SIMフリースマートフォンを取り扱っているEXPANSYSさんから「BlackBerry Passport」をお借りできたのでレビューしていきます。
今回お借りしたBlackBerry Passportは4.5インチ1440×1440のタッチパネル正方形ディスプレイにBlackBerryシリーズの伝統である物理キーボードを組み合わせた機種。スマートフォンに物理キーボードを求めるユーザーには待望のハイスペックモデルです。
操作は基本的に画面端からのスワイプによるジェスチャーで行い、上から下にエッジスワイプでメニュー、下から上にスワイプでマルチタスクでホームに戻ります。ホーム画面ではマルチタスク中のアプリが表示され、そこからスワイプで各種機能にアクセス可能。左側は通知を統合したBlackBerry Hub、上側は各種トグル、右側はアプリドロワーとなっています。
側面は丈夫な金属フレームに挟まれており、右側にはボリュームキーの他、中央にBlackBerry Assistantボタンを装備。音声コマンドによる操作ができる他、音楽再生中には再生・一時停止の操作が可能となっています。また、ボリュームキーの上下を同時に押す事によってスクリーンショットが撮影可能。
サイズ感
iPhone 5sとBlackBerry Bold 9900と並べたところ。BlackBerryシリーズとしては迫力のある大きさになっていますが、最近のスマートフォンとしては小さい部類に入るかもしれません。
QWERTYキーボードはaltキー等のショートカットに使うキーが取り払われ、基本アルファベットのみとなっています。記号や数字の入力はタッチパネル上で行うようになっており、日本語・英語の入力切り替えもタッチパネル上で行うようになりました。
キーボードによるタッチ操作
文字入力
BlackBerry Passportはデフォルトで日本語入力がプリインストールされており、言語から設定するだけで日本語表示・日本語入力が可能。画面上に表示されるピリオドキーでキーボード切り替えが可能な他、設定でキーボード切り替えボタンを独立させる事も可能です。
Androidアプリが利用可能・Amazon Appstoreプリインストール
BlackBerry PassportにインストールされているBlackBerry OS 10はAndroidアプリがそのまま利用可能。apkファイルをAndroidから直接転送してインストールする事ができる他、Amazon Appstoreアプリがプリインストールされており、そこからAndroidアプリのインストールも可能です。
Androidからのapk抽出はAirDroidが便利。Androidから直接PC
にapkをダウンロードして転送すれば楽にインストールする事ができます。
Androidアプリの拡大表示機能
AndroidアプリはBlackBerry Passport上では上記のスクリーンショットのように下部にバックキーのバーが表示され、正方形でなく若干横長の長方形で表示されます。この状態で画面上部からスワイプする事によってAndroidアプリの動作オプションを設定可能。
メニューを出したところ。下部のバックキーのバーを非表示にしてバックを下部中央から左右いずれかのスワイプに割り当てる事によって画面を広く使える他、ズームアウト機能で画面をタブレットのように扱い、アプリを広く使う事ができます。
カメラ
従来のBlackBerryシリーズというとビジネスユーザー向け、もしくはマニア向けといったイメージでしたが、BlackBerry PassportはAndroidアプリとの互換性、打ちやすい物理キーボード、デフォルトでの日本語対応、快適な動作に十分なスペックなどを兼ね備えており、実用的なAndroid互換の物理キーボード搭載スマートフォンとして磨きがかかっています。懸念だったアプリ不足もAndroidアプリをそのまま流用できるようになった事で解消し、文字入力も歴代BlackBerryシリーズで磨き上げられた物理QWERTYキーボードが更にワイド化して使いやすくなり、キーボード上のセンサーとタッチパネルと複合的に使う事により快適な操作性を実現。現状手に入る最強の物理QWERTYキーボード端末と言っても過言ではないでしょう。
現在BlackBerry PassportはEXPANSYSにてブラックが92,645円で販売中。安くはないですが、国内で販売されている最新モデルと同等の価格帯で物理キーボードを求める方は輸入する価値があるのではないでしょうか。