2020年に購入したApple Watch Series 6が何だかんだ2025年になった今も使えてしまっているのですが、そろそろ「次」を考えなければならないので、選択肢を整理してみました。
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5年近く使っても現状不満の無いSeries 6

私が現在使っているApple WatchはSeries 6の40mmエルメスモデル。2020年9月18日の発売時から愛用しており、今年2025年の夏には丸5年使った事になります。

発売から年月が過ぎたSeries 6ですが、バッテリーの最大容量は購入時から5年近くの使用で81%まで低下してはいるものの、実質的に使っている機能がSuica/QUICPayによる決済のみで、watchOSの低電力モードを駆使すれば現在も比較的余裕を持って使う事ができています。
また長らく使ってきた中でIFTTTやAppleショートカットアプリなどでスマートホームや様々な自動化の起点にする事も検討してみましたが、やはりそれらは腕時計である必要が無く、結局のところApple Watchの存在意義としては決済・通知用途に落ち着いています。
そのため買い替えに至るほどの不便が現状発生しておらず、重い腰が上がらないという状況。気付いたら買い換えないまま5年近くの月日が経過してしまいました。
そうしている間に新型のApple Watchは為替レートの影響で他のApple製品同様に金額が大幅に上昇しており、Series 6の時点では147,180円から購入できたApple Watch Hermèsは196,800円スタートに。選ぶサイズやバンドによっては20万円を簡単に越えてしまうアイテムになりました。
個人的にApple Watch Hermèsは文字盤とバンドの組み合わせが非常に気に入っており、その思い入れからSeries 4、Series 6と買い換えてきましたが、支払う金額に対して性能がアップして生産性が得られるMacならまだしも、腕時計型のデバイスで20万円を越えてくると流石に躊躇する価格帯です。
電車移動・家の開錠で生活の中心になっている

一方で現在Apple Watchのメインの使い道が「Suicaで電車に乗る」「家の玄関を開錠する」という生活の中心になる用途なのも確かで、Apple Watchは電車に乗車中に万が一電池が切れても改札を通る事はできるようになっているものの、完全に電池の寿命が来てしまえば困る事は確実で、新しいデバイスの確保まで困るのも確かです。
使い物にならなくなって困る日は刻一刻と確実に近づいているので、次をどうするかを改めて考えてみました。
選択肢の候補
1. Appleにバッテリー交換を依頼する(15,800円)

Apple Watch Series 6をApple公式の修理サービスに出すと、バッテリー交換を15,800円で依頼する事が可能です。性能的にはApple Watch Series 6で全く問題を感じていないため、引き続き好きな文字盤と好きなバンドで使い続けるのであれば最安の方法となっています。
ただ、現在2025年。Apple Watch Series 6は既に5年近くの年月を経ており、Appleによるサポートが期待できるのが2027年までという点を考慮すると、2年の延命のために新品バッテリーをこのタイミングで換装するのは少し勿体無い気もします。
サポートの年月を考慮しなければ良い方法かもしれませんが、Apple Watchの主要用途が決済という点を考慮すると、最新OSでiPhoneと連携し続けられる事は不可欠。OSアップデートの打ち切りが迫っているデバイスの延命は得策ではなさそうです。
2. Apple Watch Series 10を購入する(59,800円)

Apple Watchの最新モデルであるSeries 10は、Apple公式サイトで59,800円から購入可能。最新モデルはエントリーモデルのアルミニウムでも質感の高いジェットブラックが選択可能で、長年使っても目立った傷の着かなかったステンレス+サファイアガラスと比べると耐久性には不安が残るものの、スタイリングとしては満足できそうな事は実機を見て感じられます。
最近妻がまさにこのモデルを購入しており、Series 10の新しい筐体の洗練度合いを日常的に見ていると物欲をそそられる所が正直あります。
また、59,800円の定価で買う以外にもイオシスで未使用品が53,800円で買えたりと若干安く抑える方法もあり、引き続きApple Watchを使い続けるのであればこの最安モデルは悪くない選択肢です。
デメリットとしては新型のSeries 11がおそらく夏に発売を控えている事、また今までApple Watch Sport 38mm→Series 4 40mm→Series 6 40mmと互換性を保って集めてきたApple Watchのバンドは現行モデルの42mmでは使用は可能なものの金具のサイズが若干異なり、バンド資産を引き継げはするもののツライチでは無くなってしまい、微妙に気になりそうだという難点もあります。
3. Pixel Watch 3に乗り換える(52,800円)

そもそもの用途がSuica/QUICPay中心という事を考えると、思い切って別のウェアラブルにしても良いのではないかと思って検討しているのがGoogleのPixel Watch 3です。
Pixel Watch 3はSuicaやQUICPayが利用可能で、Apple Watchほどではないもののサードパーティのバンドの選択肢がそれなりにあり、また円形ディスプレイでスタイリッシュなのが良さそうです。

iPhoneユーザーの私にとっての最大のデメリットとしてはiPhoneと組み合わせて使う事はできないものの、長らくiPhone一台持ちに落ち着いていた私もカメラ面でのメリットから最近は久々のAndroid端末としてXiaomi 14 Ultraをコンデジ代わりにカメラ用途で持ち歩いており、これを母艦にウォレット管理だけしておけば決済用ウェアラブルとしては問題なく使えそうです。
また定価は52,800円となっていますが、こちらはイオシスの未使用品を見ると33,800円とかなりの割安価格で入手可能。Apple Watch同様に新型モデルが夏頃に登場しそうですが、これだけ割安で入手できれば損な気持ちにはならないでしょう。
通知用デバイスとしてもLINEがサブ端末としてAndroidでログイン可能になったため母艦のAndroidさえ持ち歩いていれば連絡を取りこぼす心配もなく、決済+通知の機能面では不満は無さそうです。
他にデメリットとしてはバンド類を新たに揃える必要がある点、Apple Watch用の豊富な充電アクセサリが使えなくなる点がありますが、そもそも腕時計型デバイスは日中充電する必要も無く、自宅の充電台さえ確保すれば良さそうです。
Pixel Watch移行を試す価値はありそう

思い返せば初代Apple Watchを使い始めてから約10年が経過しましたが、この形のウェアラブルがどういったユースケースで便利なのかという点は流石にもう固まりつつあり、それを満たす形であればApple以外の選択肢をそろそろ模索しても良いのではないかと思うこの頃です。
黎明期に当たり前にiPhone+Androidを2台持ち以上をしていた所からいつからかAndroidから離れてiPhone+Apple Watchで固まりつつありましたが、最近はカメラ用途で使っているXiaomi 14 Ultraだけでなく電子ペーパーでデジタルデトックスを試みるMinimal Phoneなども気になっており、Android周りの環境も再び取り入れていっても良いのではないかなと思いつつあります。
定価の52,800円という金額だけ頭の中にあったため、改めて調べてみて未使用品が33,800円というハードルの低さもかなり刺さった部分。久々に冒険してみても良いかもしれません。
追記:実際にPixel Watch 3を購入して使ってみたら、意外とApple Watchの代わりになりそうです。