今年からAnkerが販売している超小型USB充電器Anker PowerPort Atom PD 1を暫く使っているのですが、かなり良いので紹介していきます。
今回紹介するAnker PowerPort Atom PD 1は、GaN(窒化ガリウム)を採用することで従来のUSB充電器と比べサイズを大幅に抑えた製品の第一弾で、USB type C端子からUSB PD (Power Delivery)による給電が可能となっているモデル。今年の春先に発売され、発売直後は在庫完売。以後、継続して人気を博しているアイテムです。
小型のUSB PD充電器は18Wまでの出力となっているものが多い中、本製品は最大30Wまでの出力が可能となっており、これは12インチMacBook用の付属の充電器と同じ出力。スマートフォンだけでなくPD充電可能なパソコンにも使える、比較的高出力な充電器となっています。
今回はサイズ感の比較や実際の出力の計測を中心に紹介していきます。
同じ30WのApple純正品とサイズ比較
Appleの12インチMacBookに付属するACアダプタとのサイズ比較がこちら。写真映えしない使い古したACアダプタで申し訳ないのですが、Appleの29W(新しい年式のモデルは同じ筐体で30Wにマイナーチェンジ)のUSB type C電源アダプタと並べてみるとそのコンパクトさは明白。
コンセントのプラグ部分の折りたたみギミックが搭載されておらず端子が剥き出しではあるものの、それを加味してもかなりコンパクトな電源となっています。もちろん、同じ出力なのでMacBook用のACアダプタとして利用可能。
スマートフォンのXperia 1と比較するとこれくらいのサイズです。
実際の出力を計測
実際にどれくらいの出力で端末が充電できるのか、USB PDテスターを使って計測してみました。
まずは12インチMacBookから。26W以上で充電できており、使いながら電池が減っていく事も無く使えています。
続いてスマートフォンのXperia 1。14W以上で充電できており、通常のスマートフォン向け18W充電器などで充電するのと同程度の数値が出ています。
このコンパクトな筐体でUSB PD採用パソコンやタブレット、スマートフォンが一通りフルスピードで充電できるのは凄い時代になったと思います。
持っておいて損はない、2019年のマストバイアイテム
様々なデジタルガジェットがUSB PD規格で充電できるようになってきましたが、出力は足りているがサイズが大きい、コンパクトだが出力が小さいなど決め手に欠ける製品が多かった中で、その両方を両立して充電器側としてこれほど決め手になる製品として出てきたのはこれが初なのではないかと思います。
物は試しにと純正ACアダプタが87WのUSB PDな15インチMacBook Proでも使ってみましたが、動画のエンコードなどのCPUを酷使する作業をさせなければ純正の87Wよりかは遅いものの、思いのほかしっかりと使いながら充電できたので驚き。軽く外に持ち出す程度であればこの充電器で事足りると感じました。
また、USB type C – Lightningケーブルを使えばiPhoneシリーズもiPhone 8/iPhone X以降であれば純正の充電器よりも高速にUSB PD充電する事が可能なため、実はiPhoneユーザーにもおすすめ。個人的にiPhone XS Maxを短時間に充電する用にUSB PD環境を使っています。
というわけで、iPhone、iPad、USB PD対応のAndroidやノートパソコンなど、これからのあらゆる端末をUSB PD充電するのにおすすめできるUSB充電器の決定打と言える今年のマストバイなアイテムだと感じました。これくらいのサイズであれば、鞄に入れて常備しても全く気にならないレベルだと思います。Amazonでの価格は3,499円となっていますが、出力とサイズを考えれば適正価格かと思います。当初はホワイトのみでしたが、最近ブラックも発売されたので複数の充電ケーブルの見分けがつくように色違いで揃えるのも良いかもしれません。