Lumia 1520はWindows Phone初のFullHD解像度を搭載した6インチスマートフォンです。
外観
見た目は今までのLumiaシリーズを踏襲しており、より薄く平ぺったく6インチに大型化されています。
左側にはSIMスロットに加え、microSDスロットも搭載。どちらも取り出すには付属のピンが必要です。
背面のカメラが本体から突出しているため、卓上に置くと少し頭が浮くのは以前レビューしたLumia 1020と同じ。
今回SIMカードは従来のmicro SIMではなくnano SIMとなっており、iPhone 5・iPhone5s・iPhone 5cなどと同じサイズなので注意が必要です。
付属のSIM/microSDスロット用のピン。サイズ的にiPhoneのものも代用できます。
今回カメラはLumia 1020の半分の2000万画素と相対的に控えめになっており、本体の薄型化に貢献しています。なお控えめとは言ったものの2000万画素はSONYのフラッグシップモデルであるXperia Z1と同等クラスであり、スマートフォンとしては別格である事に違いはありません。
付属品
本体のカラーに合わせたイヤホンと、ACアダプタ・microUSBケーブルが付属。なお、ACアダプタは海外向けのものとなっています。
サイズ
現在人気のWindows 8.1搭載8インチタブレット「Miix 2 8」と比較したところ。画面サイズは8インチタブレットに次ぐ大型クラスで、高くなった解像度もあって撮った写真をその場で確認するのに重宝します。
解像度
今回Windows Phoneとしては初のFullHDということもあって、エッジの効いたWindows Phoneのデザインがくっきり映り、キーボードの表示も新鮮に感じました。
カメラ
Lumiaシリーズでは定番となったNokiaのカメラアプリは健在で、シャッタースピードなどを細かく手動で調整する事ができます。
高解像度版を拡大すると、2000万画素ということでLumia 1020ほどではないものの、細部まで写っている事がわかります。なお、Lumia 1020同様高解像度版の写真は500万画素の通常版とは別に保存されており、専用のアプリを利用する事でパソコンに取り込む事ができます。詳細は以下のエントリから。
シャッタースピードが最長4秒までマニュアルで変更できるため、Lumia本体を固定する事で夜間の暗所撮影も楽しめます。
OSのソフトウェアも改善
Windows Phone 8のソフトウェア自体も徐々に改善されてきているようで、いくつかの変更点が見られました。
マルチタスクには終了ボタンが右上に追加され、タップで終了できるようになりました。
Lumia 1520は初の6インチWindows Phoneという事もあり、端末サイズに応じてホームの表示列数が増えています。
6インチとかなり大型になったLumia 1520ですが、従来のLumiaシリーズと比較するとかなり薄いフォルムとなっているため持ちやすさは悪くない印象でした。ただしWindows PhoneはIMEのキーボードが変更できないため、Androidの大型スマートフォンのようにキーボードを左右に寄せて片手で使うといった使い方はできず、片手での利用はかなり限定的になってきます。
普段両手で使う事に問題がないのであれば、ディスプレイも綺麗でカメラも高水準を保っており、Lumia 1020の4100万画素カメラが必要ないのであれば現状のWindows Phoneのラインナップの中ではとても有力な選択肢になるのではないでしょうか。画素数は半減しているとはいえスマートフォンの中では相変わらず非常に楽しめるカメラで、今回EXPANSYSさんからレビュー機をお借りしている間は写真撮影に夢中でした。