マルチモニターのサイズは揃えるべき?32インチ湾曲+28インチ混在トリプル環境を試す

以前Mac+Windowsを2台切り替えて使うトリプルMateViewのデスクツアー記事で構築したトリプルモニター環境を半年以上使っていたのですが、ふと思いつきで中央のモニターをより大型の物に変更してみたくなり、実際試してみました。


当サイト掲載の外部リンクは一部収益化している場合があります。詳細はプライバシーポリシーにて掲載しています。

変更前のデスクは28.2インチ・3:2の特殊なアスペクト比を持つファーウェイのMateViewを3枚並べてトリプルモニターを構築していました。今回32インチ(31.5インチ)の湾曲4Kモニター「Dell S3221QS」が以前箱に戻したまま家に眠っていたので、これを中央に配置する事でよりパワーアップした環境が作れないかと試してみることにしました。

サイズ違いのトリプルモニターの配置イメージ

MateView+Dell S3221QSの配置イメージ

3:2の28インチのMateViewは16:9のアスペクト比の一般的なPC用のモニターのサイズに換算すると、幅が27インチモニター相当、高さが32インチモニター相当となっています。そのため32インチのモニターと横並びにすれば、理論上は高さがマッチして左右のサブモニターとして使いやすいのではないか?と思い、今回の配置を思いつきました。

中央を16:9の32インチモニターにすることで、3:2の特殊なアスペクト比のモニターと比べ動画やゲームとの相性が良くなり、WindowsデスクトップPCでプレイする「原神」や「Apex Legends」といったゲームやAmazonプライムビデオやYouTubeの動画鑑賞の迫力が大きく強化できるのではないかと考えました。

また、今回使うDell S3221QSは湾曲モニター。トリプルモニターの中央に配置することで、より大画面化しつつも全体の見やすさも両立できそうです。

実際にS3221QSを配置してみる

実際に中央にS3221QSを配置してみたところ。以前Intel最終のiMacを使っていた頃のデスクで使っていたモニターアーム「エルゴトロンLX」が使わないまま放置されていたので、今回モニター固定に使ってみました。

事前に想定していたとおり、S3221QSの高さとMateViewの高さはほぼ一致。組み合わせて使うにも違和感の無いサイズ感だという事が実際に設置してみても分かりました。ただ物理的なサイズ感としては概ね問題無かったものの、実際に使ってみたところ他の問題点も出てきました。

32インチ+28インチモニター混在構成の問題点

実際にこのデスクを試してみて感じた問題点は以下のとおり。

  • VAパネルのS3221QSはIPSパネルのMateViewと比べて色が薄い
  • S3221QSはMateViewよりベゼルが太い
  • 縦解像度が違うので、マウスがモニターを跨ぐと段差がある
  • 手前のDELLロゴと下ベゼルが気になる

今回混在構成にしたことで、一周回って以前のMateViewに統一したトリプルモニター環境は完成度が高かった事を改めて実感。やはりS3221QSはVAパネルを使ったモニターである事からもMateViewと比べて色の表現力が弱く、同時に使う事で差が気になってしまうケースが多かったです。

物理的にもMateViewは前面のビジュアル的なノイズが少なく、ベゼルが細いだけでなくメーカーロゴが入っていないクリーンな見た目が3枚並んでいるのは実際に作業していても大きなメリット。DellのS3221QSは他の多くのモニターと同様に顎の部分にDELLロゴが配置されており、作業環境の真ん中にあるのがとても気になってしまいました。

またS3221QSはの解像度は4K(3840×2160)、MateViewの解像度は4K+(3840×2560)と縦解像度に差があり、物理的なサイズも異なる事から、OS側のスケーリングで調整して寄せてもモニターを跨いで作業しているとどうしても段差が気になってしまいました。

ゲーム環境としては満足

作業環境としては不満が多かった構成ですが、一方でゲーム環境としての満足度は高め。中央の32インチ湾曲4Kモニターで全画面でゲームしつつ左右のモニターで別の情報を表示できるので、攻略情報や動画、Discordなどを表示したまま中央の大画面の迫力を満喫できるのは良かったです。湾曲32インチは迫力もあり、ゲーム体験としては格段に良くなりました。

OBSなど配信ツールを左右の画面に出したりする余裕も十二分にあるので、ゲーム配信用のセットアップとしては完成度は高めに感じました。

結論:マルチモニターはサイズ統一のメリット多し

結局のところ今回試したデスクセットアップはWindowsゲーム環境としては満足度が上がったものの、それ以外のMacの作業環境としてはダウングレードに感じてしまったので、元のMateView×3の環境に戻す事にしました。

端的に言えば「ゲームが捗り、作業が捗らなくなるデスク」になってしまったので、続投するのは厳しかったです。やはり3画面統一して全て同じ条件で作業環境を横展開できるのは思った以上に良かったのだなというのを再確認できたのは収穫でした。

今回の結論としては作業環境として見るとモデルを統一して同じモニターを横に並べる事で得られるメリットが多く、逆にゲーム用や動画観賞用といった形であれば画面間を跨いだサイズ違いなどが無くなるためデメリットが気にならない、といったところでしょうか。

当面はまたMateView×3のトリプルモニター構成続投になりそうですが、改めてMateViewは縦に長い解像度で作業が捗る良いモニターだなと思う試行錯誤でした。以前レビューも書いているので、気になった方は是非MateViewのレビューも一読してみてください。

次の記事
前の記事
アバター画像

キリカ

ガジェットショットを作った人。本業はUI/UXデザイナー。趣味は理想のデスク環境作り、愛車「エリーゼ」「ジュリエッタ」でのドライブ、車旅を動画・写真に残す事。