iOSの通知をWear OSのデバイスに転送して受信できる「Merge」というアプリを試してみたところ問題なくiPhoneの通知を受信する事ができたので紹介していきます。
この記事の目次
経緯:Apple Watchの代替としてPixel Watch 3を購入

先日2025年に、5年近く使ったApple Watch Series 6の「次」を考えるという記事でApple Watch Series 6から乗り換える先のスマートウォッチの検討をしましたが、その結果としてPixel Watch 3を試してみたくなり、イオシスの未使用品を33,800円で購入してみました。
セットアップにはカメラとして使っているXiaomi 14 Ultraを使ったものの、メインスマホとしては現在iPhone 16 Pro Maxを使用しており、常備するデバイスとしてはiPhoneが基本。そのためスマートウォッチの基本的な機能として通知は受信しておきたいなと調べてみたところ、Mergeというアプリを使えばiPhoneの通知をWear OS搭載のPixel Watch 3で受信できそうだったので、実際に試してみました。
MergeはiOS→Wear OSの通知転送ができるアプリ

公式の方法としては近年のWear OSのスマートウォッチはiPhoneのiOSには対応しておらず、以前提供されていたiOS用のWear OSアプリも現行のPixel Watch 3とペアリングする事はできなくなっています。
そこで今回試したのが、Mergeというサードパーティアプリ。仕組みとしてはiOS側とWear OS側にそれぞれMergeのアプリをインストールし、Bluetoothでペアリングする事でiOSで受信した通知をそのままWear OSに転送できるというもの。
通知転送の他にも音楽再生のコントロールやAppleヘルスケア連携などの機能が用意されており、契約するプランによって機能が増えるサブスクとなっています。
Mergeの料金プラン
プラン | Basic | Pro |
機能 | 電話 通知 探す | 電話 通知 探す 連絡先同期 音楽再生操作 Appleヘルスケア同期 |
料金 | 590円(月額) 5,880円(年額) | 890円(月額) 9,480円(年額) |
Mergeはサブスク専用のアプリとなっており、初回は14日間の無料トライアルが可能。
Basicプランは電話・通知・探す(iOS/Wear OS相互に音を慣らして利用可能)の3機能に絞られていますが、Proを契約すれば連絡先・Appleヘルスケアの同期とiPhone上の音楽再生をMerge Playアプリから操作できるようになります。
Pixel Watch 3で実際使ってみて

Proプランを14日間の無料トライアルできたので実際に試してみた感想は以下のとおり。
- 通知は問題なく使える
- 音楽操作もApple Watchライクで便利
- 探す機能はiPhoneからWear OS側を探すときは便利
- iPhoneを探す際はiPhoneが消音モードだと役に立たない
当初の目当てであった「iPhoneの通知をPixel Watchで受信する」という機能に関しては快適に動作しており、Pixel Watch上での表示はMergeアプリからの通知にはなるものの、そこを除けばApple Watchを使っているかのようにiPhoneの通知をPixel Watchで確認する事ができました。
Proプランにのみ含まれる音楽操作もApple Watchと同等に便利で、あたかも標準の機能かのように操作できて便利。Pixel Watch上の音楽再生アプリかのように振る舞い再生中は文字盤下部から呼び出せるので、使用感としてはそれぞれのOS自体の自然な挙動を上手く繋ぎ合わせている印象です。
「探す」機能に関してはiPhoneからPixel Watchを探す分にはPixel Watchの音を慣らして見つけやすく問題ありませんでしたが、Pixel WatchからiPhoneを探す際は消音モードに阻まれてiPhone側に単一の通知が表示されるだけの挙動になってしまったため、iPhoneを普段消音モードで使っている方にはあまり実用性は無いかもしれません。
iPhoneとの使用は本来Pixel Watch 3のサポート外ではありますが、今回試したMergeは通知の転送を難なく受信できて良いアプリでした。
またMergeと似た機能のアプリとしてはBridgeが現在開発中で初期バージョンがリリースされたところで、基本無料&iOS側のアプリ不要で利用できるので、有料サブスクに抵抗がある方はこちらも試してみると良さそうです。