先日参加した格安スマホアンバサダープログラムにてhonor6 Plusと楽天モバイルの3.1GBパックの通話SIMを提供頂いています。このプランでは月間3.1GB分高速通信できますが、今回この高速通信をオフにしてどの程度使えるものか試してみました。
楽天モバイルは公式アプリから高速通信のオン・オフが可能となっており、オフの状態であれば200kbpsの速度制限がかかるものの、容量制限からは外れるため実質無制限に通信する事ができます。MVNOの格安SIMの中にはServersMan SIMのように低速モードであっても一定の通信量を越えると更に制限がかかり、殆ど通信出来なくなってしまう業者もあります。そこで今回、楽天モバイルでは200kbps制限の中で大容量通信をした結果、通信が制限されるものか検証してみました。
高速通信オフの状態で回線速度を計測してみると、しっかり制限の数値どおり200kbps出ています。先述したとおり数百kbps制限の最安価格のSIMを提供しているMVNO業者の中には制限速度から更にヘビーユーザーを低速に制限する業者もある中で、200kbpsをずっと垂れ流しても安定して200kbpsをキープできる楽天モバイルは安心感のあるMVNO業者と言えます。楽天モバイルはping値も中々に優秀で、更にスピードテストしてみた感じとしてはIIJmioのように通信開始時のみ速度無制限で通信開始するようなので高速通信オフ時での体感速度も意外と悪くなく、普段使いは高速通信オフ、PCを使うテザリング時や動画再生時などは高速通信オン、といった使い分けも意外と良いのかもしれません。
ただLINE MUSICなどの音楽定額サービスは200kbpsでは厳しく、そういった用途用に500kbps程度は欲しいところ。というのも、モバイルプリンスさんの「音楽ストリーミングサービス用にUQ Mobileの無制限SIMを契約したけど結構便利」では500kbpsのUQ MobileのSIMカードで快適にLINE MUSICが再生できると書かれており、こういった点はUQ Mobileが羨ましいところです。
楽天モバイルアプリはアプリ上で素早く高速通信のオン・オフが出来るようになっていますが、更なる要望としては是非画面のスリープ時に自動的に200kbpsの低速モードになる設定をつけてほしいところです。今回格安スマホアンバサダーでモニターしているのは月間3.1GB使えるSIMカードですが、それでも従来の大手事業者の7GBのプランと比べると少ないため、バックグラウンドで通信されてしまうと意図しない形で通信量が食われてしまいます。そこで、画面スリープ時に自動的に200kbpsに落とす設定があれば、安心して使えるのではないかと思います。IIJmio用には非公式にそういったアプリがあるのですが、それはAPIを公開しているMVNOならではの強みといったところでしょうか。
MVNOとしては後発ながら本田選手を起用したCMなどで一気に攻め込んできた楽天モバイルですが、意外と良いMVNOなのかもしれないです。上記に述べたような便利な通信量節約機能を搭載すれば更に他社との差別化アピールになると思うので、是非搭載してほしいです。