AppleはiPhone 6/iPhone 6 Plusに関して、中国で10月17日に発売すると発表しました。
中国でのiPhone 6/iPhone 6 Plusの発売に関しては9月26日を予定していたものの延期され相場が高騰、日本のアップルストアでは中国から押し掛けた大量の転売目的の待機列に対して急遽個人認証システムが導入せざるをえなくなったり、大量の密輸が行われ押収されたり、あまりに転売が横行したために相場が暴落したりと大きな騒動になりましたが、ようやくAppleも正式な販売にこぎ着けたようです。
CEOのティム・クックは「発売日から中国の全3キャリアでiPhone 6とiPhone 6 Plusを提供できる事を楽しみにしている。TD-LTEとFDD-LTEを両方サポートしており、China Mobile, China Telecom and China Unicomの高速ネットワークで凄まじい体験を提供できる。」とコメントしており、TD-LTEのみで提供する最大手China Mobile、FDD-LTEの設備を用意しつつも政府の意向でTD-LTEを導入したChina TelecomとChina Unicomの3キャリアでサービスインから日の浅いLTE回線が利用できるようになります。
8月にChina MobileのTD-LTEをスピードテストしてきたところ日本に引けを取らない速度が出ていましたが、人口の多い中国で大量のiPhoneユーザーの流入によってこれがどこまで持つのか気になるところ。
なお、中国版iPhone 6/iPhone 6 Plusは公式の技術仕様ページでは日本と同じA1586/A1524と、CDMA2000を削った中国独自のA1589/A1593が掲載されていますが、CDMA2000キャリアのChina Telecomが前者、China Unicom/China Mobileが後者のものを販売すると見られます。ただしChina Telecomから販売されるiPhoneはChina Telecom及びローミング提携しているキャリアの電波しか検出しない仕様となっているため、万能なモデルとは言えなさそうです。同じA1586/A1524の中でも香港版はCDMA2000が使えず、Sprint版はアメリカのSprint以外のキャリアにロックがかかっており、やはり今年のiPhoneは日本で販売されるCDMA2000にも対応したSIMフリー版が最強モデルのようですね。
Apple – Press Info – iPhone 6 & iPhone 6 Plus Available in China on Friday, October 17