rabbit r1が届く前に入れるSIMを何にするか考える

AIが人間を代行して様々なタスクを実行してくれるコンシェルジュデバイス「rabbit r1」が2024年中に届きそうなので、これに入れるSIMを検討してみました。


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rabbit r1は正方形のコンパクトな筐体に縦長タッチパネル・回転式のカメラ・物理ホイールを搭載したAIコンシェルジュデバイス。

ChatGPTをはじめとするLLM(大規模言語モデル)を活用したアシスタントは自然言語での問いかけに対して高度な返答を行える事で人気を博していますが、rabbit r1に搭載されるLAM(Large Action Model・大規模アクションモデル)はユーザー行動を学習して代行できるモデルとなっており、Spotifyで音楽をかけたり、オンラインでホテルを予約したり、タクシーを呼んだりといった実際のユーザーのタスクの実行まで行ってくれるのが最大の特徴。

360度回転するカメラで前後の実世界のデータを読み込む事もでき、紙や画面上の表を取り込んでエクセルシートとしてまとめてメールに添付したりといった操作も実行可能です。

rabbit r1は1月に予約受付を開始してから米国内での出荷まで無事到達しており、つい先日の4月23日にはアメリカ内の購入ユーザーを招いたピックアップパーティーを開催。Discordコミュニティの要望に対して新たに実装したオンスクリーンキーボード機能などを披露しつつ、招待されたユーザーはrabbit r1の実機をピックアップすることができました。

公式ページの「When will I receive my r1?」によるとUS・カナダ向けの発送は始まっており、EU・UK向けは5月開始予定。オーストラリア・日本・韓国向けは2024年後半、時期未定とのこと。

まだ具体的な日程は読めないものの、今年後半の早い段階に無事手に入りそうなのでrabbit r1に入れる回線をそろそろ考えておこうかなという事で検討してみました。

なお、rabbit r1はnano SIMスロットを採用しており、通信方式は4G/LTEとなっています。

候補

第一候補:日本通信「合理的シンプル290プラン」

以前「月額290円・eSIM対応の日本通信「合理的シンプル290プラン」はサブ端末に最適」の記事でも紹介した日本通信の格安SIM。

月額290円で1GBまでのNTTドコモ回線で4G/5Gデータ通信ができ、超過後は1GBあたり220円で増量可能。また自動増量される上限金額も事前に設定可能で、月々数GBまでの小容量の通信を行う端末の回線としては名前のとおり非常に合理的。

rabbit r1は動画再生には使わないため何十GBものデータ通信は行わないものの、Spotifyなどの音楽ストリーミングサービスを快適に使える事を売りにした端末なので音楽のストリーミング用に数GB使うのであれば日本通信のプランは容量的にも最適。

エリア的にもドコモ網を利用しているため、場所問わず話しかけたいAIアシスタントのバックボーンとしては上手く噛み合うと感じます(近年ドコモ網は人口密集地で繋がりにくいと言われていますが、人口密集地でAIに話しかける事は少ないでしょう)。

スマートフォンやタブレットではない完全サブな端末に対して月額290円〜という低価格は心理的にも嬉しい金額です。

第二候補:楽天モバイル「Rakuten最強プラン」

現在新規開通で半年分のポイントが還元されるキャンペーンを実施している楽天モバイル。

5月末までの実施を予定しているこのキャンペーンで今のうちに開通しておけば半年は実質無料で回線が持てるので、月3GBまでであれば今年中は最も少ない負担額でrabbit r1の回線を獲得する事が可能です。

ただ楽天モバイルは現在irumoとのデュアルSIMで使用中の感想として電波が弱い・圏外になる箇所がまだある状態のキャリアで、iPhoneではデュアルSIMでドコモ網と併用しているから問題無いものの、楽天モバイル単体だとまだ不安が残るところ。

また3GBまで・20GBまで・無制限の3段階の料金プランはrabbit r1の性質を考えるとオーバースペックなので、ポイント還元期間終了後は積極的には組み合わせるものでもなさそうです。

第三候補:povo 2.0

auのサブブランドとして展開しているpovo 2.0も通信量の少ない用途には便利。

基本使用料0円で維持でき、通信量を「トッピング」として追加購入できるのがpovo 2.0の最大の特徴で、期間限定なものの「1GB・180日間:630円」のような長期間少ない通信量でお得に使えるトッピングもラインナップされています。

エリア的にも楽天のような不安も無く、rabbit r1の使い方に応じて柔軟に容量を調整できるpovoは有力な候補。ただし容量あたりの単価は第一候補の日本通信には劣るため、実際にrabbit r1を使ってみて毎月数百MBしか通信しない場合にはpovo、1GB前後〜1GB以上の場合は第一候補の日本通信がコスパ良さそうです。

新カテゴリのAI端末のSIMはひとまず日本通信が有力

rabbit r1はまだレビューなども少ないため大容量の通信をして便利になる用途があるかは不明瞭な段階ではあるので、現時点で想定されるAIアシスタントとしての使い方であればひとまずは小容量・高速・低価格な回線を選んでおくのが良さそうに見えます。

日本からの購入ユーザーはまだ出荷スケジュールが未定のため首を長くして待つしか無いデバイスですが、今年後半に出荷されて手元に届き次第、実際に組み合わせて使ってみた感想などもレポートしていきたいと思っています。

追記:実機が届いたので検証してみたところ、rabbit r1は2024年7月現在APN設定が用意されていないため使用できるSIMが限られています。手持ちのirumoのSIMカードは通信確認ができたので、ひとまず通信したい方にはおすすめです。

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キリカ

ガジェットショットを作った人。本業はUI/UXデザイナー。趣味は理想のデスク環境作り、愛車「エリーゼ」「ジュリエッタ」でのドライブ、車旅を動画・写真に残す事。