自動化を得意とするSwitchBotから、カーテンを自動で開閉できる「SwitchBotカーテン2」をレビュー用に頂いたので、実際の使い勝手をレビューしていきます。
SwitchBotカーテンはカーテンのレールに設置する事で、通常のカーテンを電動化・スマート化できるガジェット。タイマーによる指定時刻の開閉はもちろん、内蔵の光センサーで環境光の明るさによって作動したり、スマートフォンアプリからの遠隔操作にも対応。
SwitchBotハブミニと連携する事でインターネット経由での操作ができるようになる他、Googleアシスタントなどのスマートスピーカーからカーテンの開け閉めを音声でお願いしたり、IFTTTと連動してGPSなど他のトリガーを使った作動も可能。
バッテリーは充電式でUSB type Cケーブルで充電する仕組みですが、専用のソーラーパネルを組み合わせる事で太陽光で本体の作動に必要な電力を供給する事も可能となっています。
パッケージ内容はこちらのとおり。充電用のUSB type A – type Cケーブルのほか、レールへの取り付けを調整に使うパーツがいくつか付属します(今回はそのまま取り付けられたので不要でした)。
カーテンレールの形状によってU型・I型・ポール型それぞれ用のモデルがラインナップされており、形状が違うと取り付けられないため事前に設置先カーテンのレールをしっかり確認する必要があります。
こちらがSwitchBotカーテン本体。左右のパーツが着脱可能となっており、レールへの取り付け時に90度回転させた状態でレールに差し込む事で取り付けを行います。
なお今回頂いた「U型レール2」とパッケージに記載されたSwitchBotカーテン角型/U型 第2世代は初代モデルのマイナーチェンジモデルで、形状が使いやすくアップデートされています。
以前購入した初代モデルと比較してみたところ大きく異なる点は左右のパーツの外しやすさで、初代は外すのがやや難しかったところ新型は非常に楽でした。この辺りの使い勝手をしっかりと改善しているのは好印象。
背面には初期設定ボタンと充電用USB type C端子、ステータスインジケーターを搭載。
上部にはゴムでレールにグリップしてカーテンを動かすローラーが搭載されています。
カーテンレールに設置したところ。左右の小型ローラーの付け根が引っ張るバネになっており、中央の駆動ローラーをしっかりと押し付けてくれて安定感があります。
カーテンの1つ目と2つ目のフックの間に入れれば設置完了。
1台では片開きのみですが、2台連動させて両開きに対応させることも可能です。
実際に動かしてみたところがこちら。動きはとてもスムーズで安定しています。
専用のソーラーパネルを取り付ける
今回、太陽光による充電が可能なSwitchBotソーラーパネルもレビュー用に併せて提供頂いたのでこちらも取り付けていきます。
パッケージにはソーラーパネル本体と、取り付けオプションの面ファスナーが付属します。
ソーラーパネルの取り付けはSwitchBotカーテンに直接フックする方法のほか、こちらの面ファスナーを使って受光量の多いカーテン上の箇所に離して設置することも可能。
初期状態では出力用のUSB type C端子は中央に固定されており、上部の2箇所のフックと3点で固定する事で直接SwitchBotカーテンに取り付けることができます。
SwitchBotカーテンと組み合わせたところ。
実際に設置するとこういった形になります。上半分に太陽光が当たりにくいため、設置の収まり具合としてはスマートですが充電効率を求めるのであればカーテンの面上に設置する方法を使った方が良いかもしれません。
ソーラーパネルの背面のパネルを外すとケーブルを取り出すことができるので、これで面ファスナーを使う事で離した場所に設置する事が可能になります。
見た目としての収まりは悪くなるもののカーテンの面上に設置すると充電効率が大幅に上がるため、一旦は本体に固定する方法で運用してみて、充電効率が不足するようであればこちらの方法を試すというのが良さそうです。
SwitchBotアプリから遠隔操作が可能
初期設定を行うと、SwitchBotカーテンはiOS/Android用のSwitchBotアプリから遠隔操作が可能。
カーテンの開閉のほか、光センサー連動での開閉の設定、一定時間後の開閉、指定時間の開閉、静音モードの切り替えといった機能が利用可能です。
後述するSwitchBotハブミニとの連動で更に多くの機能が利用できますが、スマホからの操作・特定の時間や明るさで開閉といった基本機能は単体+アプリで完結します。
また「タッチ&ゴー」という機能も搭載されており、これは物理的にカーテンを少しだけ引っ張る事で残りの開閉は自動で行ってくれるというもの。スマートフォンアプリなど電子デバイス無しに使える機能なので、手動でカーテンを開閉したい場合には重宝します。
SwitchBot Hubと連動で更に便利に
写真のSwitchBot Plus(販売終了の旧モデル)やSwitchBotハブミニと組み合わせる事でインターネット経由の操作やGoogleアシスタント、IFTTT等との連携が可能になります。
Googleアシスタントと連携すると「OK Google、リビングのカーテンを閉めて」といった具合に音声操作でカーテンを開閉が可能に。
IFTTTと連携する事で別のアクションをトリガーにカーテンを開閉する事ができるようになるので、「スマホのGPSと連動して外出時に自動でカーテンを閉じる」といった設定も可能。全自動で外出時のプライバシーを保護できるおすすめの設定です。
朝の目覚まし代わりにもなる逸品
実際に使ってみて一番ありがたみを感じたのは、タイマー設定による朝の自動オープン。
夜にカーテンを閉じて安眠した後でも、全自動で朝の日差しを取り入れて自然な目覚ましとして活用する事ができます。音による目覚まし時計と併用する事でかなり確実に起床できるようになると感じました。
逆に、二度寝したい時は「OK Google、カーテンを閉めて」と言うだけで布団に入ったままカーテンを閉めて二度寝できて便利です。個人的にはこちらの方が嬉しい点かもしれません。
先述したGPS連動による外出時のプライバシー保護としても非常に有効で、外出の度に意識せずとも自動でカーテンを閉めてくれるのは心理的にも安心できるギミック。
ソーラーパネルは本体に固定した取り付け方法だとバッテリー残量の減り具合を緩和できる程度の充電量しか得られない事も多いので、マジックテープの他にも収まりの良い吊り下げ式の固定方法も用意しておいてほしかったと思いました。この辺りは改良アップデートに期待したいところです。
スマートホーム関連のガジェットは色々とありますが、SwitchBotカーテンは分かりやすいスマートホーム感があり、朝の目覚めの良さなどの実利以外にも単純に電動でカーテンが開閉する事によるスマートホームの楽しさを感じられるアイテムです。
ハードウェア的には特に大きなデメリットは感じませんでしたが、やはりハードルは費用面でしょうか。片面9,980円とそれなりの金額で、左右で揃えると2台で2万円弱、裏のレース部分まで設置すると4台で4万円弱の金額になってしまうので、専用の設備よりは安上がりとはいえこだわるとそれなりのお金が掛かってきます。
1台片面で導入した部屋、左右2台で導入した部屋で使ってみた感想としては、目覚まし用途としては片面でも十分効果的。逆に滞在時間の長いリビングなどは左右2台あると非常にハイテクな空間が演出できておすすめです。
更に性能がアップして弱点が克服された2023年モデルのSwitchBotカーテン3のレビューも公開しているので、是非併せてチェックしてみてください。