先月1月に少し遅い発売日を迎えたXperia Z Ultra SOL24ですが、1ヶ月間ソニーモバイルのモニターで本体をお借りしてレビューしてきた中で、もしドコモから発売されていたらなと思った点を紹介します。
1. ドコモなら通話しながらデータ通信できる
Xperia Z Ultraは単体でも通話はできますが、純正NFCハンドセットのSBH-52や以前レビューしたスマホ連携ウォークマンのM505で通話しながら大画面で調べごとができるのが魅力のひとつ。また、専用スタイラスのES22などを使えば、電話を聞き取りながら手書きでメモを取るなどといったユースケースもとても便利かと思います。
しかし、auは通話にCDMA2000の規格を利用しているため、通話中にデータ通信をする事が技術的に不可能。もしドコモから出ていたとしたら、LTEは使えないものの通話しながらデータ通信を行う事が可能でした。
2. dアニメストア対応
各キャリアが提供するサービスの中で、ドコモが圧倒的に優位に立っているのがコンテンツ系のサービスなのではないでしょうか。動画系のサービスはauにはauビデオパス、SoftBankにはUULAがありますが、どちらもコンテンツの充実度ではドコモのdアニメストア・dビデオには大きな差をつけられています。ドコモはマルチキャリア展開を掲げておりドコモユーザーでなくともこれらのサービスを利用できるようにするべく進めていますが、Xperia Z Ultraがもしドコモから発売されていたとしたら、発売日からdアニメストアなどの充実した動画サービスを大画面で楽しむ事ができたのは間違いないでしょう。
3. 公式SIMロック解除が可能
ドコモは公式にSIMロック解除サービスを提供しています。そのため、Xperia Z Ultraがドコモから発売されていれば必然的にSIMロック解除サービスを利用できた事になります。Xperia Z Ultraは電池容量も大きく、対応しているLTE周波数も多いため、海外旅行などで現地のSIMカードを利用できればとても心強い一台になったはず。そう考えると、SIMロック解除サービスを提供していないauからの発売となったのは少し残念です。ただ、auに関しては国際LTEローミングに一番力を入れているキャリアであるため、短期間の滞在であればとても便利に使えるのではないかと思います。なお、Xperiaシリーズに関しては各種非公式SIMロック解除手順が出回ってはいるものの、公式に利用出来るか否かというのは大きなポイントなのではないでしょうか。
その他、ドコモで発売された場合、通話が不要であればデータ専用の契約形態も利用できるため、プラスXi割など通話用に別の携帯電話とセットで安く持つ事もできたりと、柔軟に安く使い分ける事もできます。
今回ソニーの発表から半年経ってから諸事情でauから遅めの発売となったXperia Z Ultra。LTEの通信品質に関しては速度・エリア共にauが上回っているとは感じるものの、ドコモから発売されていれば使い勝手もかなり違うものになっていたのかもしれません。