メンテナンスフリーの自動掃除システムの構築の最適解。SwitchBotロボット掃除機「S1 Plus」レビュー

スマートホームの自動化に長けたSwitchBotシリーズから、ロボット掃除機S1 Plusをレビュー用に頂いたので使い勝手を紹介していきます。


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ロボット掃除機S1 PlusはSwitchBotから発売されているロボット掃除機「S1」の上位モデル。

いずれのモデルもレーザーセンサーによる部屋のマッピング、Googleアシスタント・Alexa・IFTTTなどのサービスとの連携、水拭き機能などを搭載した高性能なロボット掃除機でありながら、S1は39,800円、S1 Plusは69,800円と非常に競合的な価格設定となっています。

上下モデルの機能差としてはS1が3200mAhのバッテリー容量なのに対してS1 Plusは5000mAh、更にS1 PlusはS1には無い自動ゴミ収集の4Lの大容量ダストボックスが充電台に搭載されているのが大きな違いとなっています。

外観

こちらがロボット掃除機S1 Plus本体。白基調のクリーンな主張の少ない外観なのが好印象。

上部にはレーザーセンサーが搭載されていますが高さは抑えられており、上部のボタンは電源・充電の2つとシンプル。また側面にスイッチ型の主電源もあるので、自動掃除などが設定してあっても確実に電源をオフにしておきたい時などには便利。

背面はブラシ1本構成で、見た目は一般的なロボット掃除機と同様。

着脱式の水吹きモップを装着したところ。モップ部分はモップの台座から外せるようになっており、単体で洗濯が可能。

ゴミのタンクは水吹き用の水のタンクと一体となっています。なお、S1 Plusは自動ゴミ収集モデルなのでこのパーツは水吹き機能のために水を補充する時のみ触る形となります。

過去にいくつかのロボット掃除機を使った経験から気付いたS1 Plusの大きな特徴は、充電端子が側面に付いている点。

多くのロボット掃除機は底面に充電の接点が装着されていますが、ノーメンテで使い続けていると端子が汚れて充電不能になる事も。その点、S1 Plusは汚れにくい位置に充電接点が配置されているためそういった心配も無く、ゴミ収集も充電台が行ってくれるという事で、かなりメンテナンスフリーである事が稼働前から予想できるハードウェア構成です。

こちらが充電台兼、ゴミ収集ボックス。

左右には充電用の接点、中央にはロボット掃除機本体からのゴミ吸引用のパイプが設置されています。

上部はゴミ箱のように蓋が開くようになっており、中には専用の4Lのダストバッグが入ります。ダストバッグの口はプラスチックのスライダーがついており、蓋をした状態でホコリが舞わないよう綺麗に取り外す事が可能。

ダストバッグは装着済みの物と予備2つが同梱され、使い切ったらAmazonで追加購入も可能。

充電器を設置したところ。水拭き機能を使うのであればモップの下が濡れないよう防水の透明シートも付属しますが、今回は見栄え重視&掃除機機能を中心に使うので単体で設置。

充電器はゴミ収集機能がありながらもコンパクトで、部屋の隅に小さく収まります。

実際に使ってみた

他のSwitchBot製品同様、S1 PlusはiOS/AndroidのSwitchBotアプリから操作・連携設定が可能。なお、他のSwitchBotデバイスと違う点としてはS1 PlusはWiFiを内蔵しているのでSwitchBot Hubのような中継デバイス不要でインターネットに接続して連携機能を使うことができます。

レーザーセンサーを搭載していながらも高さが抑えられているため、足の高さ10cmのソファーの下もしっかり掃除する事ができました。他にもいくつかのロボット掃除機を使っていますが、AnkerのEufyなどはセンサー搭載モデルに関してはセンサーが引っかかってしまいソファーの下に潜れない点が不便に感じていたので、この辺りの本体の薄さは大きなメリットに感じました。

マッピング機能を搭載しているため部屋の形を検知して効率的に掃除できるのはもちろん、アプリ上で簡易3D表示にも対応しているのは面白いなと感じたところ。掃除のログを確認する分には2Dのマップで全く問題ないものの、3D表示は掃除エリアをイメージしやすくユニークです。

アプリ上からはマップを部屋ごとに分割して指定の部屋のみを掃除したり、侵入禁止エリアを設定したり、掃除のモードを「静音」「標準」「パワー」「MAX」から4段階の出力調整ができるほか、ブラシやフィルターなど各種消耗パーツの残り寿命の目安も確認可能。

GPS連動など、IFTTT連携も可能

自動化が真髄の「SwitchBot」シリーズのロボット掃除機という所で、大きなメリットは他の機器との連携。過去に紹介したスマホのGPSを使ってIFTTT経由で外出時に掃除するという設定がSwitchBot S1・S1 Plusでは可能なので、「外出中の人間と干渉しない時間の間に掃除を完了する」という強力な自動化を組む事が可能です。

これが出来るメーカーは非常に少なく、知る限りでは有名所ではルンバとSwitchBotだけなので、かなり大きなメリットに感じました。

メンテナンスフリーの自動掃除システムの構築に最適な一台

4Lの大容量の自動ゴミ収集ボックスを搭載、充電端子が掃除による汚れの影響を受けにくい側面にある、自動化周りの環境が非常に恵まれているという好条件が揃っているSwitchBotロボット掃除機S1 Plusは、可能な限りメンテナンスフリーで自宅の掃除を自動化したいというニーズに対しては限りなく最適解に近い製品だと感じました。

自動ゴミ収集無しのS1が39,800円、今回使ったS1 Plusが69,800円とハードウェアに対して割安感のある価格設定ではあるものの、掃除を観察してみた印象としては他社製品よりも少し時間を掛けて丁重に行うような動きをしており、実際仕上がりとしても満足できる内容でした。

レーザーセンサーとマッピングを用いた抜け目のない掃除ルート、10cmの高さのソファーの下に潜れる薄さ、分厚めのラグに乗れる走破性能、といった所で価格面だけでなく掃除の内容に関しても申し分無いロボット掃除機という印象を受けました。消耗品のメンテナンス面にも気配りが感じられ、長く愛用していく事になりそうです。

唯一気になった点としては音声案内やアプリの日本語のローカライズがもう一歩という所ですが、肝心の掃除機としてのクオリティとしてこれだけ高ければローカライズまで完璧で無くとも問題は無いでしょう。一度自動化してしまえば、ほぼ触れなくなる所です。

SwitchBotのロボット掃除機は11/25〜12/1のAmazonブラックフライデーでセール価格となっており、S1が39,800円→33,830円、S1 Plusが69,800円→54,440円となっています。特にS1 Plusはこの価格でこのメンテナンスフリーの自動掃除が手に入るのはお買い得感が強く感じます。

部屋の掃除を完全自動化したい方に一番おすすめしたいロボット掃除機です。

SwitchBot×IFTTT連携の自動化の設定動画

IFTTTアプリを使って外出時に自動で掃除する設定は動画にもしているので、参考にしてみてください。

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キリカ

ガジェットショットを作った人。本業はUI/UXデザイナー。趣味は理想のデスク環境作り、愛車「エリーゼ」「ジュリエッタ」でのドライブ、車旅を動画・写真に残す事。