以前レビュー記事で紹介したスマートロック「セサミ5」などのセサミシリーズと連携する、室内側から解錠できる「Remote」、持ち運べる「Remote nano」、インターネット越しの操作を可能にする「Hub3」が発表・発売されました。
セサミとは
セサミは東京都を拠点としているCANDYHOUSE株式会社のスマートロック。
住宅の玄関用のセサミ5、指紋やICカードによる解錠ができるセサミタッチ、自転車の施錠を電子化できるセサミサイクル2などがラインナップされており、今回発表された新製品3種はそれらの製品と連動して使えるもの。
個人的にも現在愛用し続けている製品群で、セサミ5・セサミタッチの組み合わせはスマートロック製品の中でも群を抜いて使用感が良く、特にセサミタッチにApple WatchのSuicaや汎用NFCタグを鍵としてペアリングして使った際の解錠のスピードは圧倒的。
価格帯も競合製品と比べてリーズナブルなのも特徴で、複数製品を導入して組み合わせても少ない費用で済むのも嬉しいところ。
新製品発表会
CANDY HOUSE社の新製品発表会のアーカイブがこちら。初代iPhoneの発表やミッキーマウスが初登場した作品の蒸気船ウィリーへのオマージュなど、ユーモアが散りばめられている点も例年の発表会に続きファンを惹きつける内容でした。
新製品
1. CANDY HOUSE Remote
CANDY HOUSE Remoteはセサミ5シリーズ・セサミボット2・セサミサイクル2に対応した室内用ボタン。従来セサミのスマートロックは室内からの解錠はドアのサムターンを回す必要がありましたが、これがボタンでワンタッチでできるようになるというもの。
カラーバリエーションはブラックとホワイトの2色が用意されており、電池は3VのCR2450電池を採用。電池1個が本体に同梱されますが、3個までの電池を装着して稼働時間を伸ばす事が可能。電池1個につき約1年の電池持ちで、3個使う事で約3年間電池無交換で使い続ける事ができます(両面テープで装着するため、追加の電池はあらかじめ用意しておくのが良さそうです)。
直販サイトでの価格は税込1,078円。5月末より発送予定となっています。
2. CANDY HOUSE Remote nano
CANDY HOUSE Remote nanoは11gの重さで持ち運ぶ事ができるセサミシリーズ用のボタン。据え置き型のCANDY HOUSE Remoteが常時接続するのに対し、持ち運び前提のCANDY HOUSE Remote nanoはボタンを押した時だけスリープ解除して接続するため動作速度に関してはRemoteに劣るものの、電池持ちに関しては約3〜10年と非常に長く使えるようになっています。
カラーもRemote同様、ブラックとホワイトをラインナップ。
電池はCR1632電池を採用し、使用する1個が本体に付属。また、ストラップも付属します。
価格は直販サイトで税込1,078円。こちらも5月末発送となっています。
3. Hub3
Hub3は長期欠品していた同社の「WiFiモジュール」の後継となる製品。
6台までのセサミシリーズとインターネットの中継となる事でスマートフォンからインターネット越しに施錠状態の確認や施錠・解錠操作ができるようになるほか、Matter規格に対応する事でAppleホームアプリなどからインターネットを介さず直接操作も可能に。
赤外線リモコン機能も搭載し、テレビやエアコンなどの家電製品を操作する事も可能。
給電はUSB type C端子を採用。色はブラック・ホワイトの2色展開。
直販サイトでの価格は2,178円となっており、6月末発送予定。
着実にユーザーの声に対応した新製品群
昨年のセサミタッチ発売以降、室内からの解錠のため本来屋外側に設置するセサミタッチを2台買って屋内外両方に設置するユーザーが多かったり、WiFiモジュールが実質の販売終了となり新規ユーザーはローカルでしか動かせず不便といった状況が続いていたりしていましたが、昨年からのそれらの課題を新製品群でしっかり解決してきたのはユーザーとしては好印象。
特に屋内からの解錠ボタンは個人的にあったら便利だろうなと思っていた所なので、今回Remote・Remote nanoを予約してみました。
Remoteシリーズの直販で税込1,078円という価格設定も円安などの影響で様々な電子機器が高騰する中でかなりの企業努力を感じられる部分で、発表会で部品点数の削減など低価格を実現するためのプロセスが説明されていたのも面白かったです。
セサミは解錠スピードの速さから個人的に毎日使って気に入っているスマートロック製品なので、気になった方は是非昨年のレビュー記事も参考にしてみてください。