SESAME5の「WiFiモジュール」で出来る事まとめ。SESAMEタッチさえあれば必要性は半減

先日導入したスマートロックのSESAME5(セサミ5)ですが、WiFi連携による拡張性が気になっていたところで販売元のキャンディハウスジャパン株式会社の提供でオプションの「WiFiモジュール」を試す機会を頂いたので、使い勝手をチェックしていきます。


当サイト掲載の外部リンクは一部収益化している場合があります。詳細はプライバシーポリシーにて掲載しています。

SESAME5(セサミ5)とは

SESAME5は玄関用の後付けスマートロック製品「SESAME」シリーズの2023年最新モデル。コンパクトな筐体と高速な動作が特徴で、特に別売の指紋・ICセンサーの「SESAMEタッチ」と組み合わせた際の指紋・ICカード認証での解錠の速さは業界トップクラスとなっています。実際の使い勝手の詳細はレビュー記事にて紹介しています。

今回紹介するWiFiモジュールは、このSESAME5のBluetooth通信を仲介し、WiFiを介してインターネット越しにアクセスできるというオプション製品。これにより遠隔から施錠・解錠操作が可能になるなど、出来る事の幅が広がります。

この記事では具体的に何が出来るようになるのか、導入する必要はあるのか、といったところをチェックしていきます。

SESAME WiFiモジュールのパッケージ内容・外観

こちらがSESAMEのWiFiモジュールの現行モデルのパッケージ。「WiFi Module 2」とプリントされているとおり2世代目モデルとなっており、SESAME3以降(3/4/5/5Pro対応)の製品となっています。

パッケージ内容はシンプルで設定ガイドとWiFiモジュール本体のみ。

こちらがWiFiモジュール本体。非常にコンパクトです。

背面は電源供給用のUSB type A端子があります。

家にあった初代WiFiモジュール(右側)と並べたところ。外装はほぼ変わらず、背面に「2」の印字があるのが見分け方。2の文字が付いていない旧WiFiモジュールは現行製品では利用できないので、オークションサイト・フリマサイトで入手しようと考えている方は注意が必要です。

今回都合良く手元にあったUSB充電器に装着したところ。出力4.5V~5.5Vであればどのような物でもOKですが、色は白の物を使うと見栄え的には良いかもしれません。

電源に接続すると表側のLEDインジケーターが点灯します。

SESAME5にWiFiモジュールを追加すると出来る事

SESAME5にWiFiモジュールを追加すると、以下のような事ができるようになります。

  • 遠隔からの解錠・施錠
  • Bluetoothが繋がる前から操作
  • 遠隔での施錠状態の確認
  • 遠隔への解錠・施錠通知
  • Alexa・Google Assistant連携

順に解説していきます。

1. Bluetoothの届かない遠隔からの解錠・施錠

最も分かりやすいのが、遠隔からの解錠・施錠操作。SESAME5単体だとスマホアプリからの解錠・施錠などの操作はSESAME5のBluetoothが届く範囲内からしか出来ませんが、WiFiモジュールを中継機として設置する事で外出先などBluetoothが届かない場所からでも操作が可能になります。

2. Bluetoothが繋がる前から操作

WiFi経由でインターネット越しに操作できるようになる恩恵として、Bluetoothの接続を待つ必要が無くなるというメリットがあります。SESAME5をスマートフォンアプリ・Apple Watchアプリから操作するにはSESAME5のBluetoothが届く範囲に入ってから接続を待つ必要がありますが、実際に使ってみるとBluetoothの接続範囲は思いのほか狭い上、エリアに入ってからも接続までタイムラグを感じます。

WiFiモジュールを設置する事でWiFiモジュールがSESAME5と常時接続された状態となるため、実質的にタイムラグを0に抑えられます。アプリからの解錠を使うのであれば、快適性が大幅にアップするポイントとなります。

3. 遠隔での施錠状態の確認

操作だけでなく、施錠状態の確認も遠隔から行えるようになるのもメリット。家を出てから「鍵を掛け忘れたかも?」と心配になる方にとっては大きな安心感が得られるポイントです。SESAME5自体オートロック機能があるため家を出たら自動で施錠という設定もできますが、それに加えて実際に施錠されているかを確認できて二重で安心できます。

4. 遠隔への解錠・施錠通知

SESAME5には施錠・解錠が行われた際にアプリに通知する機能がありますが、WiFiモジュールを連携しない場合はBluetooth圏内に入って接続が完了した際にだけ通知がアプリに届きます。

実際にWiFiモジュール無し&SESAMEタッチで解錠という運用で使ってみたところ、セサミアプリがSESAME5と接続完了する前に玄関を通過してしまう事が多いためアプリに届かない施錠・解錠通知が溜まってしまい、玄関の前にBluetooth接続が完了するまで滞在した際に一気に十数回分の通知が届いてしまうといった挙動になることもありました。

WiFiモジュールを使った場合はこの通知がインターネット越しに配信されるためリアルタイムで取りこぼし無く施錠・解錠通知が届くため、こういったトラブルは発生せず。また、Bluetoothの届かない出先でも通知が届くため不在の間に玄関が解錠されたら通知されるのも安心。

実質的に施錠・解錠の通知機能はWiFiモジュール利用時専用の機能になるため、WiFiモジュールを使わない場合はオフにしておくのがおすすめです。

5. Alexa・Google Assistant連携

WiFiモジュールを接続した際のセサミアプリ以外での恩恵として、AlexaやGoogle Homeといったアプリに登録し、アプリやスマートスピーカーから解錠・施錠の操作ができるようになります。

なお、スマートスピーカーのAlexa・Google Assistantから音声操作で解錠を行う場合は他のメーカーのスマートロック製品と同様、事前に暗証番号のセットアップが必要。口頭で声に出して暗証番号を毎度言う必要があるため、使い勝手としてはそれほど良くないと感じました。

アプリからの解錠・施錠であれば暗証番号の発声は不要のため、音声よりは使いやすいです。

SESAMEタッチ利用中の場合は優先度は低めでOK

実際に使ってみた上での結論を言えば、SESAMEタッチを導入している方であればWiFiモジュール導入の優先度は低くても大丈夫。SESAMEタッチを使わずアプリから解錠している方であればWiFiモジュール導入で快適性は大幅にアップするので、導入はおすすめとなっています。

SESAMEタッチユーザーの方であれば指紋認証やApple Watch等のウェアラブル端末のFeliCaを使ってスマホを出さずに手ぶらで解錠できるので、WiFiモジュールで快適性は変わりません。。ただ外出先から操作・監視できたりスマートスピーカー連携できたりといったメリットはあるので、そういった解錠に加えた追加要素が欲しい方のみ導入すると良いでしょう。

一方、SESAME5単独でスマホアプリ・Apple Watchアプリから解錠している方であればWiFiモジュールは導入する事でBluetoothの接続待ち時間が無くなり快適性が一気に上がるので、おすすめ度はSESAMEタッチユーザーと比べてかなり上がります。

なおWiFiモジュールはSESAME5の発売に伴い品薄状態が続いているので、今の状況であればSESAME5SESAMEタッチをセットで導入するのがおすすめの組み合わせ。SESAMEタッチは接続待ちの悩みを完全に解決してくれて解錠体験としては完結するので、その先の遠隔操作まで求めてWiFiモジュールまで手を伸ばす必要のある方は少数派になるのではないでしょうか。

次の記事
前の記事
アバター画像

キリカ

ガジェットショットを作った人。本業はUI/UXデザイナー。趣味は理想のデスク環境作り、愛車「エリーゼ」「ジュリエッタ」でのドライブ、車旅を動画・写真に残す事。