ROG Ally等のWindows搭載のポータブルゲーミングPCでゲームパッドのショートカットで呼び出せるトグル系ユーティリティ「Universal x86 Tuning Utility Handheld」が配信されています。
Universal x86 Tuning Utility Handheldは、ROG Ally、AYANEOシリーズなどのWindowsの動作するモバイルゲーミングPC向けに作られた個人開発のユーティリティ。各種設定のトグルをゲームパッドの同時押し操作などで呼び出すことができ、設定を素早く変更することができます。ダウンロードは作者のGitHubから可能。
利用には.NET デスクトップ ランタイムが必要で、インストールされていない場合初回起動時にダウンロードへ誘導されます。
インストール後のUniversal x86 Tuning Utility Handheldの操作方法は以下のとおり。
- メニューの表示/非表示:LB+RB+十字キー↑/ROGボタン/AYANEOボタン
- 前のメニュー:LB
- 次のメニュー:RB
- 項目移動:左スティック/十字キー
- 項目トグル:左スティック/十字キー/Aボタン
ゲームパッド部分のみで操作が完結するようになっており、タッチパネル・キーボード・マウスによる操作が不要となっています。
1ページ目のメニューではWiFiトグル、Bluetoothトグル、画面輝度、音量、マイクミュート、マウスモードのオン・オフ(左スティックでマウス移動、Aボタンでクリック)、スタートアップ設定、起動時に最小化するオプションが選択できます。
また、全メニュー共通で右上にはWiFiの接続状態・時間・電池残量・充電状態が表示されます。
RBボタンを押して遷移できる2ページ目のメニューでは電源やパフォーマンス周りの設定が可能で、電池残量・残り稼働時間・消費電力がリアルタイムで確認できます。
項目としては温度による制限、消費電力による制限、CPUクロックによる制限、CPUコア数による制限、GPUクロックによる制限で電池持ちのパフォーマンスを向上させることが可能。
続く項目ではフレームレート制限、省電力設定のトグルができるほか、ネイティブ解像度より低い設定でゲームを動かしてアップスケールする事でフレームレート向上が見込めるRadeon RSRのトグルも配置されています。
6月に販売開始されたROG Allyをはじめ、Windows搭載かつ小型のポータブルゲーミングPCでは小さな画面かつ入力デバイスが限られており、小さなタッチパネルでWindowsを操作せずとも細かい設定の変更がゲームパッドだけの操作で一箇所でまとめて行えるのは便利。
本ユーティリティは省電力関連の設定が多く用意されていますが、こういったデバイスは処理性能が高い一方で電池持ちが弱点となっているため、クラシックなゲームやUMPC的な活用をする際など負荷の低い用途では必要最低限まで性能を抑える事で、電池持ちの弱点をカバーすることができます。
ROGボタン・AYANEOボタンによる起動にも対応しているのでROG AllyやAYANEOシリーズにプリインストールされているユーティリティの代わりに起動するユーティリティとして導入できるほか、そういった専用ボタンやプリインストールの操作パネルの無いGPD WINシリーズとも相性は良さそうです。