最近流行りのバトルロワイヤル系ゲームですが、長く生き残れば長く生き残るほどスマホの放熱が課題になってきます。今回は夏場のシビアな3Dゲームでも安定して動作し続けられるよう、PC用ヒートシンクをスマートフォンに装着してみました。
PUBG MOBILE、荒野行動、Fortniteのようなバトルロワイヤル系ゲームは共通して100人ほどでゲームがスタートし、最後の1人になるべくフィールドを立ち回って生き残るというゲームスタイル。
最後の1人まで生き残った場合の一戦の時間は約30分強。後半のスマートフォンが熱を持って動きが鈍ってくるところで序盤競り合って生き残った強豪同士の競り合いが始まるため、端末の熱暴走は命取りになってくるというわけです。
そこで悩んでいたところ、以前2015年の夏に書いたXperia Z4の背面にヒートシンクを付けて4K動画撮影時間を3倍に延ばす記事を思い出し、今回も使えるのではないかと再度購入。
今回用意したのはこの青いヒートシンク。15x15mmのコンパクトサイズでスマートフォンの小さい背面にもレイアウトしやすく、8個で620円と非常にリーズナブル。
このヒートシンクをスマートフォンの背面の中で最も熱を持っている部分に装着することで放熱を促し、端末が熱を持ってくる後半戦でも優位に立ち回る事を目指します。
取り付け位置
今回ヒートシンクを取り付けた箇所は上記のとおり。カメラとAppleのロゴの間の部分が最も発熱が多い箇所だったので、そこを中心にカメラの外周の枠に沿って配置してみました。
ヒートシンク装着済みのiPhone Xを横持ちしたところ。端末を握るポジションは限定されてしまうものの、ヒートシンクの真下に指を置けばなんとか干渉せずそこまで不自然な形にならずプレイが可能です。
iPhone Xが画面を暗くするまでの時間で比較
iPhoneは本体が熱くなってくると、本体の処理性能が落ちる前にまず画面の明るさを暗くするという制御する事が多いです。画面の明るさがガクンと一気に落ちるため、分かりやすい指標という事で今回はこれをヒートシンクなし・ヒートシンクありで比較してみます。
本体・ゲーム設定
今回の実験ではPUBG MOBILEを上記のような設定でプレイ。基本グラフィックは最低設定かつ、フレームレートは最高設定。グラフィックのクオリティを気にしないのであれば、最も端末に負荷をかけず、かつ動きがなめらかになるおすすめの設定です。なお、アンチエイリアスはオフ。また、 iPhone X本体の明るさはどちらも最大に設定。
部屋はエアコンを冷房で同じ温度に設定しました。
1. ヒートシンクなし
ヒートシンク無し、充電ケーブル未接続、ケース未装着でiPhone X本体はゲームなどをプレイせず室内の常温状態からスタート。
ストップウォッチを回しながらプレイすること10分強、動きには問題ないものの、端末を保護するため画面の明るさが半減してしまいました。
2. ヒートシンクあり
同様の条件で、再度端末を常温になるまで時間を置いてヒートシンクを付けて再チャレンジ。
本体背面に熱を感じるものの、放熱が上手くいっているのか動きに関しては今回は1戦目を終えるまで全く異変無し。
立て続けに2戦目に突入したところ、通算40分ほどで画面が暗くなりました。連続プレイを想定すると正直もう少し粘ってほしいところでしたが、1戦は問題なくフルにこなせたのは収穫。
約10分強→約40分と画面暗転までの時間を4倍弱稼げたので、以前の4K動画撮影の1分→3分の3倍に近い効果を得る事ができました。
ヒートシンクは発熱対策に一定の効果あり
今回の簡易検証は環境としては室温など外的要因もあり完璧では無いものの、ヒートシンク装着である程度本体の放熱を促して快適にプレイできる事が分かりました。出来れば数時間連戦しても画面の明るさをキープできたら良かったのですが、これ以上を求めるのであれば今回やや高めに設定したエアコンの温度設定を下げるか、iPhone用冷却ファンなどを導入するのが良さそうです。
なお、画面の明るさは抑えられてしまったものの、この状態でプレイしていて動作がもたつくなどの熱暴走現象は確認できなかったので、画面の明るさを落としてプレイできるのであれば連戦でも問題無さそうです。
片面ヒートシンク装着の状態は普段常用するには正直邪魔ですが、自宅などでゆっくりプレイする際に使える小技として夏のゲームのお供に割と使えるのではないかと思います。購入は以下のリンクから。