2022年3月9日のAppleのPeek Performanceイベントにて発表された新型のiPad Air(第5世代)の予約が、3月11日の22時より受付開始されます。
iPad Air(第5世代)は64GBと256GBの2つの容量、また通信回線の有無でWi-Fiモデル・Wi-Fi+Cellularモデルの2つから選択可能。今回は予約の受付開始に先立って、容量とモデルの選び方、価格などを解説していきます。
この記事の目次
iPad Airの第4→5世代の変更点
iPad Air(第5世代)は2020年発売の第4世代モデルと筐体の基本的な外観は変更が無く、スペックが底上げされカラーバリエーションが刷新されました。A14 BionicチップはM1チップに変更され、メモリ(RAM)の容量は4GBから8GBに。通信面も新たに5Gに対応しています。
第4世代と第5世代の差、および11インチiPad Proとの機能差は「iPad Air第5世代と第4世代、iPad Proを比較」の記事にて解説しているので、是非併せて参考にしてみてください。
iPad Air(第5世代)の価格
Apple公式サイトでの各モデルの販売価格は以下のとおり。
64GB | 256GB | |
Wi-Fi | 74,800円 | 92,800円 |
Wi-Fi+Cellular | 92,800円 | 110,800円 |
64GB・Wi-Fiの最小構成で購入すると74,800円、256GBのストレージ増量あるいはモバイル通信機能のどちらかを追加すると92,800円、両方を追加した場合の金額は110,800円となっています。
容量の選び方(64GB or 256GB)
iPadを選ぶ上で悩むのがストレージの容量。特にiPad Airは最安モデルが64GB、その上が256GBで、中間の128GBがラインナップされていないのが憎いところ。「64GBでは心許ないけど256GBも要らない」という声はよく聞きます。
64GBで足りるか気になっている方も多いと思うので、今回は実際に2021年9月の発売から半年使っているiPad miniの最新の使用状況を踏まえつつ、おすすめの容量を検討していきます。
現在使っているiPad miniは256GBモデルで、70GB以上を使用中。まさに「64GBでは足りないものの、256GBは多い」といった状況です。
このうち最も容量を使っているのが3Dオープンワールドゲームの「原神」で、アプリ単独で16GB以上使用中。全体のグラフを見てもアプリが使用容量の大部分を占めています。
ただ「非使用のAppを取り除く」機能を使うことで約20GBが節約できるため、64GBに収まる計算。一時的に入れて試していたアプリがそれなりに大容量のため、常用しているアプリだけであれば64GBで問題無さそうです。
ほとんどがアプリ本体の容量でそれ以外のデータ使用量が少ないのは、メディアファイルはクラウドサービスを多用しているから。カメラで撮影したRAWフォーマットの写真の元データはAdobe Lightroom CCのクラウド上に保存して編集しているので、iPad本体の容量が足りなくなればキャッシュを削除すればOK。
本体の写真ライブラリにあるスクリーンショットなどGoogleフォトのクラウドや最近購入したNASのQNAPなどにアップロードしているので、こちらも本体からは削除しても大丈夫な体制。
「クラウドサービス中心の使い方であれば64GBでも意外と問題ない」というのが、2022年に実際に使っている率直な感想です。
逆に256GBモデルを選ぶケースがあるとすれば、以下のようなものがあります。
- オフラインに動画を保存して楽しむ場合
- 複数の大容量ゲームを入れたい場合
- ゲームのプレイ動画を録画したい場合
勿論YouTubeやAmazonプライムビデオのオフライン保存機能でiPad本体に動画を溜め込んで電車などで移動中に楽しむという使い方であれば256GBがおすすめですが、意外と盲点だったのが「ゲームのプレイ動画を録画したい」という用途。
64GBモデルの旧iPad Airを選んだものの、数十分のゲームのプレイ動画を画面録画でキャプチャーすると一発で容量が埋まってしまうため、毎度消さなくてはいけないという例が身近にありました。
性能の高さとコスパの良さからiPad Airをゲーム機として使いたい方は多いかと思いますが、「複数タイトルを入れてプレイする」「プレイの様子を画面録画する」といった楽しみ方をしたい方は256GBは強くおすすめしたいアップグレードです。
Wi-Fiモデル・セルラーモデルの選び方
もう一つ悩むのが「W-iFi」モデルにするか、「W-iFi+Cellular」モデルにするか。外でデータ通信したいかどうかに加え、GPSはセルラーモデルだけの装備。外で地図アプリを使いたい場合はセルラーモデル推奨です。
通信に月々の維持費はかかってきますが、現在は楽天モバイルやpovoなどの月々0円から維持できて使う時だけ課金して使える回線もあるので、これらはスマホより通信頻度がバラつきやすいiPadにぴったり。2022年現在はセルラーモデルのランニングコストを抑えやすい時代と言えます。
スマートフォンのテザリングや現地のWiFiで事足りる場合も多いので、コスパが魅力の機種という事もありWi-Fiモデルがおすすめ。ただGPSを使って外でマップやナビゲーションアプリを使いこなしたり、WiFi接続の一手間を省いてアクティブに使い込みたい方はセルラー版は使い勝手がぐっと上がるので、予算がかけられる方にはおすすめのオプションです。
今回個人的に選んだモデルは「64GB Wi-Fi」
筆者は今までの旧モデルでは256GB〜512GB・セルラーモデルのiPadを中心に選んできましたが、今回のiPad Airは「64GB」「Wi-Fi」の最小構成で買うことにしてみました。74,800円というリーズナブルな価格でM1チップ・8GBメモリの処理性能が手に入り、容量は運用で問題なくカバー可能。
iPad miniは取り回しやすいサイズゆえにGoogleマップなども結構使っていましたが、Airのサイズで同じような使い方をする事はなさそうなのでGPSは個人的には今回は不要。行動圏内はWiFi環境が整っている場所が多く、いざという時もiPhoneのインターネット共有を使えば問題無いので、久々にWi-Fiモデルで行ってみる事にしました。
コスパが魅力の機種なので、コスパが高い構成で行ってみる作戦です。
iPad Air(第5世代)は3月11日22時予約受付開始
iPad Air(第5世代)の予約は3月11日22時から。W-iFiモデルとW-iFi+Cellularで販路が少し違うので、それぞれ紹介します。
W-iFiモデルの予約
Wi-Fiモデルは通信キャリアでの取り扱いはなく、オンラインではAmazon.co.jpなどの通販サイト、ビックカメラ.comなどの家電量販店のオンラインショップ、Apple公式サイトなどで予約・購入可能。
家電量販店のポイントがある方はオンラインで消化するのもおすすめです。
W-iFi+Cellularモデルの予約
W-iFi+Cellularはドコモ・au・ソフトバンクといった通信事業者のオンラインショップ、あるいは機種単体のSIMフリーモデルをビックカメラ.comなどの家電量販店、Apple公式サイトで予約・購入可能。
キャリアの下取り施策などを使いたい方はキャリアでの購入もおすすめです。
強力なM1チップと8GBのメモリを搭載し、カラフルな新色を纏った新しいiPad Air。ここまで強力なスペックとファッショナブルなカラーを兼ね備えたiPadは過去のラインナップから見ても珍しいので、個人的にかなり楽しみな一台です。