Apple Watch Hermès 2021年新色バンド「アトラージュ・ドゥブルトゥール(ブルー・ラン)」レビュー

Apple Watchのエルメスコラボモデル「Apple Watch Hermès」のSeries 7に合わせて発売されたバンド「アトラージュ・ドゥブルトゥールレザーストラップ」のブルー・ランというカラーを購入したので、写真・動画で紹介していきます。


「アトラージュ・ドゥブルトゥールレザーストラップ」は2020年のSeries 6に合わせて登場したApple Watch Hermèsの細い二重巻きバンド。従来からApple Watch Hermèsのバンドとして販売されてきた「ドゥブルトゥール」と同じく腕を二周する構造はそのまま、バンドの幅をスリムにしたもの。

2021年のSeries 7ではそれに新たなカラーバリエーションが追加されており、今回購入した「ブルー・ラン」は彩度を抑えたグレー寄りのブルー。昨年のオーソドックスな茶色の「ヴォー・バレニア(フォーヴ)」と比べるとより個性的な色となっています。

今回はこのブルー・ランのアトラージュ・ドゥブルトゥールに一目惚れしたので、昨年のApple Watch Series 6のエルメスモデルにバンドを増設という形で購入に踏み切ってみました。

Apple Watch Hermèsのバンドは単品購入も可能

Apple Watch Hermèsのバンドは本体セットだけでなく、バンド単体での購入も可能。Apple Watch Hermèsは通常のApple Watchには含まれていないエルメス専用の文字盤やカラーが用意されていますが、新しく発売されたバンドに合わせた文字盤は従来モデルにもアップデートで配信されます。

つまり既にApple Watch Hermèsを所有している場合は本体はそのまま利用し、バンドだけ追加で購入するだけで新しいバンド+新しい文字盤の組み合わせができるようになっています。

Apple Watch Series 7のアップデートではベゼルが40%削られ大画面化しているため画面全体に背景色を敷くタイプの文字盤であれば印象は大きく変わりますが、愛用している文字盤は基本的に外周が黒い物が多いので、今年は昨年から使っているSeries 6のApple Watch Hermès本体をそのまま使い、バンドだけ買い足す事にしました。

アトラージュ・ドゥブルトゥールのパッケージ

今回はApple直販サイトでオンライン購入したので、他のApple製品と同様の段ボールで配送されました。

段ボールの中にはひとまわり小さい、オレンジ色のエルメスの特徴的な箱が入っています。フィルムで包装されているので、剥がしていきます。

箱を開封すると同梱物はソフトな素材で二つ折りに収まっています。

内側はポケットが2つ向かい合っており、片方にバンド本体、片方に冊子類が同梱されています。

バンドの外観

こちらがバンド本体。

フィルムで留められているので外していきます。

Apple Watch上側に装着するバックル部分と、下部から腕を二周する長いバンドの2パーツで構成されています。

こちらがバックル側。

ステッチは同系色でまとめられており、主張しすぎない上品な印象です。

バックルはHERMESのロゴが彫り込まれており、細く繊細な作り。サードパーティのエルメスライクなバンドの多くはここの金具部分の作りが太くゴツゴツしているので、本物だと見分けやすいポイントです。

バンドの裏側。

二重巻き部分は二周目のバランスが崩れないよう中央のみ分厚く盛り上がっています。

実際に装着してみたところ

Apple Watch Hermès Series 6に装着したところ。幅が狭いバンドはやはり印象ががらっと変わります。

実際に腕に装着したところ。時計の反対側でクロスする所がお気に入り。

バンドの二周目はApple Watchのデジタルクラウンと干渉しない手前側がおすすめ。

アトラージュ・ドゥブルトゥールは細い事で二重巻きがしやすい

従来型の二重巻きバンド「ドゥブルトゥール」は開封直後はバンドが固く、二重巻きしようとするとWatch本体がバンドが真っ直ぐに戻ろうとする力で腕から落ちてしまい、馴染むまでは二重巻きにコツが必要。しばらく使っているとしなやかになっていきますが、最初は少しだけ注意が必要なバンドです。

一方アトラージュ・ドゥブルトゥールはバンドが細くなった分、普通のドゥブルトゥールと比べると最初からバンドがしなやか。1年使って馴染んできたSeries 6のアトラージュ・ドゥブルトゥールと比べても特につけにくいといった事もなく、装着のしやすさで言えばこちらの方が初心者向けでやりやすいと感じました。

実際に腕にアトラージュ・ドゥブルトゥールを巻いているところ。バンドを手首に二周させるのは一見大変に見えますが、一連の動作に慣れてしまえば簡単。

この「巻く」仕草もApple Watch Hermès独特の楽しさがあるので、愛着を感じる部分の一つです。

Hermèsのバンドは色にピンときたら発売日までに確保がおすすめ

今回の「ブルー・ラン」は発表会直後に公式サイトで見つけて気になっていた新色でしたが、実際に買って実物を見てみるとイメージ通りでかなり満足。今まで買ってきたApple Watchバンドの中でも最もお気に入りのうちのバンドの一本になりそうです。

この記事を書いているのはApple Watch Series 7の発売日翌日ですが、Apple直販サイトでは既に完売という状態。毎度の事ながらエルメスのバンドは数量限定となっており、人気色に関しては発売と同時に売り切れてしまう事も珍しくありません。

今年のラインナップでは同じアトラージュ・ドゥブルトゥールの赤系統の「ルージュH(エルメス)」などはまだ在庫がありますが、いずれも数量限定のため一度在庫が捌けてしまい買い逃すと縁がなくなってしまう商品です。

先述したとおりApple Watch Hermèsは本体側はアップデートで文字盤が刷新できるためWatch本体の購入タイミングは割と柔軟に前後させられるものの、バンドに関しては心を打たれるカラーが登場した時は手に入るうちが最初で最後のチャンス。

Apple Watch Hermèsの新色はApple Watchの新型が登場する秋に加え、春にもラインナップが追加されています。ここ数年はその年2回の新色の登場を眺めてきた中で、とても気に入った新色のバンドが出てきたにも関わらず迷っているうちに完売してしまった事も何度かありました。今回はその後悔を反省し、思い切って予約受付開始と同時に予約。無事手に入れることができて満足しています。

勿論価格的に気軽に手が出る物ではないのですが、もし本気で一目惚れした色があったなら手を伸ばしてみる価値はあるのではないかと思います。

次の記事
前の記事
アバター画像

キリカ

ガジェットショットを作った人。本業はUI/UXデザイナー。趣味は理想のデスク環境作り、愛車「エリーゼ」「ジュリエッタ」でのドライブ、車旅を動画・写真に残す事。