先日発売されたRAVPowerのUSB PD充電器を買ってしばらく使っているので紹介します。
RAVPowerの61W充電器は先日発売されたばかりの最新のUSB充電器。13インチMacBook Proに付属する61Wの充電器と同等の出力を持ちながらも、GaN(窒化ガリウム)を採用する事でサイズを50%も縮小した製品。パッケージ名は「PD Power 61W Wall Charger」となっています。
写真はパッケージをiPhone XS Maxと並べたところ。同じGaN採用の小型充電器としては30W出力のPowerPort Atom PD 1を以前にレビューしていますが、その2倍の出力かつこのサイズはインパクト大。
Amazonで注文したのですが、あまりにパッケージの箱が小さかったため注文を間違えたのかと思いました。
箱とほぼ同じサイズの中身の充電器本体。コンセントに挿すプラグ部分は格納式になっており、コンパクトにまとまっています。
プラグを格納した状態。
USB type C端子側。61Wのtype C端子1つのシンプルな構成。通電インジケーターが並んでいます。
持ち運びの際にプラグ部分が格納できるのは嬉しいポイント。PowerPort Atom PD 1はコンパクトなもののここが剥き出しになっていたため、持ち運ぶ際の使い勝手はこちらのほうが良いかも知れません。
他社製充電器とサイズ比較
Appleの15インチMacBook Pro用の87W、12インチMacBook用の29WのACアダプタと並べたところ。29Wよりもコンパクトでありながら2倍以上の出力は驚きです。
15インチMacBook Proに付属するAppleの87W充電器と分厚さを比較してみたところ。AppleのMacBookシリーズ用充電器は分厚さは統一なので今回のRAVPowerの充電器はApple純正充電器よりやや分厚くなっている事がわかります。
Ankerの30W充電器と比べると分厚さはやや控えめ。
プラグが内側に収まって出力2倍でこのサイズは素晴らしいですね。
実際に充電して出力を計測
実際USB PDに対応した端末を充電して出力を計測していきます。ケーブルは100WまでのUSB PD充電に対応したuni Powerline+を使用。
まずはXperia 1。約15WのUSB PD充電ができています。
続いて純正充電器が29Wの12インチMacBook(2015年モデル)。25WでUSB PD充電できており、純正品と遜色無い速度で充電できています。
続いて純正充電器が87Wの15インチMacBook Pro 2019年モデル。57WでUSB PD充電できており、本体の理論値の61Wに近い数値まで出ています。
本来87W充電器を使う15インチMacBook Proですが、今回フルスピードに届かない61Wでも多くの作業をしながらでも充電残量が増えていったので、動画のエンコードなど連続して高いCPU/GPU使用率が続くような強い負荷をかけ続ける作業でなければ普段使いに実用的な選択肢に感じました。
MacBook Proユーザー必携の超小型充電器
GaN採用の超小型充電器という事で飛びついてみましたが、想像以上の小ささで驚きました。先日レビューしたPowerPort Atom PD 1と比べるとプラグが格納できたりと持ち運びに配慮されており、AndroidでもMacBookでも問題なく使え、実用上も完全に合格点。実売価格も4,000円前後と、性能を考えると比較的リーズナブルです。
13インチMacBook Proは純正と変わらないフルスピード、15インチMacBook Proでも全開でCPUを回し続ける作業でなければ十分使えるレベルなので、MacBook Proユーザーには強くおすすめできるアイテムです。今回ホワイトを購入しましたが、ブラックもラインナップされているので好みに合わせて選べます。
12インチMacBookやiPad Pro、USB type Cのスマートフォン用の充電器であれば30WのPowerPort Atom PD 1で十分ですが、13インチMacBook Proなどの消費電力の大きいモデルであればこちらがおすすめ。純正の半分のサイズで同じ出力は持ち運びを考えると魅力的。付属の充電器を自宅専用にして持ち運び用にこちらを使う、といった運用がとてもおすすめです。