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HTC 10レビュー:カメラ・性能・音質などバランスよく粒が揃った使いやすい一台

kirica

Expansysさんよりお借りしたHTC 10をレビューしていきます。


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HTC 10はHTCが今年国内外で発売したフラッグシップスマートフォン。国内ではauからHTV32として発売されています。今回レビューするのは海外のスマートフォンを取り扱っているExpansysさんよりお借りしているグローバル版です。今回お借りできたのはゴールドですが、Expansysでは国内未発売カラーのシルバーも取り扱っています。パッケージ開封・外観レビューは以下のリンクから。

新たにUSB type C搭載

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HTC 10は端子に最新のUSB type Cを採用。QuickCharge 3.0に対応し、一時間半で満充電が可能となっています。新型MacBookLumia 950ZenPad S 8.0などいくつかUSB type C搭載デバイスを使ってきましたが、やはりスマートフォンでtype Cとなると、出先で既存のアクセサリが使えなくなる点が難点。HTC 10にはQuickCharge 3.0対応のACアダプタとUSB type Cケーブルが付属するものの、自宅や出先で使うモバイルバッテリーやUSBケーブルを一から揃える必要があるのは覚悟しなければならない点です。スマートフォンにアンプを繋いで音楽を聴いているユーザーもOTGアダプタを新調する必要があります。

物理タッチキーに変更

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国内でのひとつ前のモデルにあたるHTC J Butterfly HTV31まではオンスクリーンキーだったHTC端末ですが、今回はタッチ式の物理キーに変更。中央の指紋センサー兼ホームボタンも物理的な押し込みの無いタッチキーとなっています。HTV31はこの下部のキーの組み合わせがカスタマイズ可能でしたが、HTC 10から物理キーになった事で変更が出来なくなりました。HTV31では個人的にバックキーがやや遠いと感じて4キー配列にカスタマイズして使っていたので、そういったカスタマイズが出来なくなったのは惜しいところ。

触る「だけ」でロック解除できる指紋認証は快感

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HTC 10のホームボタンに搭載された指紋センサーですが、スリープ状態からホームボタンを触る「だけ」でロック解除が可能。Galaxy S7 edgeやXperia X Performanceはボタンを押し込んでからスリープ解除され指紋認証が始まりますが、HTC 10に関しては触った瞬間からスリープが解除され指紋認証されるため、非常に快適。この点はHTC 10の体験として非常に強い優位点に感じました。

カメラ性能を試す

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HTC 10は1200万画素のメインカメラ、及びスマートフォンとして初の光学手ぶれ補正搭載の500万画素のインカメラを搭載しています。今回は短い期間でしたが、カメラ性能を試すべく何枚か撮影してみました。

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暗所での撮影テスト。悪くないのではないでしょうか。

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天気がやや曇り空だったのが悔やまれますが、海辺で風景を撮影したところ。

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こちらは山の上から。

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花を接写。

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続いて料理撮影。食欲をそそる色に撮れています。

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唐揚げ。

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静岡県名物炭火焼きハンバーグさわやかのバーガー。オートでの撮影だとやや暗い印象があります。

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ケーキを撮影。いちごの種などを見ると精細感も出ています。

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動画撮影に関しては4K解像度での撮影に対応している他、ハイレゾで音声を収録する事が可能。ただ注意点としてハイレゾ音声入りの動画は.mp4ではなく.mkvのコンテナで保存されるため、より多くのアプリに取り込んで使いたい場合は互換性重視でハイレゾをオフにした方が使い勝手は良さそうです。

先日レビューしたGalaxy S7 edgeのカメラには及ばないものの、特に不可もないカメラといった印象。以前レビューしたXperia X Performanceのカメラと比べると風景の精細感には劣るものの、日常シーンでの万能さで言えばHTC 10が勝る印象を受けました。

オーディオ性能を試す

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ハイレゾ再生に対応したイヤホンが付属。これが付属イヤホンとしては思いのほか音質が良く、装着感も快適でした。



HTC 10にはイヤホンごとに最適なオーディオプロファイルを作成する機能が搭載されています。簡易作成を選択するといくつかの質問に答える事でプロファイルを作成できるほか、詳細作成では周波数ごとのビープ音が聞こえる最低ラインを静かな部屋で判定し、自分の耳・イヤホンに最適なプロファイルを作成できます。実際に適用してみるとその差は歴然で、付属イヤホンと組み合わせると非常に迫力のある音が楽しめました。

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本体のスピーカーは画面上部・下部の2つのスピーカーが搭載されており、上は高域用のトゥイーター、下は中低域用のウーファーユニットを搭載。設定アプリからDolby Auidio搭載HTC BoomSoundのモードを切り替えられ、ミュージックモードとシアターモードから選ぶ事ができます。動画鑑賞時にはシアターモードが効果を発揮し、2つの特性の違うスピーカーを使った迫力とサラウンド感のあるサウンドを感じる事ができました。本体のスピーカーを使って映画鑑賞などをする際には非常に効果的です。

重複アプリをGoogle純正アプリと統合

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HTC 10はGoogleのアプリと重複しているプリインストールアプリを排除する事で、端末の空き容量やパフォーマンスをアップさせています。ただしGoogleのアプリは機能が限られていたり、ユーザビリティが合わなかったりする場合、サードパーティ製のアプリを見つけなければいけないというデメリットも。例えば純正の音楽アプリが入っていないため出荷状態のHTC 10で音楽を再生するにはGoogle Playミュージックを使う必要がありますが、対応しているフォーマットや機能、使いやすさなど、音楽プレイヤーアプリとしてのレベルは低め。ライバル機のXperia X PerformanceのプリインストールのミュージックアプリはUIが使いやすかったりApple Lossless(ALAC)に対応していたりと使い勝手が良く、その辺りの音楽プレイヤーとしての使い勝手が全てGoogleに丸投げな点は音質を売りにするスマートフォンとしてはやや残念なところ。

処理性能ベンチマーク


AnTuTuベンチマークで端末の性能を計測したところ。13万以上の数字を出しています。Snapdragon 820を搭載し、引っ掛かりのない高い処理性能を実現しています。またゲームやカメラを使った際の放熱性能はGalaxy S7 edgeよりも体感としては上で、晴れた日に外でカメラを起動したまま散歩してもアプリが落ちることはありませんでした。

海外版はキャリアアグリゲーション時に4G+アイコンに

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国内版と海外版の違いとして、キャリアアグリゲーション時にアンテナピクトが4Gから4G+に変化するという点があります。キャリアアグリゲーション対応エリアを簡単にチェックできるのも海外版の魅力となっています。国内で販売されている機種でキャリアアグリゲーションでアンテナピクトが変化するのはHuawei P9ぐらいしかないといった中で、こういった点に魅力を感じるのであれば海外版は良い選択肢かもしれません。


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国内でもグローバルモデルとほぼ同じ仕様で発売され、プリインストールアプリを削りGoogleと統合、最新のUSB type CとQuickCharge 3.0を搭載、ハイレゾ対応イヤホンを内蔵、その上角ばった金属筐体のデザインを採用と、かなり「オタク色」の強いマニア向け機種といった印象の一台だと感じました。そういったオタクの多くはインカメで自撮りしないので光学手ブレ補正を訴求するデザインではないなといった矛盾を感じつつも、5.2インチのちょうどいいサイズ感、持ちやすいラウンドフォルム、快適なロック解除、幅広いシーンで使えるカメラ、心地よい音楽体験と、非常に優等生な機種に仕上がっています。特にオーディオは個人的に好みのチューニングに仕上がっており、Galaxy S7 edgeよりこちらを使いたいと感じる一台でした。

HTC 10はExpansysにて販売中で、価格は現時点で71,005円。シルバーは入荷待ち、今回紹介したゴールドは紹介時点で在庫が5個あるようです。購入は以下のリンクから。

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