「SIMGOT EM2」レビュー。12,800円で透明感のあるハイレゾが楽しめる、中高音が鮮明な美しいイヤホン

「SIMGOT EM2」レビュー。12,800円で透明感のあるハイレゾが楽しめる、中高音が鮮明な美しいイヤホン

SIMGOT社の販売する有線イヤホン「EM2」をレビュー用に提供頂いたので、性能を確かめるべく実際に使ってみました。


SIMGOT EM2は中国の新興オーディオメーカーSIMGOTの有線イヤホン。SIMGOTが現在日本のAmazonで販売しているイヤホンは7,800円で購入できるエントリーモデルのMT3 PROから38,900円の高級モデルのEK3までラインナップされていますが、今回紹介するEM2はその中間に位置する12,800円の準エントリーモデル

1万円台前半という価格帯は普及モデルのイヤホンと比較するとやや高めなものの、リケーブルによる好みのケーブルへの交換などに対応したミュージシャン御用達のIEM(インイヤーモニター)型のイヤホンとしては入門にあたる価格帯。

スマートフォンの付属品のイヤホンや数千円のイヤホンからのアップグレード先として高音質なイヤホンが気になっている方や、普段外出用にAirPodsなどのBluetoothのワイヤレスイヤホンを使っているものの、自宅でしっかりリスニングする有線のイヤホンも欲しい方などは選択肢に入ってきそうな一台となっています。

かくいう自分も外出中以前レビューしたAirPods Proを愛用しており、音質重視で自宅でゆっくりハイレゾ音楽を聴く用に有線のイヤホンが欲しいと思っていたところ、今回のSIMGOT EM2のレビュー依頼を頂けたので個人的にもニーズに対してぴったりのタイミング。早速、製品の外観や使ってみた使用感などを紹介していきます。

ハイレゾマーク取得のパッケージ

一般社団法人日本オーディオ協会(JAS)のハイレゾロゴが掲載されており、40kHz以上の高域再生性能を有する事の認定を受けた製品である事が分かります。中国新興メーカーながら日本市場のローカルの認定をしっかり取得している事から、品質と市場に対する本気度を感じます。

パッケージの中身

こちらが内箱。EM SERIESとシリーズ名がエンボス加工されています。

EM2のイヤホン本体はケーブル・イヤピースを取り付ける前の状態で入っています。

パッケージ内容としてはイヤホン本体のほか専用ケース、3.5mm端子接続用のケーブル、2種類のイヤーチップのそれぞれ大中小3サイズ、書類が含まれています。

こちらがレザーケース。

セミハードケースとなっており、イヤホンを安全に持ち運ぶ事ができます。

こちらがケーブル。ゴールド系の上品な色使いです。

こちらがイヤホン本体。

今回サンプルとして頂いたのは数色用意されているラインナップのうち「クリア」というもので、透明のケーシングに着色がされていないもの。ゴールド系の金属パーツと組み合わせられる事で美しい筐体に仕上がっています。

逆側から見たところ。内部のパーツがそのまま見えます。

外側には「SIMGOT HIGH RESOLUTION」の文字列がプリントされており、ハイレゾ対応を強調。

イヤーチップは2種類付属。「Eartip I」は中央の穴が広く取られた中高音の解像感に優れたチップ、「Eartip II」は中央の穴の直径を狭めつつ、低音の迫力に優れたチップとなっており、好みや聴くジャンルに応じて使い分ける事が可能。

Eartip Iを実際に装着してみたところ。

3.5mmジャックはスマートフォンのケースなどに干渉しにくいよう、先端側が細くなっています。金属の色味もシャンパンゴールド系で高級感があります。

イヤホンの左右の線は束ねられるリングを搭載。

ケーブルは耳の上から回すSHURE掛けタイプとなっています。

ハイレゾ音源は買い切りor定額サービスで入手可能

それでは早速ハイレゾ音源を聴いていきます。ハイレゾの音楽データを入手する方法は大まかに以下の2通り。

  • e-onkyo musicなどのハイレゾ音源販売サイトで購入
  • Amazon Music HDなどのハイレゾ対応音楽定額サービスを契約

買い切りのハイレゾ対応音源は一般的なJ-POPやアニソンで1曲550円と通常の音源よりも高額になってくるため、これからハイレゾデビューしようと思っている方は30日間無料体験が可能なAmazon Music HDで一度ハイレゾを体験してみるのもおすすめ。

ハイレゾ音源は金額だけでなくデータ容量も大きく、1曲100MB以上になる曲も珍しくないため、ライブラリを丸ごと保存するのではなく定額サービスに加入して自宅のWiFi環境下で楽しむのもおすすめの方法です。

実際に曲を聴いてみる

それでは実際にSIMGOT EM2を使って楽曲を聴いてみました。

まずはHIMEHINAの2020年4月発売のアルバム「藍の華」より、以前アニメ主題歌にもなった「ヒトガタ」を聴いてみました。

この曲は中高音のボーカルがはっきり聴こえる「Eartip I」で聴くとボーカルが手前に出てくるのですが、「Eartip II」で聴くとまた違った魅力が出てきます。ボーカルと他のトラックの立体感があり、EDMとボーカルそれぞれの音が分かりやすいと感じました。「Eartip II」は2種のイヤーチップのうち低音寄りの物なので、再生アプリ側のEQで低音を増長させて迫力をパワーアップさせて聴くのも楽しいです。

続いてRADWIMPSのアルバム天気の子[complete version]より、「グランドエスケープ(feat. 三浦透子)」を再生してみました。三浦透子の透き通るような歌声を満喫できるのは、やはり断然「Eartip I」。SIMGOT EM2の魅力であるボーカルの綺麗さを一層引き出しており、空気感がより分かりやすいと感じました。

ハイレゾ入門には贅沢な、透明感のある美しいイヤホン

SIMGOT EM2を実際に使ってみた総評としては、ボーカルの綺麗さを強みに持ちつつも、他もバランスよく仕上がっている総合的に優等生なイヤホンだと感じました。

「Eartip I」と「Eartip II」の2種類のイヤーチップが付属しますが、EM2のボーカルの醍醐味を感じたいのであれば断然Eartip Iがおすすめ。EM2の魅力であるクッキリ感が強化され、ハイレゾ音源特有の解像感や空気感を読み取りやすいイヤホンになります。逆に低音の迫力を重視していくのであれば、このイヤホンである必要性は薄いように感じます。

装着感も個人的に大満足で、密閉型イヤホンの閉塞感が苦手な自分でもスッと耳に着けられ、以前レビューしたAirPods Proと同等レベルに不快感が無い着け心地のため音楽に集中できました。

Amazonでの販売価格は12,800円。音良し、見た目良し、装着感良しと三拍子揃っており、1万円台前半でハイレゾオーディオ鑑賞デビューしたい方にはバランス良く手堅い選択肢になりそうです。色は今回紹介したクリアのほか、全5色展開となっており好みのカラーが選べます。購入は以下のリンクから。

キリカ

キリカ

ガジェットショットを作った人。最近まで学生生活の傍ブログを書いていましたが、今はデザイナーとして働いています。休日は愛車の「エリーゼ」「ジュリエッタ」に乗ってドライブに出かけたり、写真を撮ったり楽しんでいます。