Boseから先日発売された首掛けのウェアラブルスピーカー「Bose SoundWear Companion speaker」を実際に短期間使う機会があったのでレビューしていきます。
Bose SoundWear Companion speakerはBluetoothでスマートフォンなどと接続し、首に掛けて使うタイプのスピーカー。ソニーの同種のウェアラブルスピーカーが自宅の固定AV機器での利用を想定しているのに対し、本製品はモバイル端末ともペアリングしてアクティブに使う事のできる製品です。
左の先端には電源ボタンとBluetoothペアリングボタン。
右の先端にはボリュームに加え、Google Assistantなどを起動できるボタンが搭載されています。
純正カバーを装着した状態ではmicroUSB端子が隠れるので、ファスナーを開けてケーブルを挿して充電します。
実際に使ってみて
店頭でのタッチ&トライのほか、短期間だけ本製品を外で使える機会があったのでインプレッションを。まず驚いたのは、本製品のスピーカーは指向性が強く、耳に向けてまっすぐ音が飛んでくること。外でスピーカーを使うと言うと抵抗がありますが、指向性が強いため、意外と装着者本人に聴こえているほどの音量では周りには聞こえませんでした。
ウェアラブルであることから動いていてもスピーカーと耳の位置関係が変わらないため、通常の据え置きスピーカーのように動いても音の大きさや方向が変わらず、まるでヘッドホンやイヤホンかのような体験です。ただし耳は塞がれないため周りの音もしっかり聞こえるのが本製品の特徴。イヤホン/ヘッドホンとスピーカーの中間のような不思議な感覚で、装着感の無いヘッドホンのような何か、という斬新なフィーリングでした。
音質に関してはBoseの据え置きスピーカーのような重低音は期待できないものの、ハキハキしたシャープで聞き取りやすい音。外部の音が交じる事を想定した、外で聴きやすい音質なのではないかと思いました。
また、本製品はバイブレータを内蔵しており、着信があると首元が震えて着信が分かるのに加え、電話帳の名前を読み上げて音声で発信者を通知してくれます。これは音を出しっぱなしにするウェアラブルスピーカーならではの発想で、ハンズフリーで画面を見ずとも発信者が分かるのは大変利便性が高いと思いました。
Bose SoundWear Companion speakerはAmazonにて34,560円で販売中。同社のラインナップでは左右独立ワイヤレスイヤホンやノイズキャンセリングイヤホンなどよりも更に高価格帯で気軽に買うにはやや価格が高めですが、耳を覆わない新体験ができるデバイスとしては非常に面白いアイテムです。公共交通機関や人の多い場所で使うのはおすすめできませんが、家の中で作業しながら、家の外で自転車に乗りながら、車を運転しながらなど、手が空かないシチュエーションでの利用では今までにない使い勝手の新アイテムとして活躍してくれそうです。購入は以下のリンクから。