8Kの360度映像の撮影が可能になったInsta360 X4。8K対応になり純正の推奨microSD情報ページも情報がアップデートされているので、Insta360 X3おすすめのmicroSDに続きX4用も解説していきます。
この記事の目次
Insta360 X4とは
Insta360 X4は2024年4月16日に発売された360度カメラ。前後のレンズ合わせて8Kの360度動画の撮影に対応しており、それに合わせて最大ビットレートも先代モデルのInsta360 X3の120Mbpsから200Mbpsに増加。必要な保存容量も増加しています。
今回の記事ではInsta360公式のサポート情報と360度カメラを実際に使用している体験を元に、おすすめのmicroSDを解説していきます。
Insta360公式サポートの推奨microSD
Insta360 X4発売日より公開されているX4オンラインマニュアル(英語)によると、Insta360 X4の推奨microSDカードはX3に引き続きUHS-IのスピードクラスV30以上のexFATでフォーマットされたもので、UHS-II・UHS-IIIには非対応。
対応する容量もInsta360 X3と同じく1TBまでとなっています。
おすすめの容量
続いて、Insta360 X4で使うmicroSDの容量について解説していきます。
8K・5.7Kの360度映像で使用するデータ容量の目安
Insta360 X4のオンラインマニュアルでは新たにデータ使用量の目安も公開されています。数値は以下のとおり。
解像度/フレームレート | ビットレート設定 | 1分あたりの容量 |
---|---|---|
8K30fps | 高ビットレート | 1.5GB |
5.7K30fps | 高ビットレート | 700MB |
8K30fps | 標準ビットレート | 1GB |
5.7K30fps | 標準ビットレート | 500MB |
撮影データのほか、撮影中のキャッシュ領域としても1〜2GB使用するため、それを加味した容量のmicroSDの選択が必要。
この公式の目安の数字を元に、一度の撮影でどの程度の時間・どの設定で撮影するかで必要な容量を知る事ができます。最高画質の8K30fps・高ビットレートの場合、各容量のmicroSDで撮影できる時間を計算すると以下のようになります。
容量 | 撮影時間 |
---|---|
64GB | 約41分 |
128GB | 約1時間24分 |
256GB | 約2時間49分 |
512GB | 約5時間40分 |
1TB | 約11時間21分 |
8K30fpsの高ビットレート設定で撮影するのであれば128GBだと1時間半も撮影できないため、最低でも256GB以上は欲しいところです。
おすすめ容量は512GB。5.7Kを駆使するのであれば次点で256GBも
Insta360 X4で新たに撮影可能になった8Kは、従来の5.7Kと比べて約2倍の容量を必要とします。そのためmicroSDの容量はInsta360 X3以前の従来機と比べて余裕を持った選択がおすすめですが、個人的に価格と容量のバランスが良く、実際に使っているのは512GBです。
Insta360 X4はスマートフォンやiPadなどのInsta360アプリからmicroSD内にあるデータに直接アクセスして切り出して使えるため、撮影の都度データを取り出すのではなく、ある程度単一のmicroSDに撮り溜めすると便利なカメラです。
そのためモバイル向けのInsta360アプリを中心に使っていくのであれば、512GB以上の大容量がアプリの仕様にマッチしていて使い勝手が良くなるのでおすすめです。
逆にPC向けのInsta360 Studioアプリを中心に使っていくのであればPCに繋いだ大容量のストレージにまとめておく事が可能なので、都度取り込む事を前提に一度の撮影に必要な容量を先述の撮影時間の一覧表を参考に選ぶのがおすすめ。
またInsta360 X4には新搭載された機能として8K撮影だけでなく5.7Kに解像度を抑えつつデータを節約して撮影するモードも搭載しているので、狭くクロップする必要の無い被写体であればこの機能を駆使して256GBでこまめに取り込む使い方も視野に入れて良いでしょう。
おすすめのmicroSD
続いて、実際におすすめのmicroSDを取り上げていきます。
1. SanDisk Extremeシリーズ
先代のInsta360 X3でも公式のサポートページで動作確認済み製品として記載されていたSanDisk Extremeは鉄板。Amazonで購入する場合、512GBが約7,800円、1TBは約18,000円となっています。
他社と比べるとやや割高感はあるものの、最も信頼できる選択肢と言えます。
2. Samsung EVO Plusシリーズ
個人的にInsta360 X3/X4で愛用し続けているのがSamsung EVO Plus。512GBがAmazonで約5,900円とSanDiskより2,000円近く割安ながら、連日数百GB連続で撮影する用途でも全く問題無く撮影できておりコストパフォーマンスが良くおすすめ。Amazonの販売ページでは512GBまでの容量はラインナップされているものの、1TBがまだ選べないのが惜しいところ。
3. Silicon Power Superiorシリーズ
安く大容量を確保したい場合、Silicon PowerのSuperiorシリーズもおすすめ。
512GBで6,480円、1TBでも11,790円と容量に対してリーズナブルで、Insta360 X4のUHS-I、V30スピードクラスの条件も満たしています。
このシリーズはGoProなどの他のアクションカメラでも数年間使っていますが、特に問題なく安定して使えており、コスパ良く容量を確保したい方にはおすすめです。
4. Team PRO+シリーズ
Amazonなどのセールで安く買える事も多いTeamですが、このTeamのPRO+シリーズの512GBは実際に購入してInsta360 X4で8K撮影などを数百GB分ほど試して問題無く使えた製品。通常価格でも5,980円となっており、1TBモデルは13,980円となっています。
TeamのmicroSDはセールで安くなる事が多いため過去に10枚以上購入して使っていますが、今のところ不良品は1枚も無く安定して使えているので、おすすめできるメーカーです。
使用容量は5.7Kの2倍以上、512GB〜1TBが理想
最大8Kの360度撮影に対応したInsta360 X4ですが、最高設定で撮影した場合1分あたり1.5GBという非常に大きな容量が対価として必要になってきます。8Kで撮る場合は5.7Kの2倍以上の容量が必要になってくるため、最大5.7KだったInsta360 ONE X2やInsta360 X3のユーザーであれば従来の2倍のmicroSDが必要と考えると必要な容量がイメージしやすいかと思います。
そのため従来モデルで256GB〜512GBを使っていたユーザーであれば、X4でも同じ感覚で使いたいのであれば512GB〜1TB辺りの容量がおすすめ。特にモバイルのInsta360アプリを中心に使うのであればmicroSD内のファイルを直接編集できるため、単一のmicroSDに撮り溜めていくスタイルが非常に使い勝手が良く大容量が使い勝手に直結するでしょう。ただInsta360 X4には5.7Kの解像度で容量を抑えつつ従来の5.7Kより高画質で撮影するモードもあるので、そういった機能を駆使して使うのであれば256GBも選択肢に入れて良いでしょう。