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Xperia X Performance徹底レビュー:「だから私は、Xperia。」と思わせる使いやすさを感じる一台

kirica

Xperiaアンバサダー企画でお借りしているXperia X Performanceを2週間ほど使ってみたのでレビューしていきます。


xperia x performance on a wooden table 1

Xperia X Performanceはソニーのフラッグシップに位置するスマートフォン。Xperia ZからXperia Z5まで続いたXperia Zシリーズから改め、Xperia Xシリーズの第一弾となる機種で、「Xperia XA」「Xperia X」「Xperia X Performance」の3機種の中で最も高性能なモデルとなっています。今までの機種からの変更点などはイベントレポートを参照。

カメラ性能

xperia x performance camera 1

Xperia X Performanceのカメラ性能は別記事にてレビューしていますが、市場のスマートフォンの中でも最も高い画素数を誇るだけに非常に精細感のある写真が撮影できます。一方でオートフォーカスや暗所撮影性能には不安が残るところで、今期一気にカメラに磨きをかけてきたライバルのGalaxy S7 edgeに苦戦している印象です。

指紋センサーの精度は抜群に



Xperia Z5シリーズから搭載されている側面の電源ボタンに一体化された指紋センサーですが、今回のXperia X Performanceは飛躍的に感度が向上。Galaxy S7 edgeなどの競合機種と比べても非常に快適にロック解除できました。競合他社と比べると指紋認証の投入がやや遅れたソニーですが、二世代目でここまで精度が上がるのには驚きました。



指紋センサーの認証速度が速すぎて画面オフからのロック解除では見落としがちですが、ロック画面からのロック解除アニメーションも非常に気持ちよくなっています。親指を右側面の電源ボタンに押し込む事でロック画面全体が左にスライドするアニメーションはハード・ソフトが一体となったギミックで、ロック解除の度に快感を感じさせてくれます。

ハード・ソフトが一体となったUX

xperia x performance 1

Xperia Xシリーズはカラバリごとのソフトウェアとハードウェアの一体感が既存モデルと比べると一層増しています。今回お借りしているのはホワイトですが、前面のベゼルが白でロック画面も白、時計の隙間から壁紙が見えるオシャレなギミックになっています。他のカラバリに関して前面のベゼルの色とロック画面の色が統一されており、先述したロック解除アニメーションも相まってハードウェアとソフトウェアの一体感が非常に高くなっています。

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アプリのアイコンも一部Xシリーズで新しくなっており、非常にスタイリッシュ。更にアプリひとつひとつの使いやすさもXperiaユーザーには馴染みあるところ。特にWALKMANアプリを前身とするミュージックアプリはGalaxy S7 edgeに乗り換えた元Xperiaユーザーに聞いてみても恋しい物のようで、このあたりのユーザー体験の一体感はXperiaシリーズならではといったところです。

news suite xperia x performance 1

Xperiaシリーズにプリインストールされているニュースアプリ「ニューススイート」も自分の指定したキーワードを元にニュースを収集してくれたりと、実際にスマートフォンを活用する際にも活躍するアプリとしてスタイリッシュかつ便利。先日縁がありスマートニュースにガジェットショットを掲載して頂ける事となりましたが、スマートニュース上でこのブログの記事のアイキャッチ写真が並ぶのは中々綺麗で映えるなと思いました。こういった便利なアプリをプリインストールしているのもXperiaの良いところかもしれません。

Xシリーズの新しいデザイン

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Xperia ZシリーズはXperia Z5で完結し、今回新たにXperia Xシリーズとなりました。従来の一枚板のオムニバランスデザインは引き続き採用されているものの、Zシリーズと比較すると全体的に丸みを帯びたデザインに変更されています。過去モデルとの比較を踏まえて外観をチェックしていきます。

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今回から前面のガラスが2.5Dガラスとなり、エッジがラウンド形状に。背面のラウンド形状とフレームの曲面と繋がり、表から裏まで一つのアーチを描くフォルムとなっています。実際手に持ってみるとこの形状は非常に持ちやすく、フレームの持ちづらさが目立ったXperia Z5と比較すると飛躍的に持ちやすくなっています。持ちやすさの一点だけにおいてもXperia Z5からXperia X Performanceに乗り換える価値があると感じるほどに変化していると感じました。

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前面と背面が丸みを帯びたデザインになったのと同様に、四隅のRも半径が大きくなり、より丸みを帯びたやさしい印象になりました。Zシリーズはシャープな尖った印象でしたが、こういったところにも新しいデザイン志向が表れているのを感じられました。

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スピーカー部分はXperia Z4、Z5ではガラスの端に移動してフレームとの間に収まっていたため一体感がありましたが、今回Xperia Z3以前と同じようにベゼル中央部分に戻ってきています。2.5Dガラスとの両立のため仕方なかったようにも見えますが、昔のデザインに戻ったためやや古臭く感じてしまう面も否めません。

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カメラ部分は非常に強調されたデザインとなっており、カメラ周りの金属リングが歴代モデルと比べると太く強調されています。このリングでカメラの存在感を示せているため、Gレンズの表記は今回から無くなったとのこと。

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参考までに、Xperia Z3とXperia Z4のカメラ部分。Xperia Z4では薄型化のため物理的な金属リングが取り払われてしまいましたが、Xperia X Performanceになってリングが存在感を増して復活。根強いXperiaファンにとっては朗報なのではないでしょうか。スマホの厚みはカメラが決めると言っても過言では無いですが、今回のXperiaも薄さの要求が厳しく、金属リングを搭載するのに苦労したとのことでした。

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賛否両論のアンテナ部分。Xperia X Performanceがグローバルで発表された際には背面全体が金属でしたが、国内投入にあたって国内キャリアの厳しい通信基準を満たすために下部に電波を通すプラスチックのパーツが用いられています。背面がサンドブラスト加工されているローズゴールド・ライムゴールドの2色に関してはプラスチックと金属で質感がほぼ合致している一方で、ヘアライン加工されているホワイトとブラックに関してはミスマッチ感が否めません。背面全体を金属の一枚板にする事を売りとしたデザインだっただけに、通信事情を乗り越えられなかったのは惜しいところです。

前面FeliCaは背面からも使えて便利

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背面が金属になっているためNFC・FeliCaアンテナを通さないという事情のため、今回NFC・FeliCaは前面上部に配置されています。これは一見前面からしか利用できないように見えますが、おサイフケータイとして実際使ってみるとリーダーの出力が十分であれば背面からかざしても問題無いという事が分かりました。先端で触るだけで決済できるため、おサイフケータイとして非常に扱いやすく、スマートフォンを手に持った際に手のひらの中にFeliCaアンテナが来てしまうGalaxyやHTCと比べると国産らしい、日本での利用スタイルにマッチした機種に感じました。

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NFCのペアリングに関しては背面からは反応しないため前面にかざす必要がありますが、スピーカーやイヤホン等の小物のペアリングに関してはむしろ好都合。ウォークマンのM505などをXperia X Performanceにペアリングする際には前面の画面上部にかざすだけでペアリングでき、非常に使いやすく感じました。

放熱性能は体感できるレベルで改善

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天気の良い日に手持ちのGalaxy S7 edgeと交互にカメラテストをしていたところ、Galaxy S7 edgeは日光とカメラの加熱の相乗効果でカメラアプリが強制終了してしまう事が目立ちました。これは昨年8月に書いたXperia Z4のカメラテストでも熱でカメラが頻繁に終了していたのを思い出させるものでしたが、一方のXperia X Performanceは背面の金属の一枚板を利用した放熱に力を入れている事もあり、一度もカメラが強制終了する事はありませんでした。画質ではGalaxyが一歩リードしている印象でしたが、これからの季節安定して使えるのはXperiaの方かもしれません。

動作は非常に軽快

最新のSnapdragon 820プロセッサを搭載しているXperia X Performanceは期待以上にサクサク動きました。Xperia Z5以前のXperiaと比べては勿論のこと、同じプロセッサを搭載しているGalaxy S7 edgeと比べても非常に軽快感のある、レスポンスの良い動きをしてくれています。実際に使ってみて分かるレベルでレスポンスが向上しているので驚きました。

「だから私は、Xperia。」

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実際に触ってみる前はライバルのGalaxy S7 edgeが5.5インチのエッジディスプレイや非常に強力なカメラを搭載するなどXperiaを圧倒しているように見えましたが、いざ使ってみると非常に使いやすく仕上がっている機種で、Xperia X Performanceの方が手に馴染む機種だと感じました。Xperia Z5が非常に持ちにくい機種だっただけに、Xperia X Performanceは5.2インチから5.0インチにダウンサイジング、更にエッジを丸める事で持ちやすくなった点は大きな差になって表れています。持ちやすくなっただけでなく、指紋認証も飛躍的に速くなり、レスポンスも競合機や従来機に比べても向上しており、全体的に使っていて気持ち良い機種に仕上がっています。

以前ソニーがCMに採用していた「この感覚が、Xperia。」のキャッチコピーをふと思い出し、この感覚がXperiaなんだなと再認識。現行キャッチコピーの「だから私は、Xperia。」の理由も多く見つかりました。

次のXperiaに期待する事

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Xperia Xシリーズには日本では販売されない下位モデルの「Xperia XA」「Xperia XA Ultra」「Xperia X」の3機種が存在します。このうちXAとXA Ultraに関してはXperia X Performanceのような防水性能や指紋認証は搭載されていないものの、ベゼルが非常に狭い狭額縁端末となっています。先日実際に触ってみましたが、Xperia Xシリーズの手に馴染むフォルムとの相乗効果によって5.0インチながらXperia Z5 Compactに近いサイズ感で非常に持ちやすく感じました。次期Xperiaでは是非フラッグシップに要求される防水などにこの狭額縁を融合させ、Galaxyのエッジディスプレイに負けない武器を身につけてほしいところです。

また、Xperia Z5で導入されたフロストガラスの質感・マテリアルフィニッシュは非常に所有欲を掻き立てるものだったため、是非ともあのレベルの質感をXシリーズにも投入してほしいと思いました。今回のヘアライン・サンドブラスト加工も質感としてはレベルが高いものの、電波基準とコンフリクトしてしまい100%の意匠が表現できなかった点が惜しいところ。Z5の一枚板だからこそ実現できたフロストガラスを2.5Dのラウンドフォルムにそのまま持ち込むのは加工技術的に難しそうですが、是非とも次のXperiaにもあっと驚かせる質感を実現してほしいと思っています。

カメラに関しては別記事のレビューでも書いたとおり、フォーカスが意図せぬ所に飛んでしまう問題など、オートフォーカスの精度を煮詰めてほしいと感じました。また、2300万画素の高い画素数を振り回すのであれば、マニュアルモードでシャッタースピードやフォーカスを手動で調整できればもっと面白いのではないかと思います。

おサイフケータイが端末の先端裏側でタッチするだけで使えるのはコンビニや電車の改札などで非常に便利で、国産らしい、日本での利用スタイルにマッチした機種だと感じましたが、一方でストラップホールが付いていない点は日本のユーザーにとっては残念な点で、グローバルモデルっぽさを感じるところでした。個人的にはXperiaを買い換える度に似合うオシャレなストラップを探すのが一つの楽しみだったりしたので、この点はどうか次のモデルで搭載場所に余裕があれば考慮してほしい点です。

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最後にSIMスロット部分のキャップに関して。Xperia Z Ultraの初回Xperiaアンバサダーの際、キャップレス防水のイヤホンジャックを初めてXperiaに搭載したソニーの方がデザインの完成度を上げるために出来ればこのキャップすらも無くしたいという話をしていました。その頃からXperiaは世代を重ねてきましたが、SIMスロットのキャップは新機種の度に格好悪くなる一方に見えます。確かにこの方式はSIMピンが不要なためAppleやサムスン、ファーウェイのようなSIMスロットよりかは便利ですが、製造工程を変更してフレームの継ぎ目を無くすほどフレームのデザインにこだわっているのであれば、SIMスロットのキャップのデザインもより完成度を上げた処理にしてほしいと感じました。


Xperia X Performanceはドコモ・au・ソフトバンクの3社から明日6月24日に発売予定。予約・購入は以下のリンクから。

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