先日SIMフリーiPhone 5のiOS 6.0.1アップデートでXiに対応した事をお知らせしましたが、実機にて検証してみたところ無事LTE接続を確認できました。
接続にはキャリアバンドルのアップデートが必要
iPhone 5はハードウェア的にドコモXiと互換性がある2100MHzのband 1のLTEに対応していることから以前から指摘されており、対応はOSのアップデート次第との見方が強い状態でした。そして万を期して11月2日より提供開始されたiOS 6.0.1よりdocomoのXiがiOSの許認可キャリアに追加された模様ですが、接続にあたってはOSのみでなくキャリアバンドルのアップデートが必要です。
キャリアバンドルのアップデート手順は後述する手順のとおり。
SIMフリーiPhone 5でXiへ接続する手順
1. ドコモショップにてnano UIMにSIMカードのサイズを変更
ドコモのSIMカードサイズ変更は1年に1回まで無料なので、過去にmicroSIMなどにサイズ変更の手続きを行っていなければ無料で手続きが可能です。それ以降は1回につき3,150円の事務手数料がかかり、元のサイズに戻す場合も同じです。
2. iOS 6.0.1のアップデートをダウンロード
以下のURLからiOS 6.0.1のファイルを直接ダウンロードしてパソコンに保存しておきます。
http://appldnld.apple.com/iOS6/041-8531.20121101.Fvjr6/iPhone5,2_6.0.1_10A525_Restore.ipsw
3. iTunesにiPhone 5を接続し、ipswファイルを指定して復元
iTunesにiPhone 5を接続した状態でiPhoneを選択し、Macではoptionキー、WindowsではShiftキーを押しながら「更新」ボタンをクリックし、先ほどダウンロードしたipswファイルを選択して復元アップデートを行います。
4. docomo正規nano UIMを利用してアクティベーション
先ほど発行したドコモnano UIMカードをiPhone 5に挿入し、アクティベーションを行います。SIMカッターで切った物でも成功例は上がっていますが、正規に発行したnano UIMカードをおすすめします。
追記:カットしたものでも動作を確認できました。
5. 再度上書きアップデートしキャリアバンドルを更新
最後に先ほどの復元と同じ手順でMacではoptionキー、WindowsではShiftキーを押しながら「復元」ではなく「アップデートを確認」をクリックし、同じipswファイルを選択してiOS 6.0.1からiOS 6.0.1に上書きアップデートします。この操作でキャリアバンドルがアップデートされ、Xiへの接続が可能になります。
追記:ISPはspモードでなくmoperaの契約が必要で、APN設定はAPNに「mopera.net」と入力すればデータ通信が可能になります。
Xi接続成功により実用的に
以上の手順で当方ではドコモXiのLTE接続に成功しました。前回のSIMフリーiPhone 5レビューの時点ではXiが利用できず、SoftBankのプラチナバンドにあたるFOMAプラスエリアも利用できないため実用性が低いという見方をしていましたがFOMAプラスエリアを除くFOMAハイスピードに加えXiのLTEネットワークが利用できるようになり、使い勝手が大きく向上しました。ドコモで利用したいというユーザーには朗報なのではないでしょうか。追ってdocomoで利用した場合のバッテリーライフの検証も公開する予定です。
追記:バッテリー持ちに関する検証を公開しました。以下のリンクから。
3キャリアiPhone 5電池持ち検証!au版は1.5倍長持ち、SoftBank版はドコモ(SIMフリー版)とほぼ変わらない事が明らかに
今回Xi接続確認のために急遽SIMフリーiPhone 5(A1429 GSMモデル)を提供して頂きましたEXPANSYSさんにこの場を借りて感謝を申し上げます。