LG V10レビュー。2画面+3カメラ+独立DACに豊富なストレージを搭載した機種

Expansysさんより、LGの2画面スマートフォン「LG V10」をレビュー用にお借りしています。


lg v10 1

LG V10はLGから発売されている2画面スマートフォン。Snapdragon 810と比べ発熱問題が少ないSnapdragon 808を採用し、ストレージは64GB、メモリ4GB、解像度は2560×1440の5.7インチメインディスプレイに加え画面上部に1040×160のサブディスプレイを搭載。カメラは1600万画素の光学手ブレ補正機能搭載カメラを搭載し、バッテリーは裏蓋を外して交換可能な3,000mAhのものを搭載。豊富な内蔵ストレージ・メモリを搭載したハイスペックモデルとなっています。また、今回紹介するモデルはデュアルSIM対応で、2つのSIMカードを切り替える事が可能。

外観

lg v10 2

microUSBとイヤホンジャックは下部に搭載。

lg v10 3

左右は金属フレームが特徴的なデザインとなっています。

lg v10 4

背面は独特の凹凸のある質感。

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指紋センサーを内蔵した電源ボタンとその上限に音量ボタンをまとめて背面に搭載。片手操作に配慮しています。

セカンドスクリーン

lg v10 second screen 1

V10の目玉機能であるセカンドスクリーン。画面ON時と画面OFF時にそれぞれ機能を割り振る事ができ、各種通知もこのセカンドスクリーンに表示されるようになっています。詳細な設定方法は以下の記事から。

デュアルウィンドウ機能


マルチタスク画面から利用可能なデュアルウィンドウ機能。利用できるアプリは限定されていますが、複数のアプリを上下で同時に表示して使い分けることができます。Galaxy Noteから画面分割が導入されたGalaxyシリーズでは定番の機能ですが、LGでも利用できます。サイトを見ながらメモを取ったりと、大画面を活かした使い方が可能。

Qスライド機能


デュアルウィンドウのほか、Qスライドというミニアプリ機能も搭載。ポップアップウィンドウで画面上で自由にリサイズして使えるほか、透明度も設定可能。ちょっとした電卓の計算などに便利です。

独立HiFi DACを搭載し切り替え可能


LG V10は独立したDACを搭載しており、イヤホンを接続した状態で有効化する事が可能。設定から32ビットHiFi DACをオンにするか、通知領域のトグルボタンからオン・オフする事も可能。ハイレゾ音源でなくとも32bit/384kHzまでアップサンプリングされます。HiFiがオンになった状態では細かく音量も設定可能になり、より好みの音量を探る事ができます。

HiFiをオンにすると独立したDACで再生するため消費電力が増えるものの、クリアで解像感の高い繊細な音になり、Android搭載オーディオプレイヤーとスマートフォンを一台にまとめたいユーザーにも良さそうです。国内で販売されていないため事前に実機で試聴できないのが残念なところですが、スマートフォンのオーディオプレイヤーとしては満足度が非常に高いものでした。

ナビゲーションのカスタマイズで片手操作が楽に

lg v10 navigation 1

V10は他のLGの機種同様、ナビゲーションキーが柔軟にカスタマイズ可能。バックキーを右手で届きやすい位置に持ってこれるので、左端まで親指が届かないといった事がありません。また、電源・ボリュームも背面中央にあり人差し指で届く範囲なので、片手操作は意外と快適。ナビゲーションキーの設定方法は以下の記事から。

片手操作用のミニビュー機能

lg v10 mini view 1

最近の機種ではよく見かけるようになった画面縮小機能。設定から「ミニビュー」の項目をオンにしておけば使えるようになります。発動するにはナビゲーションキー部分を寄せる方向にスワイプするだけ。解除するには反対方向にスワイプ。画面自体が縮小されるため片手で全ての部分に指が届きやすくなりますが、個人的には上で紹介したナビゲーションキーのカスタマイズだけで事足りたのであまり使っていません。

カメラ

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LG V10のカメラは1600万画素で光学手ブレ補正搭載。何枚か撮影してみました。


ご飯の写真もオートのまま中々に美味しそうに撮影でき、薄暗くなってきた野外の写真もHDRと光学手ブレ補正が利いている感じがあります。

lg v10 mf camera

カメラはマニュアルモードが利用可能。UIは左右にボタンが分散していて中々考慮されたものに感じますが、やや取っつきにくい印象。JPGのみのほか、JPG+RAWでも保存可能となっています。

大容量ストレージを搭載しているためか写真の解像度は選択できず、アスペクト比のみ選択可能。なおインカメラは500万画素となっていますが、通常レンズと広角レンズの2種類を搭載。一人自撮りだけでなく、グループ自撮りで広角レンズを使い分ける事ができます。残念ながら今回はグループ自撮りを試す機会はありませんでした……。


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デュアルディスプレイ・デュアルインカメラが特徴として目立っているLG V10ですが、総合的に見て大容量ストレージ・大容量メモリ・高音質独立DAC・紹介しきれないほどの多くのカスタマイズ項目など、ハードウェア的にもソフトウェア的にも充実しており、コツコツと積み上げてきたLGのスマートフォンの集大成といった印象を受ける機種でした。

LG-V10-02

今回紹介したのはモダンベージュというカラバリですが、LG V10は全部で5色展開となっています。一部カラーは既に販売終了しているものの、Expansysにて購入可能。当初9万円ほどで販売されていたLG V10ですが、最近は在庫処分セールで安くなっている色もあり6万円台で入手可能となっているので、買い時かもしれません。

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キリカ

ガジェットショットを作った人。本業はUI/UXデザイナー。趣味は理想のデスク環境作り、愛車「エリーゼ」「ジュリエッタ」でのドライブ、車旅を動画・写真に残す事。