアカード |
ディスプレイサイズ | 15.6型 |
解像度 | 1920×1080 |
外部出力端子 | D-Sub HDMI USB 2.0×2 USB 3.0×2(type A/type C) ヘッドホン出力 マイク入力 有線LAN(1000Base-T) |
重量 | 約2.1kg |
価格 | 64,800円(税別) |
CPUにはCore i3-7100U、RAMは4GB、ストレージは500GBのHDDと、構成としてはエントリーモデルの位置付け。ディスプレイは15.6型のFullHD(1920×1080)のノングレアディスプレイを採用。端子類は充実しており、外部ディスプレイ出力はD-SubとHDMIを両方搭載、有線LANポート、USB 2.0×2、USB 3.0×2(Type Ax1、Type Cx1)と、自宅でしっかり腰を据えて使える構成となっています。
以下、実際の外観から各端子の位置などを確認していきます。
右側面にはヘッドホン端子、マイク端子、USB 2.0×2と普段よく使う端子が手前の使いやすい位置に並んでいます。
左側面は電源、D-Sub、LANポート、HDMI、USB 3.0 type A、USB type Cと並んでいます。USB type C端子が搭載されているのはモダンなポイント。
SDカードスロットは本体底面側に搭載。ホコリが入らないようダミーのカードが装着されています。
本体を開いたところ。15インチノートパソコンとしてはオーソドックスなテンキー付き。
テンキーを搭載している事から、トラックパッドはキーボードに合わせて少し左寄りに配置されています。
キーボード配列は上記のとおり。矢印キーが他のキーと同じサイズでタイル状に配置されているのが特徴的。
電源ボタンはゲーミングPCらしいシャープな三角形の形状をしています。
スペックは価格が嵩まないベーシックな構成に抑えつつも、15.6インチの筐体に充実の端子類を搭載し、自宅の中でマルチウィンドウでAndAppのスマホゲームをプレイするには必要十分な性能と柔軟な使い勝手を備えたバランスの取れた家庭用モデル。USB端子が豊富なのもポイントで、マウスを使う右手側に転送速度の不要なUSB 2.0、それ以外のUSBハードディスクなどの転送速度を要求する外部機器を繋ぐ用に左側にUSB 3.0端子が搭載されており、インターフェース類は実用性が考えられたものであると感じさせる配置になっています。15インチ台の大型ボディもあり約2.1kgと比較的重たいノートパソコンのため持ち運び重視ではありませんが、自宅でゆっくりゲームを進める用途には大画面が活躍してくれそうです。
続いて、デスクトップPCの方も見ていきます。
デスクPC「NEXTGEAR-MICRO im610BA1-TV」
デスクトップPCのコラボモデルはNEXTGEAR-MICRO im610BA1-TV。マウスコンピューターのゲーミングPCブランド「G-Tune」を冠したケースに入っており、ゲーミングPCらしい外観をしています。スペックは以下のとおり。
OS | Windows 10 Home 64ビット |
---|---|
CPU | インテル Core i5-8400 |
GPU | GeForce GTX 1050 (2GB) |
RAM | 8GBx1 |
内蔵ストレージ | 1TB Serial ATAIII 7200rpm |
外部出力端子 | DVI-Dx1 DisplayPortx1 HDMIx1 キーボード・マウス用PS/2 Mini DIN 6ピン USB 2.0×2(背面) USB 3.0×2(前面) USB 3.1×4(背面) 有線LAN(1000Base-T) ライン入力 ライン出力 ヘッドフォン(前面) マイク入力(前面x1、背面x1) |
電源 | 500W/AC 100V(50/60Hz)【80PLUS® BRONZE】 |
価格 | 89,800円(税別) |
スペックとしてはCPUにCore i5-8400、GPUにGeForce GTX 1050、RAMを8GB搭載ということで、ゲーミングPCとしてはベーシックながらにしっかりと独立GPUを搭載することで、3DグラフィックのAndAppゲームも快適にプレイできる構成となっています。ストレージは1TBのハードディスクを搭載しており、容量は潤沢。ハイエンドというわけではないですが、先程のノートパソコンと比べるとデュアルコアのCore i3に対して6コアのCore i5、独立グラフィックボードのGeForce GTX 1050、4GBに対して8GBのRAM、5400rpmに対して7200rpmの回転数でより高速なハードディスクと、全体的に性能が引き上げられており、より余裕を持って快適にプレイできるようになっています。
それでは、こちらも外観をチェックしていきます。
NEXTGEAR-MICROのケースは「無駄を省いたシンプルデザイン」ということで、平面により構成される直線的な外観となっています。本体の外装はマットな質感となっており、派手過ぎず部屋に溶け込みやすい外観です。
ゲーミングPCとしての利便性を考慮したデザインとなっており、天井はフラットでゲーミングデバイスを置けるような一枚板に。右側面はハニカム構造の吸気口が設けられており、ゲームを動かしている際の冷却のエアフローも考慮されています。
前面上部には使いやすい位置にマイク・ヘッドホン端子が備えられており、USB 3.0ポートが2つ、HDMIポートが1つ搭載されています。
前面のHDMIポートは背面上部から延長コードが繋がっており、背面でグラフィックボードに直結する事で前面からVRデバイスなどを接続しやすくするという、VR時代のゲーミングPCらしい工夫が施されています。
背面から見たところ。
デスクトップPCらしくUSB端子が多く設けられており、USB 2.0×2、USB 3.1×4と潤沢。無線LANは搭載されていないため、インターネットに接続するためには背面にあるLANポートで有線接続する必要があります。DVIやDisplayPortなどの外部ディスプレイ出力端子は上にオンボードの端子が見えますが、独立グラフィックボードを搭載しているため実際に使うのは下の横向きに並んだ端子のためデスクトップPC初心者は注意。
ゲーミングPCらしくもシンプルな主張しない外観で、「いかにもゲーミングPC」といった派手すぎないケースは初心者にも選びやすいデザイン。使い勝手も考慮されており、前面の高い位置に配置された端子類はデスクトップPC本体を床置きした際にもアクセスしやすい場所で、見た目・使い勝手ともに初心者にもおすすめしやすいものとなっています。
複数のゲームを同時にプレイして性能チェック!
デスクトップPCのNEXTGEAR-MICRO im610BA1-TVはスペックに余裕があるという事で、実際にAndAppのゲームを複数同時に動かして、快適にプレイできるか試してみました。実際に動かしている動画は以下のとおり。
AndAppのランチャーでゲーム公式のTwitter情報をブラウジングしつつ、「アイドルマスターシンデレラガールズ」「オルタナティブガールズ」「グランブルーファンタジー」3つのタイトルを同時に起動して動かしてみました。中でも「オルタナティブガールズ」は3Dグラフィックを駆使したゲームで動作にスペックを要求しますが、複数起動時にシナリオを進めて3Dのキャラクターが動くシーンを読み進めても動きに引っかかりを感じさせないスムーズな動作で動いていることがわかります。ブラウザを開いて攻略サイトを見ながらプレイしたり、Twitterを見ながらプレイしたりと、パソコンの大画面を活かして並行してプレイできるのがAndAppの魅力。マルチタスクに耐えるレベルの性能を有しているのは安心感があります。
AndAppを満喫できるPCはこれで決まり!
今回AndApp初の公式コラボPCであるノートPC「m-Book F536EN」とデスクトップPCデスクPC「NEXTGEAR-MICRO im610BA1-TV」を紹介しましたが、どちらもAndAppを動かすのに必要なスペックを押さえつつも、価格とのバランスがよく取れたモデルとなっています。初心者がPC選びをする場合、自分の用途に対して必要なスペックの程度が想像しづらく、どれくらいの物を選べば良いのか中々分からないもの。その点、今回のAndAppコラボモデルは公式にAndAppが動く性能のラインをものを選定してくれているので、「この用途でこのスペック」というのが公式にセットで提案されており、入門モデルとしては明快で分かりやすいのはありがたいところ。
スペックシートでは分からない点としては先述したとおり2台のPCは使い勝手を考えられたハードウェアとなっており、特にUSBポートなどの端子の位置は普段使いでとても便利な箇所に配置されているのもポイント。特にデスクトップPCの場合、床側にUSBポートがあると床に設置した場合USBメモリなどを前面に挿入するのが一苦労ですが、本機のように一番上に配置されているのは日常的に使いやすさを感じるデザインとなっています。
用途として主に1本のタイトルとネットサーフィンなど軽いマルチタスクを行い、家の中で持ち運んでベッドルームやリビングなど色々な場所で使いたい方はノートPCの「m-Book F536EN」を、しっかりとPCの置き場を決めて3Dグラフィックのタイトルを含む複数のゲームやアプリをいくつか並列して動かしたい場合はデスクトップPCの「NEXTGEAR-MICRO im610BA1-TV」がおすすめ。
スマホゲームをスマホだけでなく、広い大画面で家でゆっくりとプレイしたい方は是非今回のコラボモデルPCとAndAppを導入して快適なスマホゲーム環境を構築してみてはいかがでしょうか。
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