Expansysさんからお借りしている海外版ZenFone 3 ZE520KLのチェックしておきたい機能をまとめてみました。
ZenFone 3はExpansysでの実売価格2万円台(海外版)の低価格ながら、ASUSらしく独自機能がふんだんに盛り込まれています。今回はZenFone 3独自の機能を中心にチェックしておきたいものをピックアップしてみました。
1. デュアルSIMカード設定
ZenFone 3はデュアルSIM・デュアルスタンバイ(DSDS)対応。2Gの無い3G以上のネットワークしかない国でも片方を4G、片方を3Gで使う事ができます。データ通信用の回線を4Gで使いつつ、音声通話用の回線を3Gで使い着信を待ち受ける事が可能。また、発信(音声呼び出し)用のSIMカードも設定する事ができます。4Gは片方のスロットにしか割り振る事ができないので、設定一覧に戻り「もっと見る」「モバイルネットワーク」「優先ネットワークタイプ」でデータ通信用に使うSIMカードに4Gを振ることをおすすめします。
2. 画面カラーモード
ZenFone 3は画面の色を調整可能。目の疲労が気になる場合はブルーライトカットが設定できるほか、画面の色を強調したビビッド、手動設定からは色温度の他に色相と彩度も調整可能。デフォルトの状態でも不満はあまりありませんが、画面の色が気になる方はこういった調整ができる点は要チェックです。
3. ZenMotion
ZenMotionは様々なジェスチャー操作でZenFoneを操作できる機能。指紋センサーが搭載されたZenFone 3からはやや出番が減ったものの画面をダブルタップでスリープ解除、WやSの字などをスリープ状態の画面で画面に書く事で直接任意のアプリを起動する機能などが設定できます。また着信時に耳に当てるだけで着信を取れるジェスチャー機能や、ホームボタンを二度押しすることで画面を縮小できる片手モードなども搭載。低価格ながら、こういったソフトウェアの作り込みがあるのもZenFoneシリーズの魅力となっています。
4. 電力管理
省電力機能も作り込まれており、設定画面からアクセス可能。電力消費の原因をスキャンして対策できるほか、待ち受け時間を極限まで伸ばせる「スーパー節約」モード、電池残量や時間に応じて自動的に切り替える設定なども可能。ZenFone 3はUSB type Cの充電端子を採用している事もあり電池が切れた場合は充電できないケースも多いということも考えると、ZenFone 3一台持ちの場合は万が一連絡手段が途絶えないよう電池残量10%でスーパー節約モードに切り替える設定がおすすめです。
5. ASUSカスタマイズ設定
ASUSカスタマイズ設定からはタッチキーの挙動などを設定可能。マルチタスクボタンの長押しの機能を無し、スクリーンショット、メニューから選択可能。スクリーンショットをよく撮影する場合はここでスクリーンショット設定しておくとボタンの同時押しなどをせずともスクリーンショットが手軽に撮れて非常に便利。その他、手袋をつけたまま操作できる手袋モード、通知領域のクイック設定パネルのトグル項目のカスタマイズ、ゲーム画面の録画などができる機能「ゲームジニー」のオン・オフや詳細な設定ができるようになっています。
6. ロックスクリーン
ロックスクリーン設定からは壁紙だけでなく、アプリのクイックアクセスや音量ボタン二度押しによるカメラの直接起動などが設定可能。ZenFone 3はカメラの起動方法がかなり多く用意されていますが、設定場所が散らばっている点は少し気になるところ。
7. 指紋
ZenFone 3の指紋センサーはロック解除だけでなく、他の操作にも利用可能なのが特徴。着信を取ったり、カメラを起動したり、シャッターを切ったりといった操作に割り振りができます。ただシャッターを切る操作に関しては指紋センサーとカメラが隣接しているためシャッターを切る際に指がレンズに被ってしまう事もあり、外側のカメラには向かない設定。主にインカメで自撮りをする際に使う機能として割り切るのが良さそうです。
8. スクリーンショット
ZenFone 3はスクリーンショットの細かい挙動も詳細に設定できるようになっています。先述したASUSカスタマイズ設定のマルチタスクボタンでのスクリーンショットがここでも設定できるほか、スクリーンショット撮影時の通知、保存時のファイルのフォーマットも設定可能。他のAndroidのデフォルトのPNGと違いJPEGで保存されるよう設定されているので、無劣化でスクリーンショットを保存したい場合はPNGへの変更をおすすめします。
今回は設定アプリの中のZenFone 3特有の設定項目・機能を中心にピックアップしてみました。低価格帯からミドルレンジモデルまでを中心にカバーするASUSのZenFoneシリーズですが、ソフトウェアの作り込みを掘っていくと他社のフラッグシップモデルに匹敵、あるいはそれ以上にカスタマイズ性が高い事がわかります。またUIも独自のEMUIを採用しているファーウェイほど癖はなく、他のAndroidからの乗り換えでも使い勝手としては馴染みやすく合わせやすい印象です。
なお今回レビューしたのは海外版のZenFone 3 ZE520KL。現時点では国内未発表・未発売のモデルとなっており、国内投入モデルは設定内容や仕様が異なる場合がありますのでご了承ください。
ZenFone 3の価格はレビュー機を提供頂いたExpansysにて3万円弱。カラーはブラック、ホワイト、ゴールドの3色展開となっています。先代のZenFone 2シリーズのかまぼこ型ボディから大きくデザインが変更さており、3万円前後の価格帯ながらボディの質感としてはワンランク上のカテゴリに匹敵するものとなっており、ASUSの強みであるコストパフォーマンスが更に強化された格好となっています。詳細は以下のリンクから。