アクションカメラ「MUSON MAX1」レビュー。1万円でリモコンや予備電池、外部充電器など付属品も充実の最新機

約1万円強の販売価格ながら4K撮影や手ぶれ補正に対応し、付属品も充実したアクションカメラ「MUSON MAX1」をレビュー用に頂いています。


MUSONはAmazonにてコストパフォーマンスに優れた低価格なアクションカメラやドライブレコーダーなどを販売しているメーカー。当ブログでも3年ほど前にエントリーモデルである「MUSON C1」をレビューしていますが、今回はMUSONのラインナップの中でも手ぶれ補正が強化されたハイグレードモデル「MUSON MAX1」をレビュー用にメーカーから提供して頂きました。

MUSON MAX1のパッケージ・付属品

MAX1のパッケージ内容はこのとおり。マニュアル、カメラ本体、防水ケース、リモコンのほかアクセサリの入った白い箱が入っています。

付属品は各種マウント系のパーツの他、外部マイク、バッテリー充電器、予備バッテリーと豊富。GoPro用の吸盤マウント自撮り棒などのアクセサリーと互換性があるので、用途に合ったものを用意すれば接続する事ができます。

MUSON MAX1の外観

こちらがMUSON MAX1本体。グレーの外装に斜めのラインが入っており、格安アクションカメラにありがちなチープ感が軽減された外観となっています。前面にはレンズのほか、電源ボタン兼モード切替ボタンを搭載。

左側にはmicroSDスロット、microUSBポート、microHDMIポート、付属の外部マイク接続端子が搭載。

上部には録画開始ボタンとステータスインジケーターを搭載。

右側には上下の項目選択ボタンを搭載。本体のメニューはこの上下ボタンで項目移動、上部の撮影ボタンで選択、前面のモードボタンで戻るが基本の操作となります。

底面はバッテリースロットを搭載。蓋は着脱可能なので紛失に注意。

遠隔操作が可能なリモコンが便利

付属アクセサリの中で便利だと思ったのが、遠隔操作用のリモコン。車載動画などカメラを固定した撮影の場合、手元から録画を開始できるのは便利。本機を含めこの手のアクションカメラはWiFi経由でスマホアプリから遠隔操作する事ができるものが多いものの、実際の撮影となると電池消費の多いアプリ接続は撮影可能時間が短かったり、安定しなかったりと使い勝手はイマイチな場合も。このリモコンを使えば撮影時にスマホを操作する必要もなく、シンプルに動画の撮影開始・停止が可能なので高評価です。

MUSON MAX1で実際に撮影した動画

今回は積極的に外に出る事ができなかったので本数は少ないですが、実際の画質をチェックできる作例をいくつか撮影できたので取り上げていきます。

車載4K動画で画質をチェック

こちらはダッシュボードから撮影した1分のサンプル。平日の朝の曇り空で、設定は4K・30fps・EIS(手ブレ補正)オンで撮影してみました。

途中をスクリーンショットで撮影して1/4のFullHD解像度で切り出したところ。木々のディテール感は潰れ気味で「4Kの精細な動画」といった感じはしないものの、文字などのシンプルな図形はくっきり写っています。

手ブレ補正もしっかり機能しており、背景の被写体はほとんど揺れないものの、画面下に写っている撮影車両のボディは揺れている事から、車の揺れをしっかり吸収して撮影できている事がわかります。

手持ち撮影で手ブレ補正をチェック

続いては手持ち撮影のチェック。同様の設定で自撮り棒にマウントして手持ち撮影をし、手ブレ補正を確認してみました。

概ね効いている印象ですが、GoProやOsmo Actionなどの有名メーカーの製品と比べるとまだまだといった感じです。

パワーアップはしているが、一番大事なコスパは?

今回MUSON MAX1を実際に使ってみて、感じたことのまとめは以下のとおり。

  • 1,200mAh×2の電池は連続撮影に便利
  • 別途USB充電器があるので、撮影中も予備電池が充電できて便利
  • リモコンで遠隔撮影できるのが便利
  • デザインが従来より少しオシャレ
  • 手ブレ補正は夜間でなければそれなり
  • 画質は光量が十分な昼間なら見れるレベル

バッテリー容量も従来機の1050mAhから1,200mAhに増量されており、連続撮影にも便利。画質も少し前の4K格安アクションカメラと比べると改善しているように見えます。

ただ、MUSON MAX1のAmazonでの価格は10,500円従来機が半額の5,000円前後で買えることを考えると、最大の売りであるコストパフォーマンスの点において疑問符が残るところ。

予算にそれなりに余裕があり、1万円以上出してこのMUSON MAX1をを買おうと思っている方は、もう少し頑張って約3.7万円のOsmo Action約2.8万のGoPro HERO7 Silverあたりを狙っても良いのではないかと思います。逆に低価格でラフに扱えるアクションカメラが欲しい方は半額で買えるモデルも選択肢として有力です。

モノとしては確か進化していますが、やはりこの手の製品はコスパが良くないとなぁ、と価格と撮れる映像を見比べて思うところも。とは言いつつも、1万円という価格はGoProシリーズやOsmo Actionと比べると格安。最安モデル+αのアクションカメラ入門モデルとしては選択肢になりそうです。

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キリカ

ガジェットショットを作った人。本業はUI/UXデザイナー。趣味は理想のデスク環境作り、愛車「エリーゼ」「ジュリエッタ」でのドライブ、車旅を動画・写真に残す事。