MagSafe/Qi2規格の15W充電に対応し、冷却用のファンも搭載したAUKEYのワイヤレス充電器「MagFusion GameFrost LC-G10」を発売に先駆けて評価用に頂いたので、紹介していきます。
目次
スマホにとってゲーム+充電の発熱は大敵
スマホでリッチな3Dグラフィックのゲームを遊ぶ時は、チップセットの処理性能を多く使うため普段の通常使用時と比べて発熱量が大幅に増加します。また充電時も同様に発熱があり、特にワイヤレス充電の際は有線充電と比べたロスがそのまま熱になるため、更に発熱が増加します。
そのため「ワイヤレス充電しながらゲームをプレイする」という行為は本来はスマホにとってゲームの発熱+充電の発熱+ワイヤレスの発熱の三重苦になる過酷な組み合わせではあるのですが、今回紹介するAUKEYの「MagFusion GameFrost」はワイヤレス充電器と冷却ファンを組み合わせる事によってこの問題を克服しています。
ゲーム中の端末の過度な発熱はチップセットの処理性能が抑えられてしまいゲームのグラフィックのフレームレートの低下に繋がってしまうため、冷却しながら充電できる充電器はそういった問題を抑制しつつ電力を供給して長時間のプレイが可能になるのがメリットです。

冷却しながらiPhoneをワイヤレス充電する事でバッテリー寿命の延命効果も期待できるのももう一つの大きなメリット。実際2024年9月に購入したiPhone 16 Pro MaxをESRの冷却機能付きMagSafe充電器で充電し続けた結果200回以上充電した2025年5月現在も最大容量100%の性能を維持しており、ヘビーにゲーム用途で酷使しつつも長く性能を維持したい方にとってはうってつけのアイテムです。
MagFusion GameFrostとは

今回紹介するAUKEYのMagFusion GameFrostは、先述した「ゲームしながら充電」という用途に特化したMagSafe充電器。15WのMagSafeワイヤレス充電に対応しMagSafe対応のiPhoneを背面から充電しつつ、冷却も同時に行えるというもの。
MagSafeを活用する事でiPhoneを横持ちした際に横側の有線ポートを使わず背面で充電できるためゲーム操作の妨げになりにくいというメリットがMagSafe充電にはありましたが、従来のMagSafeアクセサリは充電のみ、冷却のみのものは商品としてありましたが、それらの要素を兼ね備えて一台にまとめる事で充電・冷却・ゲームのプレイを同時に行える点が本製品のユニークなポイントとなっています。
MagFusion GameFrostは現在発売前となっており、先行してMakuakeにてクラウドファンディングを実施中。今回はメーカーより商品を提供で頂いての評価となります。
MagFusion GameFrostのパッケージ・外観

こちらがMagFusion GameFrostのパッケージ。

パッケージに含まれるのは本体のほか、編み込みタイプの1.5mのUSB-Cケーブルが付属。
この手の商品は適切なケーブル選びが悩ましい所ですが、さらっとした質感でゲームの妨げになりにくく程良い長さの物が最初から付属しているのは嬉しいところ。
なお、15Wのワイヤレス充電+冷却機能をフルに使うには27W以上のUSB PDに対応したUSB充電器の用意が別途必要。持っていない方は30WのものがAmazonで2,000円前後で購入できます。

本体は上部に吸気の溝と3方向に物理ボタンが搭載されており、左がLED、上が充電、右が冷却ファンのトグルとなっています。

背面は強化ガラスを採用。冷却ファン稼働中に触るとひんやりしており、端末の熱をここから吸ってくれる事が体感できます。

外周は排気のスリットが全方位を囲んでおり、電源供給のためのUSB-Cポートが端末側に配置されています。バッテリーは搭載されていないため、使用にはこのUSBポートへの有線接続が必須となります。

稼働中は本体中央に温度が表示され、冷却度合いが数値で確認可能です。

iPhone 16 Pro Maxに装着したところ。MagSafeマグネットは方向固定ではないため、どちらの方向にもケーブルを向ける事ができます。横持ちした際に下だけでなく上からも出せるのは便利。
MagFusion GameFrostの機能
1. ワイヤレス充電
MagFusion GameFrostは15WのMagSafe/Qi2ワイヤレス充電が可能で、15Wの出力のためには27W以上のUSB PDに対応した充電器が必要。
単純に冷却機能をオフにしたまま15Wのワイヤレス充電機として使う事ができるほか、それぞれのオン・オフスイッチが独立して搭載されているため、逆に充電機能をオフにして冷却機能だけ使う事も可能。
ファンの音が気になる枕元で使いたい際にファンだけオフにして無音で充電したりと、使うシーンによって柔軟に使い分けられるのは便利なところです。
2. 3段階の冷却
冷却ファンはボタンを押す事で出力をオフ/弱/中/強を切り替え可能。
音としては元々静かなファンですが、「弱」に設定するとかなり小さな音量で冷却をする事ができるため、静かな部屋でスピーカーでゲームをプレイする場合などはこの段階切り替えは重宝しそうです。
また冷却ボタンを3秒長押しする事でLCDの温度表示を摂氏(℃)華氏(°F)の2単位から切り替える事もできます。
3. LEDライト
ファンのLEDライトはボタンにてオフ/点灯/点滅から切り替え可能。本体背面にあるため操作中は見えない部分ですが、ゲーミングデバイスらしく点滅モードもあるのは面白いところ。
個人的なおすすめは点灯モードで、単純に温度表示と併せて通電確認がしやすくなるのでオンにしておくと分かりやすいです。
手持ちで冷却+MagSafe充電できるユニークなデバイス

MagFusion GameFrostは「ゲーム中に熱を気にせず充電できる」というゲーマーにとって分かりやすいメリットがある商品でありながら、普段使いのMagSafe充電器として使う事でバッテリーの延命も期待できるため、幅広いiPhoneユーザーにとってメリットのある一品です。
特に充電・冷却がそれぞれ独立してオン・オフでき、さらに冷却ファンの回転も3段階で切り替えられる事から、普段使いでも気にならない音量まで下げてバッテリー延命充電できるというのは単なるゲーミングデバイス以上に活用できる大きなポイントなのかなと思いました。
欲を言えば3方向にしかボタンが無くもう1方向が空いているので、そこに全機能をまとめてトグルできる主電源ボタンがあれば更に使い勝手は良くなりそうに感じました。持ち運ばず家のUSB充電器に付けたままにする場合、LED・充電・ファンはオフにできますが、温度表示だけオフにできないためUSBを繋いだままオフにできると据え置きで使いやすくなりそうです。
とはいえ全体的な使い勝手は良好で、冷却MagSafe充電自体も先述したとおりiPhoneのバッテリー延命にしっかり効果があるのを感じているので、iPhoneのバッテリー性能を長く維持したい方にはおすすめしたいアイテムです。
MagFusion GameFrostは現在Makuakeでクラウドファンディング中で、5月11日まで一般販売価格の6,480円より15%お得な5,500円で購入可能。気になった方は是非チェックしてみてください。