90日ルール無効期間中のドコモiPhone 5sのデータ化による3円運用&音声枠解放のススメ

現在MNP一括0円にキャッシュバック付きで激しい投げ売りが行われているドコモ版のiPhone 5sですが、契約後に音声契約からデータ契約に変更することによって格安に運用しつつ音声契約の枠を空ける事ができるので紹介します。

投げ売りされるiPhoneと契約上限数、90日ルールについて

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現在ドコモは年度末商戦の真っただ中で、他社からのMNPによる乗り換えを条件に本体代一括0円、更には家族で同時の乗り換えに対して多額のキャッシュバックを還元するなど、他社に対して激しい攻撃を仕掛けています。もちろんこれは他社のケータイを利用しているユーザーを家族ごと引き抜くための施策ですが、実は個人で複数台契約を行う事でも同様の割引・キャッシュバックを得る事ができるため、これを狙った個人ユーザーの複数台契約が蔓延っている状態です。

さらにドコモは他社同様「1人あたり音声回線5本・データ回線5本」という上限が設けられており、一人あたりに契約できる上限が定められている他、「90日ルール」という3回線目以降は2回線目を契約してから90日が経過していなければ契約ができない(長期回線を保持している場合等を除く)という制約があります。このため本来は個人がドコモに同時にMNPし、iPhoneを大量に0円で購入するという事は不可能なのですが、今月に関しては何らかの理由によってこの「90日ルール」が音声回線のMNP転入に関してのみ免除されているようです。

このため今月のポートイン無制限期間に限り、MNP転入で契約したドコモのiPhone 5sの回線を契約後に音声契約からデータ契約に変更することによって一度「1人5回線」の上限を叩いてしまっても更に追加でMNP転入が可能になり、普段ではありえない台数のドコモへのMNP転入が個人で可能になります。

変更手順

ドコモ版iPhone 5sを契約した当月中に、ドコモショップで「Xiデータプラン2にねん」にプランを変更し、spモードを解約します。Xiデータプラン2にねんは二段階制のデータ契約プランで、下限2,500円から利用可能。またこの手続きはXiパケホーダイ for iPhoneの解約を伴うため、先日紹介したAndroidでもiPhone 5s/5cのSIMカードを使う方法にてXiパケホーダイフラットやXiパケホーダイライトに変更する場合と同様手続きには店長もしくは副店長権限が必要で、この承認は店舗によっては回線をAndroidで利用したいとの旨の理由を申し出る必要があるようです。

月額料金は3円

一括0円でiPhone 5sを契約した場合、2,940円の月々サポートが丸々月額から割り引かれます。Xiデータプラン2にねんは月々サポートの対象プランのため、iPhone 5sを契約変更した場合でもこの割引は24か月間継続されます。spモードは月々サポートの条件には入っていないため、解約しても問題ありません。

結果Xiデータプラン2にねんの2,500円は月々サポートの2,940円に相殺され、月々のユニバーサルサービス料3円のみが月額料金となります。

以後24か月間は月額3円で運用できますが、初月はXiパケホーダイ for iPhoneの料金がかかってくる他、25か月目の解約月のみ月々サポートが切れて2,500円の基本料が丸々かかってくる点は注意が必要です。

データの90日ルールに注意

ドコモのデータ回線も音声回線同様、5本の回線数上限のほか90日ルールが存在します。こちらは今月も変わらず適用されるため、既存のデータ回線を1本も利用していないユーザーは音声回線からデータ化して枠を空けるのは2本が上限となり、3回線目はそれが不可能となってきます。例外として、1年以上利用しているデータ契約の回線を持っているユーザーは90日ルールが免除され、追加で音声回線をデータ回線化することができます。


今年度は例年にも増してキャリア同士のキャッシュバック戦争がヒートアップしており、こういった技を使う事によって一人で複数台のiPhoneを無料よりも安く手に入れる事ができてしまう状態になっています。逆に、今回ドコモは90日ルールを免除してまで契約数を稼ぎたい意向なのかもしれません。各社キャッシュバックを自粛するとの報道も流れているため今回の年度末商戦の終了後はどうなるかは分かりませんが、今回は考えられる最多のシナリオとして1年以上のXiデータ回線を1本持っていたユーザーであれば5台MNP転入、4台データ化、4台MNP転入と9台のiPhone 5sを一気に手に入れられた計算になる異常事態だったことになります(契約した回線の名義を他人に譲渡した場合は更に契約できてしまう事になり、この限りではありません)。

なお、3円運用をしたいだけであれば音声契約のままXiパケホーダイ for iPhoneおよびspモードを解約するだけの法が25か月目に払う月額が780円のみとなるため若干安上がりですが、データ化することによって月々サポートを維持したまま3円で寝かせる事ができるため、音声の二段階定額が廃止されてしまった今、後日また安くデータ回線を使って通信したい場合などもデータ化はおすすめの方法です。

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キリカ

ガジェットショットを作った人。本業はUI/UXデザイナー。趣味は理想のサイト作りと愛車「エリーゼ」「ジュリエッタ」でのドライブとカフェ開拓。2022年1月1日からガジェットVtuberとしてYouTubeも始めました!